エルピーダ復活? ルネサスはどうなる?
今日(11/11)の日経新聞1面からです.
広島工場 1,000億円投資
米マイクロン 最先端DRAM増産
半導体事業の投資はどうしても 1,000億円レベルになります.
これはクリーンルームの建設や生産設備が高額だからです.
通常,100億円レベルの投資はかなりの大型投資と言われ
大手一部上場企業でも投資の際には経営会議でその是非を
かなり慎重に議論することが常でしょう.
半導体は1,000億円の投資であれば,現状比較的最小規模になり,
→ 今となっては最小単位?
この投資の負担が大きい事が多くの企業が
この業界から撤退していった理由です.
エルピーダは会社更生法の適用を受け,
会社の再生過程でマイクロンに買われてしまいましたが,
これはよい買われ方で,今も技術レベルではサムスンを
上回ると言われている会社は生き残れた訳です.
対してルネサスはその再生方法を誤ったというか,
会社規模が大きく,大手3社から資本が入っていることもあり
人事のたすき掛けが問題で未だに一つになれないと言われています.
→ その過程でたくさんの拠点が無策で閉鎖に追い込まれました?
ルネサスに関しては再生できている印象が薄い?
対局にあるエルピーダとルネサス?
同じ半導体事業とは言え,
(厳密には汎用品と専用品のビジネス形態の違いは大きいですが)
やり方一つでここまで業績差が出るわけですから,
経営者の力量が会社の行方を大きく左右する事例として
経営学の教材になり得る話のように感じています...
エルピーダには是非とも復活してもらいたいと!