●特定秘密保護法

前号に続いてだが、私は国家秘密の存在と法律による管理の必要性は認めてきた。

しかし今回の特定秘密保護法は

◇知る権利の原則が基本になっていない◇秘密指定の範囲も、秘密を知りうる役職の範囲もあいまい◇最終的な公開ルールが徹底されていない◇適正評価の実態が不明 

などが問題だと言ってきた。

政府答弁も混乱を続けているのに、強行採決で衆議院も参議院も通す安倍政権の軽さを案じている。

今日まで伏見区、新橋、有楽町などで演説し、今夜は日比谷でも演説するが、多くの国民の皆様にこの法案が問題だということを理解してもらいたい。

●防空識別圏

中国の防空識別圏は歴史上初めて。ただ日本政府の対応を見ると尖閣が含まれたことへの抗議と撤回要請という、いつもの尖閣を巡る日中関係に矮小化させてしまった印象がある。

防空識別圏(ADIZ)を設定している国は意外と少なく20か国ほどだが、それでも通常は他国に飛行計画の提出を「義務付け」たり、飛行機に中国政府の部署の「指令に従わなければならない」としたり従わない場合は「中国の武装力は防御的緊急措置を行う」などという物騒なルールは設定しない。

この物騒かつ非常識なルール設定をもっと国際社会に発信し、同じくADIZを設定している米韓露などと連携して共同歩調を取るべきだ。