以下、R15+またはR18の映像もあります。ご注意ください。

動画:Mango Pictures

動画:FilmIsNow Movie Trailers International

どちらの作品もレンタルしました。以下、個人の感想です。

 

■本日、先ほど21日に緊急事態宣言が解除との発表がありました。今週末には、桜も満開となり多くの場所が賑わう可能性が高いですが、外で酒が飲める日本ならではの良さを個別に楽しむこともできるわけです。本当にいい季節となりました。

 

と、いうことで一朶です。さっそくいってみましょう〜!

 

さて、本日は芸人監督特集として『ソナチネ』(1993)と『R100』(2013)R15+のご紹介です。まず一つお願いなのですが、2人の監督作品をもっと配信して欲しいです。

 

(以下、敬称略)

お二人の映画は、できるだけ映画館で観るようにしているが、その中で特に好きなものを二つ選んだ。『ソナチネ』は、wowowか何かで3度ほど観ていると思うが『R100』は映画館で観てから見直していなかったので、今回DVDを借りた。

 

それぞれに批判も当時出たかと思うが、芸人監督の場合には、話の転がり方が一般のそれとは大きく異なる部分に注意が必要だと思う。テレビで活躍していた人ほど様々なコント、企画をやり倒しているためどのような画になるのか他の監督たちよりも経験数が多い。なので、他とアプローチが違うとも言える。そのための失敗は確かにあるだろうとも思う。彼らがすごいのは、発想が人の何十倍もある中で「イマ、ココ」で何がウケるのかを瞬時に選択し表出する。彼らが受け手を考えず本領を発揮してしまえば、多くの人は多分笑わなくなるのではないか、とも思う。発想の飛びどころがあまりに先だと、何がおかしいのか分からなくなるからだ。

 

■『ソナチネ』は、北野監督のその後の作品に出てくる様々なものが溢れんばかりに詰め込まれている。その世界観が分散されずにある。北野監督の夜明け前と言われる作品だが、『キッズ・リターン』や『HANA-BI』を含めても、この映画には忘れられない音楽と海があった。

 

なにせ、事故前の芸人 ビートたけしが拝める。優しい目をしていたんだな、と眺めていた。俳優陣も揃っている。大杉漣、渡辺哲、寺島進、勝村政信と北野組的な人が勢揃いだ。ソナチネは、音楽ぐらいしか賞を貰えなかったと覚えているが、実はなかなか良かった。色といい、セリフといい、コントのようなネタといい塩梅よく収まっている。なぜ、この作品を選んだかというと、実は出かける時によく聞いていたのがこの映画のサントラだったからだ。音楽もだが、この映画はとにかく映像を確認してほしい作品だ。北野監督作品は、漫才と同じに一発撮りだからか妙な緊張感が漂い、それが恐怖や笑いにもなるが、客席も引っ張られる。いろんな映画館で北野監督の映画を観ているが、その手の自由業の方が並んで真ん中の座席で観ていたときには笑った、他より行儀がいいんだもんなぁ。

 

あらすじは‥

組長の川村(ビートたけし)は、北島組から沖縄の抗争に手を貸せと言われ、若手を連れて出かけていく。「すぐ手打ち」になるはずの抗争だったが、実は様々な組長の思惑があり、川村組の組員が殺されていく‥そして‥。

 

■さて、次は松本監督の『R100』だ。

 

面白くない、あれはなんだ?失敗だ‥などと言われている監督の作品だが、『R100』はいいだろうになあ‥と思っている。なにせSMクラブの女王様の選び方がすでに秀逸だ。微妙に、ズレた美しさというのだろうか‥実際いそうだ。6人も適任な女王様選びをした点だけでも、褒められていいのではないだろうか。劇中劇で、オチもコントチックに終わらせてもったいないというような話もあるだろうけれど、映画のコンセプトが「歓喜」なので、その「歓喜」を「画にして動かした」とも言えるのではないだろうか。放送コードが厳しくなってしまい、映画でしかやれない題材で作ったのだろうが、この映画を観ていたとき、映画館で確かに笑いは少なかったが自分は松本監督の笑い我慢顔のようになって観ていた。面白かった。なので2度観なくても良かった。満足したからだ。今見直してやっぱり面白いなと思う(自分は、ダウンタウンのファンではない)。見直すと、面白いなと思うのはやはり主人公の片山が、気持ちいい時の顔がフワッとする波紋ができるがあのときに「歌謡漫才のきつね」風になるところ。俳優 大森南朋のエクスタシー顔が芸人(!)。今だとなおウケる。

 

今、話題の渡辺直美も出演しているが今と雰囲気が違うので誰かわからなかった。とにかく、あらすじよりもこちらも映像の確認をしてほしいところ。どうしても日本では彼らの作品でバッカンバッカン爆発しても「風雲たけし城」的に見えてしまうという部分がある。冨永愛の回し蹴りが何度見てもいい。寺島しのぶは相手を思う鞭のフリだが、大地真央は違った(笑)。こどもの件や寿司を潰したりするため、色々とアレだと思うが一回見たら忘れられない映像だ。この映画の中でも語られているが、SMとプロレスは近しいものがある。

 

あらすじは、よくできた海外のTrailerに任せたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カバー画像は、Ameba Pick_Amazonより