不退転の志 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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不退転の志

今日(10/20)も16日に引き続き,日経新聞 私の履歴書からです.
 → これまでの流れ
   http://blogs.yahoo.co.jp/bwbtx230/64866542.html
   http://blogs.yahoo.co.jp/bwbtx230/64868067.html

国労との熾烈な戦いの後,葛西氏は分割民営化の道を進めたく
日本政府を動かします.とは言え,最後は経営層との戦い,
会社における戦いは人事権を持っている方が強いのが常です!

 会社において意識しなければならないことは
 自分の人事権を誰が持っているかを理解し,
 そのヒトとの人間関係をどのように構築するかです.

必ずしも,人事権を持つ人に服従する必要はありませんが,
自身の人事権を持つ人に否定的な見解を出すときは
辞表を出す勇気が必要です.
反抗する場合はそれなりの覚悟が無ければなりません!

 逆に人事権を持つ人との人間関係構築に成功すれば
 会社人生は充実したものになる可能性はあります.
 とは言え,上司はころころ変わるので,
 そんなに単純な構図では収まらないのが常です!

葛西氏は,反対派である国鉄総裁をトップとした経営層に
否定的見解(改革反対派への戦い)を出しているので,
勢力的にはかなりの劣勢,最後は負けを覚悟したそうです.

 クビになることも覚悟されていたと思います.
  → 会社人生をかけた戦いともとれますね!

これほどまでに改革の渦の中の方々が苦労されていたことは,
葛西氏のこのコラムを読むまでは良く存じ上げませんでした.
 → 毎朝,日経新聞を読むのが実に楽しみな10月なわけです!

ここで動いたのが再建管理委員・住友電気工業の亀井会長が動きます.

 『国鉄の経営陣が刷新されなければ,
   どんな答申を書いても実行されない!』

 『実施されない答申なら私は書かない.
   代わりに辞表を出す.』

当時の中曽根首相に申し出た言葉はこうあったそうで,
これこそ不退転の気持ちだったのではないでしょうか!

 私利私欲に動く人の言葉には重みがありません.
 → 自分の為にやるのではなく,組織のために
   仲間のために起こす活動こそ周りを動かせるのだと!

亀石氏の国を変えたい気持ちは国を良くしたい,
世の中を変えたいと言った気持ちであり,
葛西氏の私利私欲のない真意をくみ取っての
連鎖だったと理解します.

この結果,再建管理委員会は 『分割民営化』 の
最終答申を提出,ようやく大事が具体化するのですが,
やっていた人達のご苦労が痛いほど身にしみるわけです.

 本当に凄い話が書かれていると
  驚きを隠せません....