●中国漁船衝突問題

尖閣に領土問題は存在しない。
私も先週25日、釈放決定がされた直後に仙谷官房長官に
「国民は納得しない」と伝達し毅然とした対応を求めました。

今日から臨時国会(12月3日までの64日間)もスタートする。
表の情報だけで外交が成り立たないことは、国民もわかっているわけで、
それも含め国民の信頼に応える対応ができるかどうかが鍵だと思う。

●国後島から帰る

今月17日~20日までの国後島訪問。
島内視察やロシア側との交流を行ってきました。

北方領土は日露両国が「領土問題」と認識し交渉を続けています。
中国の一方的な尖閣要求とはそこが大きく異なるところ。

この北方領土交渉において、私があらためて感じたのは、日本側が
確固たる戦略を持ち、安定した交渉にむけて体制を再構築することが、
最も重要ではないかということでした。

国後島は、クリル経済発展計画で、国後島の空港、港湾、下水処理施設
などのインフラ整備も徐々に進んでおり、見学した訪問団員からは
「ロシア化が進んでいて危機的状況だ」との指摘もありました。
メドヴェージェフ大統領の訪問も既に住民の噂にのぼっていました。

しかし、私はロシア側の動静に一喜一憂してはならないと思います。
ロシアの行動を敵視しても、文句を言っても、領土は戻らないのです。

日露のパイプを強化し、親日派を増やし、「北方領土問題の解決が
日露双方に計り知れない利益と安定をもたらす」ことを、日本側が
積極的に提案することこそが大事なのではないでしょうか。
私も最大限の努力をしていきたいと思います。

●政務官退任

北方領土から東京に戻った21日、内閣改造に伴い大臣政務官を退任
いたしました。多くのお世話になった皆様からねぎらいの言葉を
頂戴いたしました。政府の職員の皆様にも心から感謝申し上げます。