日本の入れ歯は実に500年も前から作られている。
16世紀に、仏師(仏像を作る人)によって黄楊(つげ)の木で作られたのが
始めといわれている。ヨーロッパでは象牙や動物の骨で作られていたが
ほとんど機能しなく、ただの飾り物的要素しかなかったようで、日本のその
精巧さは当時から群を抜いていた。
実は、アメリカのジョージ・ワシントン大統領も入れ歯を使用していたのです。
でもやはり合わなくて、相当歯では苦労していたそうです。
日本では近年入れ歯を支える「安定剤」が売れ行きを伸ばしている。テレビ
CMでもよく出ているので、知っている人も多いと思う。この安定剤は、入れ歯
を安定させしっかりと食べられるという効用がある。CMでも、楽しくお肉をおい
しそうに食べる画面が映し出されている。
しかしこの安定剤、良い事ばかりではない。安定剤を入れ歯に均一に塗り付ける
のが案外難しく、本来の位置からずれた状態で固定されてしまうことが多いのだ。
変な位置で固定されてしまうと、噛み合わせが悪くなり、あごの骨が痩せてしまった
り、体調不良を引き起こしてしまうことがある。
だから、合わない入れ歯でも安定剤があれば大丈夫などと考えていてはいけ
ませんね。
やはり、食べ物は自分の歯で食べたいもの。若い頃からしっかりと歯磨きなどの
手入れをしっかりとして、最後まで自分の歯で食事が出来るように心がけましょう。