2015_就活戦線 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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2015_就活戦線

今日(6/16)の日経新聞からです.

 就活 『大手ありき』 待った!!
 中堅企業,大学が紹介の場  強気学生に 『視野広げて』

今年の就活は一転して 『売り手市場』
景気が良くなると大手の採用がふえ,あおりを食うのが中小企業,
採用活動はすれど,人材を集めにくいようです.
 → こう考えると,世の中と逆の動きができる企業が強い?
   つまり,景気が悪い時に思い切って人材を採用できる企業
   下がっている株を買う勇気と同じで,リスクを採らないと
   長い目で見ると何事も思うように運ばない...でしょうか?

紙面上では,千葉県船橋市で開かれた就活セミナーの現状が
紹介されていますが,なかなか学生が集まらないようです.
中堅企業の会社説明会には学生が集まらないので中止,
大手の選考が終わる9月からの再開が賢明だそうです.

 現状の市況を考えると,
 中小企業は中小なりの戦略が必要でしょう!
 大手と同じことをやっても駄目だと思います.

何故,学生の目が中小に向かないかと言えば,
いろいろな理由があると思います.
そもそも学生に会社の良し悪しを見抜いて中身で考えろと言っても
社会での経験がないわけですから,できる人は一握り,
本音を言えばできるわけないように思えます.

学生の会社選び,まずは,知名度,給与待遇,福利厚生,
休暇の数(完全週休二日かどうか?)
 → 大手でもサービス業が採用に苦戦するのは休みがとりにくいから,
   給与水準は一時からすると,製造業との差は縮む方向ですが,
   それでも製造業大手のようにはいきません.

 会社での社員教育はどうか?

 『早くから大きな仕事を任せられたり,
   経営者が身近に感じられたりするなど,
    大企業にない魅力を伝えたい.』

これが学生に対して,呼び水になるかどうかです?
残念ながら今の学生は草食系,的を外している印象です.

あと,息子にも言っていることでもありますが
会社経営が利益の出る水準であるか否かの見極めが大事です.

その会社の財務指標が見えないことは大きなリスクでしょう.
会社のお金が正しい形で企業活動に使われているか,
オーナーさんの私腹を肥やすシステムになっていないか,

会社経営の健全性を評価するには
会社の財務指標をオープンにしていただくほかありません.
この点,やはり大手の場合が安全と言えるかもしれません?
 → 勿論,粉飾決算をやられてしまっては話になりませんが...

せっかく入った会社が,昇給なし,残業時間無視,
おまけに残業代は出ない(基本給に織り込まれ済み?)
社員教育は一切なしでいきなり現場に出されてメンタルで潰れる,
そんなことを避けたいと誰もが考えてしまいます.

そういった視点から考えると,
中小企業での採用は,勝手知ったる人からの引きである
中途採用が主になることが常と言えるでしょう?

 中小企業の人材確保はシニア層を中心に置く
 これが王道だと思えます.
 社会経験の有無がやはり大きいと感じています.

新卒学生に中小企業の魅力....と言っても理解できない,
学生はいったん挫折するなり,社会の厳しさを体感して
そのうえで,自身の人生で何に賭けていくか....
これが分る段階で大手から中小に転職していく,
このキャリアの方が無難に思えます.

結論としては,学生に中小企業の魅力を理解しろ,
大手志向になるなと言っても,いろいろな意味でそれは難しい...
これがいわゆる,キャリアにおける 『経験代謝』 の
確立の度合 と 職の適正のバランス ではないかと思います.

小生が感じている本音は
 学生は大手で鍛える(教育する),そこから中途採用で
 中小企業に引っ張り,責任のある仕事に就かせる
 経営に携わるのは起業で実現....

 大手での出世はできなくはありませんが
 競争は激しく,そこまでできる精神力があるか,
 可能性は極めて低いと言えるでしょうか(笑)
 おまけに他力本願ですしね.

 → 優秀な学生さんには失礼多謝です(苦笑)!