ミドルの転職,35歳の壁は過去の話? | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

イメージ 1

ミドルの転職,35歳の壁は過去の話?

今日(2/18)の日経新聞からです.

 転職者300万人回復

 昨年(2016年),中高年中心に7年ぶり
  40代に即戦力需要 『賃金増えた』初の逆転(15年)

2009年の320万人依頼の高い水準に回復した転職者数は,
人手不足を背景に,今までの固定概念が崩れているようです.
 
 ・ 転職市場は非定期が中心
 ・ 35歳以上の転職は至難の業

2016年の調査結果は,
45歳~54歳の転職者数が50万人
 → 過去最高(2002年以降の統計を遡れる)
 → ベテランの管理職ニーズが強まる!

25歳~34歳の転職者数が77万人
 → 転職人口は低下傾向

専門性の高い人材の需要としては,
 電気・機械の技術者 → 35% 増
 企画・管理 → 27.9% 増

人材大手3社の紹介実績
41歳以上の転職者数(2016年4~9月)は3,108人
世代別に見ると25歳以下に次いで伸び率が高いそうです.

更に驚くことは,転職後に給料が上がるケースが増えていることです.

 1割以上賃金が増えた人の割合が
 1割以上賃金が減った人の割合を上回った!
  → 2015年に初めての事だそうです!

 転職が内定した人に対して
 現職の企業が給料を引き上げて引き留める例もあるそうです.
 それほどまでに人手不足感があるようです.

とは言え,
ミドルの転職には,いろいろなネガティブな制度や慣習があり
なかなか踏み切れないのが日本の常です.

 ・ 賃金カーブは40~50代でピークを迎える.
 ・ 課税対象となる退職所得に対して,
   勤続年数が20年超は控除額が大きくなる.
 ・ 確定拠出年金は転職先が確定給付型しか無い場合は無力
   → そもそも,転職したら退職金は放棄する勇気が必要

こう言ったネガティブ要素を考えても
転職に踏み切るミドルが増えていると言うことは
希望退職とは言え,強制的に辞めざるを得ない状況が少なくないことや
お金以外に価値観を見いだせる何かがある場合等,
人それぞれではあれ,以前と比較して判断基準は変わっているのだと
理解できるわけです.

小生も2回転職を経験していますが,
転職をするとその年は確実に収入は減ります.
 → ボーナスは最初の半年,ゼロ査定ですから!
若い時はお金よりやりたいことをめざすという気持ちが優先するからで
とは言え行った先が思った通りか(理想的か?)と言えば
大概ははずれています....(汗)

転職は思った以上に大変,
しなくて済むのであれば,日本の場合はしない方が良い?
でもしなければならない場合が
今の日本の雇用環境にはある,
だからミドルが転職せざるを得ない?

 そんなところではないでしょうか?

<結論>
 ミドルの転職環境が揃ってきたとは
  単純に考えすぎない方が良いように思っています.