筆記体は知らないケド… | ミスターさんのブログ | 金沢市にある泉塾の塾長

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泉塾の塾長ミスターさんのブログです (^∇^)
塾生が毎日授業後に書く“ひと口伝言板”は、泉塾での中学生達の様子がよく分かると評判です。また、応援している金沢西高女バスのことや石川県高校入試情報などについて書いています。

今、中学の英語の授業では筆記体を教えていません。
これは今から8時前の2002年、学習指導要領で

「学習負担に配慮して、筆記体を指導することもできる」と、

必修ではなくなったのを機に教えなくなったからなんです。

パソコンが普及して、万年筆で手紙を書く機会なんて

ほとんどなくなったこのご時世だから、

あえて教える必要もないかも知れません。


ミスターの子供の頃、題名は忘れたが映画で、

大富豪役のリチャード・バートンが空港のラウンジで、

自分を裏切った妻リズに涙ながらに手紙を書くシーンがあってね。

その字がとってもきれいで、美しくて格好良かったんですよ。

本人が書いたかどうかは知りませんよ。

アルファベットもろくに書けないミスター坊やなのに、

ノートにそれらしきぐにゃぐにゃ字で筆記体を真似て書いては、

ひとり悦に入ってたものでした。

ただ単に、使わないからといって学校で教えないのは、

なんか悲しいですね。

都会の私立中学から転校生してきた子がいて、

その子は筆記体を使っていたんです。
前の学校では、みんな当たり前のように筆記体で

書いていたと言います。

(ちなみに、ミスター世代も筆記体でした)。
どころが、しばらくするとその子は急に、

ブロック体を使うようになったんです。
聞いてみると、周りの子達が珍しがり

いろいろ言ってくるのが嫌で、筆記体を書くのをやめたと言います。
知的好奇心や憧れといったものを、

子供達に持たせるのが学校の仕事だと思うんですがね。
せっかく物珍しいも(筆記体)がやって来て、

みんな好奇心を持ったのに、それを発展させられなかったのは残念でした。

筆記体練習帳(みさし書房)が売れているそうです。

「筆記体が書けたらカッコイイから」と、

興味を持った生徒が買って行くそうです。
一見、無駄のような事が、実は本筋だというようなことなんでしょうかねぇ。