女心に左右される少子化問題 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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女心に左右される少子化問題

昨晩(10/17),明治大学校友会記念行事があり
 → 校友では無いのですが,父母会としての協力要請あり!
明治大学政治経済学部 加藤久和 教授の講演 を
聴講に参加,講演内容は良く練られた素晴らしい内容でした.

 『緊急提言,人口減少社会に歯止めをかける』
  対策は少子化対策,社会保障改革,地方創生にあり

山梨権利と図書館で開催されたこのイベント,
校友会の人たちがかなりたくさん参加されていたので
盛況で,会場は8割以上埋まっていました(200人くらい?).

演題サブタイトルにあるように,人口減少問題を
いろいろな視点で分析,その対策を提言したわけです.
 → 少子化の問題は合計特殊出生率が2.07を割り込んだ
   1970年代から始まっており,その影響は今出ているということ!
   人口減少の影響は,原因から30年以上,50年くらいで出てくる!

 本当の問題は,我々世代が死んでからの話,
 息子やその子供たちの時代に大きくなって出てくると思われます.

結局のところ,少子化は女性が子供を産んでくれなければ
本質的な対策にならないということで,根本的な原因は

 何故,女性は子供を産んでくれなくなったか?

  この一言に尽きます!

現状日本の修正率: 1.42 / 2014年 → 人口維持には 2.07 が必要
 山梨県: 1.43 / 2014年
 東京都: 1.15 / 2014年

これはどういうことを意味するかと言えば,
地方で生まれた子供は職を求めて東京に向かいます.
→ 地方には大きな雇用吸収源が無いからです.

東京に移り住んだ地方の子供達は,東京で子供を産み育てることが
できないのか,しないのか,いずれにせよ子供は増えない仕組み
これによって日本の人口が減り続けているわけです.
 → 人口減の負のループが回り続けているということです.

さて,昨日(10/17)の日経新聞 女性 には
実に興味深い話が出ていました.

 恋人 『ほしくない』 3割超え
  手の掛からない 王子様 来て
  ありのままの私じゃダメ?

そもそも子供ができないことの原因は
育てられない経済的背景の影響はあるものの,
男性に興味を持たない女性が増えており,
これを昔のようなお見合いおばちゃんが世話を焼かなくなった,
親がうるさく小言を言わなくなったが故に

 『仕事で疲れて帰ってきて,恋人にまで気を使いたくない!』

 恋人に癒されるのではなく,
 気を使わなければならないとの認識は
 明らかに心の有り様が昔と違うと言うことでしょう!

生物学的には 男は女に,女も男に癒されるから
物理的にくっついて,その結果子供が生まれる.
この生物的な常識が崩れているということは,
もはや人は生物的な動物では無くなっているということ.
この原因は こころの影響 が人にとって支配的であることだと思います.

2014年度の意識調査

 恋人がいない未婚者で 『恋人がほしい』 と
 答えた女性は60.1%,半分近くは男性に興味を持たない
 女性であるということは驚きに値します.

ここまで言い切る女性たちの背景にある社会的変化は

 女性進出 → 男性に頼らずに生きていくことができる社会の構築

 結婚を考えられる程度の安定収入が無い相手の恋愛は無駄!
  → 男女間の恋愛感情では結婚に踏み切らない.
  → 結婚のトリガは恋愛感情ではなく将来の生活.

 男性間の経済格差が広がって,好条件の男性争奪戦に疲れた
 女性が増えている
  → 3流の男と一緒になるのであればひとりの方がいい.
 → 経済力の低い男と一緒になると苦労するだけ...

これからの社会は女性も働く,共働きが基本になります.
 
 フルキャリ: 結婚・出産を経てもキャリアを諦めない
        生活も仕事もフルスロットル(全力)で臨む女性

フルキャリの女性をどう生かせるか,
将来の日本はこの点が重要,会社における保育所の併設,
補助業務の女性が一般職と言われる区分けをなくす,
キャリアを望むすべての女性が総合職になれる組織構造を
構築していくことこそ少子化問題,
人口減にストップがかけられると思うわけです.

 女心への配慮,これが少子化対策へのくさびになる
  → 女性におけるキャリアアンカーの確立こそ寛容!

ただ,女性にも仕事に取り組む姿勢から 甘え を
排除しなければならず,いずれにせよ,
苦しみを乗り越えてこそのゴールであることは
忘れてはならないと思います!

 キャリアを目指す女性は 片手間の仕事 から
 脱却する厳しさを持たなければなりません.

 これによって 『おじさん中心雇用社会』 も
 修正されていくと思います.
 まずは,自身のアクションからをやってみるのが必要かと...

 女性が運命を握っている将来の日本であることは
  間違いないと思うので.....