●菅氏、代表に

今、両院議員総会を出てきました。
423名の議員投票の結果は菅直人291票、樽床伸二129票。

●首班指名へ

今後の首班指名で、菅氏が総理に指名される予定です。

私たちは一刻も早く政権運営の体制を築かなくてはいけません。
口蹄疫や韓国哨戒艇の問題…、すぐに対応すべき問題が山積しています。

「これで参院選を乗り切れる!」そんな考えは全く良くない。
国民にお詫びし、気を引き締めて政権を担当するという姿勢で臨まなくては
ならない。

政務官としての任期ももうじき終わりますが、どの立場になっても懸命に誠実に
国民のために働くのみです。

●新総理の指名

代表選出が終わり、午後はまず衆議院で菅氏を総理に指名。その後
参議院でも指名され、あとは天皇陛下からの任命をいただくことになり
ます。ただ日程はまだ確定していないようです。

●現総理、そして次期総理

ところで、本会議場を出ると同期の高山智司議員に「院内の国対控室
に行こう!」と声をかけられた。

「なぜ?」と聞くと、「現総理と次期総理が挨拶に来るのが国会の古くか
らの習わしだよ」とのこと。一緒に国対の部屋に向かう。

あまりその習わしを知る議員は少なかったようで、少人数での出迎えと
なりましたが、すぐに菅次期総理が登場。先ほどの代表選の演説時に
比べると、ようやく表情も和らいで笑顔がみられました。
握手を交わすと手にも目にも覚悟と意欲を感じました。

ほどなく鳩山総理が登場。いつもの温和な物腰で、私たち一人一人と
丁寧に握手を交わす。
今朝も総理肝いりの「新しい公共」円卓会議に同席するため官邸に行
きましたが、総理にも無念さがいっぱいあったと思います。でも総理は
すがすがしく最後まで職務に専念されていました。

国対控室では、最後に「今まで有難う」と語り掛けられ、部屋を後にされ
ました。

鳩山総理、お疲れ様でした。

●政務官として

今は20時。今日は3度も配信し、すみません。
でも読者の皆様に思いをお伝えしたくて…。

17時30分~19時45分「子ども・子育て新システム検討会議」の事務局長として
内閣府内で保育・幼稚園関係団体との意見交換会を行いました。

長く実現を願ってきたこの意見交換会が、各省から派遣された優秀な事務局
スタッフの発案と各団体のご協力によって実現できとても嬉しかった!
これは本当に本当に大きな一歩。

私の信条、その一つは「答えは民(たみ)の中にある」ということ。

多様な価値観を持つ一人一人が集まり、他者を理解し、他者に思いを馳せながら
自らの知識と能力を発揮した時、幾つもの化学反応が起き、素晴らしい答えが
生み出される。
今日の意見交換会は、まさにそんな素晴らしい場となりました。

思い入れを持って取り組んできた案件が幾つもあって…。
正直すぎる感想かもしれませんが、途中で離れるのは胸が引き裂かれるくらいに
つらいです。

政務官という待遇にではなく、この260日、政務官という立場を通じた
その仕事環境の尊さに、感謝と充実感を感じて過ごしてきました。

多くの熱意ある国民、優秀な役人の方々と、時には混乱し、時には戦いながら、
でも情熱を持って共同作業を続けてこられました。

本音は、もっともっと、もっともっと、続けたい!

しかしこれも政治家の宿命です。前号で述べたようにどの立場になっても誠実に
懸命に働くことをお誓いして、最終に乗って地元京都に戻ります。