働き方改革の向かうべき方向は? | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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働き方改革の向かうべき方向は?

今日(3/16)の日経新聞からです.

 パナソニック 書類送検
  富山労働局 3人に違法残業疑い

同じ記事が山梨日日新聞にも,ここには

 幹部2人を書類送検 1人過労自殺

昨年6月に死亡した,過労認定を受けていた社員は
実は過労による自殺だったことが判明したそうです.

 判明した?

 つまり,パナソニックは過労死による自殺と認識しなかった? 
 そう届けていなかった事実に対して,
 労基署が異なる判断を下したと言うことです!

 パナソニックコメント

  『3人に違法な時間外労働を行わせ
    書類送検された事は事実,
     全社を挙げて再発防止に取り組む!』

  このコメントに,過労死認定されたことへの
   意思表示はありません.認識の差異については
    認めていない? と,言えなくはありません!


自殺したのは40代の男性,死亡直前の残業時間は
100時間/月を越えていたとのことです.

さて,昨今取り上げられている過労死自殺,
過去にはどうだったかは正直分からないというか,
時代の考え方が変わっていることで
昨今はクローズアップされているだけかもしれません?

つまり,自殺と働き方を関連づけて議論するようになり,
自殺を労災認定するようになったのは
比較的最近の事だからです.

 過去の自殺者統計(警察庁,厚生労働省など)を見てみると
 急激な自殺者増,自殺者数の高止まりなど,その現象の裏に
 隠されている事実は 『死人に口なし』 で
 簡単に究明できるモノではありません!

とは言え,今の感覚で言うと,
過労死(働き方)による自殺が多く隠されていたような
個人的な印象を強く持ちだしています.

あの,日本を代表する企業であるパナソニックですら
この程度の軽い認識で社員(その家族を含む)の人生を
取り扱っていたわけですから,その他多くの企業が
それ以下の認識であったと考えるのは自然であり,
日本や韓国で自殺者が多いことは,働き方の根幹に
欧米との違いがあったように感じています.

残業ありきでの仕事の実態,
やはり考え直す時期にあることを痛切に感じています.