みなさん、お暑うございます。 お変わりは無いでしょうか?
昨日、10年ぶりくらいに再会した旧友に「そろそろ「生存表明」しなさいよ」と言われ
「丁度、ブログ書くつもりだったんだよ」と小学生の「宿題、今やろうと思っていたんだ」的な
幼稚極まりない言い訳をした三十郎@一年ぶりでございます。
ということで、大変なご無沙汰(無更新自己最長記録)をしております。
昨年のコロナ騒動以来、世の中も周囲も「殺伐」とした感が増しておりますが、オジサンはまぁ何とか元気(?)であります。
仕事の方が昨年来、大規模なレイアウト変更→新学期→店長突然の転職宣言して辞める(いまココ)という感じで、何年かぶりに労働時間のシフト管理やら、売り上げ報告やら(兼任の店長は、はるか遠く福岡にいるので)で、只でさえ頭のメモリが小さいのに、大変な事に・・・・。 そのうち、耳から煙が出るのではないかしら?(笑)
ブログもね、何度か書こう!(ホントだよぉ)と思ったんですが、どうも最近250字(読メの感想文の字数)に馴染んじゃって、長文がね。(加齢のせいでもあるんだろうけれど) で、まぁ今日に至ったと・・・。
いろいろ大変ですが、逆に憧れの文庫の担当(勿論その他沢山と兼任だからアレですが)になったので、こっそり海外ミステリコーナーを拡充中でありますよ。 ぐへへへ。 ミステリじゃないけど、NHKの100分de名著の影響で、ブラッドベリの「華氏451度」とか、結構売れたりしてますしね。 うふふふ。
ホント、なかなか思うにマカセヌことばかりで、イヤになっちゃいますが、頑張りましょう。
ということで、昨年11月の読書感想(えっ?今かよですよねぇ)です。
一寸、抜けてしまっている月もありますが、今後少しずつ上げていこうかと思います。
11月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2663
ナイス数:353
刑事マルティン・ベック 煙に消えた男 (角川文庫)の感想
シリーズ2作目。 安定の筆致で読ませるなぁという印象。 鉄のカーテンと言われた、冷戦真っ盛りの時代に「東側」で消えた男の謎を追うという物語だが、警察小説としての面白さ勿論、60年代の雰囲気も楽しめる。 タイトルの「煙に消えた」という表現が「煙のように消えた」ではないのか(日本語表現的に)と、ずっと違和感を持ちながら、読んだのだが、終盤に「あっ、そういうことか!」と膝を打った(笑)。 なかなかに考えられた翻訳表現だなぁ。 次回作も楽しみだが、奥さんご機嫌具合も気にかかる。
読了日:11月01日 著者:マイ・シューヴァル,ペール・ヴァールー
シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)の感想
「モリアーティ」に続いて、ホロヴィッツによるパスティーシュ。 好みで言えば、こちらの方がより面白かった。(内容は胸糞が悪くなる部分もあるけれど) ホームズ&ワトスンの活躍する姿は、やはりワクワクさせられる。 何よりも、モリアーティとホームズという二人の天才の絡み(間接的だけれど)というか共闘であろうか。 本作もやはり、映像的で、テンポの速い展開で読ませるという感じで、割と短時間で読めた。 パスティッシュとしては読み応えのある部類に入る作品であったと思う。
読了日:11月05日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ
教養としての歴史問題の感想
90年代以降に台頭した歴史修正主義の現状を分析していくという本は多々ある。 が、本書ではもう一歩論を進めて、歴史学会側(アカデミズム)の現状、問題点を指摘しつつ、良質な通史(歴史の見取り図、全体図)をどう構築していくのかという提言をおこなっている。 いずれの論者の論考も面白かったが、呉座さんの「網野善彦の提言」に関するものが最も興味深かった。 網野氏と言えば、専門の中世史だけでなく、「通史」の執筆、編纂に積極的に取り組んだ印象が強い。 新たな「良質な通史」の登場に期待をしたいところである。
読了日:11月09日 著者:前川 一郎,倉橋 耕平,呉座 勇一,辻田 真佐憲
パリ警視庁迷宮捜査班 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)の感想
多くの方が、高評価をされていたので読んでみたが、評判に偽り無しで、初読みながら大変面白く読めた。 特捜部Qシリーズと似た設定であるけれど、こちらは、より「独立愚連隊」感があって、ライトな感じなので、読みやすい。 まぁ、最終的に偉いサンがバックについているわけだから、かのシリーズとは設定的に違うのは当然だけれど。 それと、言い回しとかが、おフランスぽっく無い(個人の印象だけど)ので、読み易かった。 強烈なキャラクター達が、今後どう動いていくのか楽しみなシリーズ。 そりゃそうと、全員出勤してくるのだろうか?
