見られてこその美術品 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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見られてこその美術品

今日(3/30)の日経新聞からです.
伊藤若冲と言えばジョー・プライス,
今日の私の履歴書の中の発言は話題を呼ぶことになるかと?

 私も88歳.
 収集品が将来,有意義に利用されるために
 (中略)リストB(プライス夫婦の管理できるコレクション)は
   おそらく日本に落ち着き先を探す方が良いだろう.

50年以上にわたるプライスコレクションの行先を
美術館や博物館などの,日米間で有効活用できる場所に
移したいとの彼の意向が明らかになったわけで,
国内での壮烈な誘致合戦が始まることを予想します.

 見られてこその美術品
  進んで貸出し,日米繋ぐ

収集家には自身の収集品を門外不出にしてしまう場合も多くあります.
自分の資産を投げ打って収集したのだから当然の行為とも言えます.
ただ,人の命には限りがあります.長生きしたってたったの100年です.

収集家が死んだ後にも歴史的な美術品は残りますし,
秀作を見たいと思う人は必ずいるはずです.
であれば,先のことまで考えて,
多くの人に見てもらえるように配慮するのが
歴史に対して,素晴らしい美術品に対して,
そしてその作品を残した画家たちに対しても
なすべき行いのような気がしています.

ジョー・プライス氏の今回発言,
世界的な著名な収集家の発言だけあって,
本当に素晴らしいと賞賛したいですね!

 さすが世界を代表する収集家だと思いました.

世界的な芸術作品ほど,個人が私的に抱えてはいけないのだと
再認識させられた発言だったと思いました.