風林火山博終了
1年に渡り放映された NHK 大河ドラマ 『風林火山』,
好評で終わったわけですが,山梨県にもかなりの経済効果をもたらしたようです.
ドラマに合わせて始まった 『風林火山博』,
無事,2008/01/20 に終了しました.
来場者は48万人,ここに我が家族の3人分が含まれます.
当初は20万人を見込んでいたわけですが,予想を大きく上回り,
収益も大きく黒字を計上したようで,物販スペースでの売上も4億7,800万円にのぼり,
一過性の話ではありますが,事業的には成功したと云えます.
ただ,この追い風を継続させたいと云う話,おそらく無理だと思います.
要は,その努力が十分でないからです.
あくまでも儲かった根拠は NHK のドラマ効果に起因していただけだからで,
山梨県やその他公共団体はこのドラマ効果に便乗したにすぎないからです.
その証拠に,泊まりで山梨を訪れた観光客は少なく,
真に山梨を見ようと来たわけでは無いのです.
地元の湯村温泉,隣の石和温泉で観光客が著しく増えたと言う現象には
繋がらなかったようです.ちょっとは増えたかもしれませんが...
風林火山博を訪れた観光客の多くは,
日帰りで大河ドラマの雰囲気さえ感じられれば良かったのだと推察します.
日帰りエリアは,甲府を中心に東は恵林寺(最寄り駅は塩山),
武田時の菩提寺で,山梨では観光名所です.
西は風林火山館(最寄り駅は小淵沢),躑躅が崎の館が再現されています.
今年以降,山梨はまた寂しくなりますが,
具体的にどのような施策が為されるのでしょうか?
甲府駅前を重点的に,何か対策を実践しないと,
またじり貧の観光三流地に逆戻りしてしまいます.
とは言え,変化を望まないのが山梨県民の習性かもしれません.
変化を嫌う県民性が,山梨を衰退させなければいいのですが,
他府県から来た小生は,そのような印象を強く持つのです...