読了日:11月12日 著者:ソフィー・エナフ
猟犬 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)の感想
面白かった。 帯の「三冠受賞」の文句は伊達ではなかった。 過去の誘拐事件での「証拠偽造」が持ち上がり、停職処分をくらった主人公と事件記者の娘が、真相を探るという感じで、文章も構成もオーソドックスなんだけれど、スーッと引き込まれていって、最後は、物語も読むスピードも一気に加速する。 途中で登場する元鑑識官がイイ味出している。 結末は、一寸ありきたりかなぁという感もあったけれど、シリーズの他作品も読んでみたい。 幸いにして、小学館文庫で今年発売されたらしく、早速探してみよう。 ちなみに本作は、シリーズ8作目。
読了日:11月15日 著者:ヨルン リーエル ホルスト,Jørn Lier Horst
チンギス・カン―“蒼き狼”の実像 (中公新書)の感想
久々にモンゴル帝国関連本を。(長いこと積んでいた) 自分は、若い頃に、本書で何度か名前の挙がっている杉山正明氏の著作を数冊読んですっかりモンゴル帝国に魅せられたクチである。 本書は、2000年代前半辺りの出版だが、関連の調査研究が飛躍的に進んでいて、驚いた。 あらゆる学問の連携の中で、モンゴル帝国の歴史が解明されていく様は、感動的である。 印象的だったのは、鉄の重要性や、思いもしない規模の大兵站基地の存在。 更には気候の影響が大きな影響を与えた点などなど。 杉山版より、研究成果に比重を置いた内容だった。
読了日:11月18日 著者:白石 典之
猫たちを救う犬の感想
96年初版なので、もうずいぶんと前のお話(どれだけ長く積んでいたのか!)である。 命が尽きかけようとしていたり、様々な障害を持っていたりする猫を、見つけ出し救う(勿論人間が)という、摩訶不思議な犬の物語。 犬のジニーの存在と行動が、周囲の人間を変えていく。 本文で何度も繰り返される「天使」という言葉が、最も的を射ている気がする。 全編が飼い主である著者のジニーや猫達への愛で溢れているのだが、もう少し実際の保護活動などへの言及も欲しかった。 書き方がやや一本調子なのが、難点であった。
読了日:11月22日 著者:フィリップ ゴンザレス,リアノー フライシャー
シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)の感想
いやぁ、面白くてあっという間(当社比)に読んでしまった。 1作目もなかなか読み応えがあったが、それ以上かなという感想。 虫の表現もなんだかマイルドになった気がするが単に馴れただけか? 天才赤堀とヤリテな岩楯のコンビに、新人も加わってより楽しくなった。 物語自身は、なんともやり切れない内容且つ陰惨ではあるが、主人公達がそれを中和しているので、途中で辛くなることもなく読めた。(とは言え・・最後はアレだが) 三桝タエというキャラクターは、ややありきたりだが「ザ・田舎のばぁちゃん」として、いい味を出している。
読了日:11月23日 著者:川瀬 七緒
読書メーター
そういえば、昨日ですか物理学者の益川敏英博士の訃報が飛び込んで来て驚きました。 つい先日、お客様と「ワインバーグさん、亡くなられたんですねぇ」って話をしたところだったんですが・・・。
益川さんのご本も何冊か読ませてもらいましたが、やはり印象深いのは、ノーベル賞をとられた時ご自分のことではなく「南部先生が受賞されたのが何より嬉しい」と涙を流されたお姿ですね。
数年前、近くの大学に講演に来られたのですが、どうしても仕事で聴講できなかったのが、悔やまれます。 店長に無理言っても行くんだった・・・。
ご冥福をお祈りします。
というわけで、甚だ簡単(いつも通か?)ですが、「2021年度生存表明」でございました。
また近々、感想文だけでもアップできるといいなぁと思っておりますが、さてどうなるか?
酷暑の候、どうぞ皆様ご自愛ください。