6月の終わり頃、Cotoriを見に来てくれた、待ちよみ絵本講師の内田早苗さんが
「ここで、福音館のかがくのともの展示とか、よさそう!」
って言ったのが、なぜかとても心に残っていた。
伊豆半島は自然が豊かだし、ジオパークにも認定されたし
なんだか「かがくのとも展」はとても似合うような気がして
8月の新月の日、「かがくのとも展を開催する」という願いを書いた。
夏休み期間を中心に、開催されていた「あけてみようかがくのとびら展」。
SNSでも話題になっていて、伊豆市内の男の子2人のママも行きたいと書き込んでいるのを目にした。
どんな感じなんだろう?
Cotoriでもできるのだろうか?
展示会最終日の2日前に、湯島駅近くのアーツ千代田に行ってみることにした。
会場は、もと中学校だった建物のようで、とても広い。
テーマごとにすばらしい展示があって、来場者は絵本から生まれた科学の世界を楽しんでいる。
その内容に感心しつつ・・・ 一方で落胆しているわたしもいた。
こんなことは、たった62㎡のCotoriでは、とても無理。
かがくのとも展をやりたいなんて、夢のまた夢…。ため息をついて帰路についたのは、9月6日のこと。
……………
9月29日の新月の日は、絵本仲間がお友達と一緒になんと盛岡から来てくれた。
修善寺を散策して、パステルも描いて、遅くまでCotoriで語り合って、
そして翌日は三島の「えほんやさん」での絵本セラピーにも参加してくれた。
三島から、沼津のグリムに行った2人から、驚きのメッセージ。
「店主の須磨子さんが、この絵本いいのよ~と。それがなんと、私たちの同級生が書いた絵本で、しかも数日前に会ったばかりで。3人でえぇ~!ってなりました。」
なんと、澤口たまみさんは、この2人の高校時代の同級生だったのである。
そんなことってあるんだね!すご~い!
翌日だったと思うのだけれど、
Facebookで「友達かも」のトップに「澤口たまみ」さんがあがってきた。
何気なくクリックすると、薮内正幸美術館でのイベントの記事が出ていた。
実はCotoriは、ギャラリーカサブランカさん経由で、薮内美術館のワイヤーを何本も使わせていただいている。
ご縁を感じて、薮内さんのコメントに続けてコメントを入れたところから…
急に、思いがけないタイミングで、澤口たまみさんの「宮沢賢治・愛の歌~百年の謎解き」の開催が決定したのだ。
小学生の時、お年玉で初めて買った分厚い本、それが「宮沢賢治童話集」だった。
盛岡にも行き、鉱物が好きな夫は石の標本も楽しそうに見ていた。
高校も大学も同窓という澤口さんが、宮沢賢治の秘められた恋を語るという。『やまなし』は岩手弁でコントラバスの音色とともに。
なんて魅力的なことだろう。
突然決まったこともあり
どんなふうに話が進んだかをきちんと記憶していないのだけれど
わたしは、できれば絵本の原画も飾れないものかと聞いてみたのだ。
グリムにあった『どんぐりころころむし』も興味深かった。
もちろん絵本の原画展などはやったこともないし
どのように手続きをすべきものかも皆目見当がつかない。
でも
このたしろちさとさんという方の絵を飾ってみたい。
ダメ元で、とお願いしたら
澤口たまみさんがたしろちさとさんに連絡をしてくださって
原画展が実現することになったのだ。
前の記事にあるように以下の3冊の原画が搬入される。
『だんごむしのおうち』(澤口たまみ作 たしろちさと絵 福音館書店)
『ようこそぼくのてのひらへ』 (澤口たまみ作 たしろちさと絵 福音館書店 ちいさなかがくのとも2017年4月号)
『どんぐりころころむし』 (澤口たまみ作 たしろちさと絵 福音館書店 ちいさなかがくのとも2019年10月号)
11月14日に開催されるイベントには、たしろちさとさんも駆けつけてくれるという。お二人のサイン会もある。
かがくのともの原画に囲まれて、その作者が宮沢賢治を語る。ベースの音色が響く修善寺の秋の夜。
こんなことができるなんて。
CotoriにはCotoriらしさを生かした「かがくのとも展」のかたちがあったのだ。
18日にはたしろちさとさんのトークイベントも開催できることになった。
インタビュアーはわたし。どんなトークを聞けるか、今からわくわくしている。
いっぱい、人がきてくれるといいな。小学生や、中学生も。
展示会の初日は、期せずして11月12日の満月になった。
夜2時間だけオープンする。
誰も来ないかもしれないけど、Cotoriで、お二人のサイン本を読もうと思う。
原画に囲まれて。
かがくのとも展の願いがかなったことの、感謝の気持ちをこめて。
天に届くように。
期間中には、小学生がまちたんけんでギャラリー見学に来てくれる予定もあるので、絵本の魅力を伝えられるよう、作者&画家さんに代わって、楽しいギャラリートークを展開するつもりだ。
澤口たまみさん、たしろちさとさん、ベーシストの石澤由男さん、そして福音館書店さん
本当にありがとうございます!
お目にかかれる日を、楽しみに待っています!
そういえば、
Cotoriから1分のところに、こんな場所があることに昨日気づいて驚いた。
なんと、富士山と城山と狩野川が一緒に見える素晴らしい場所が!
修善寺温泉散策にも、ちょうどいい時期になる。
伊豆はすばらしいところ! 全国各地からのご参加をぜひ!
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ご自身の参加が無理でも、どなたかにぜひ、ご紹介ください。
お申し込み方法はいろいろありますが
ぜひ、ブログを読んだ、と、お電話をください。わたし、声だけはほめられます。お話しましょう。
(出られない時間もあります。その場合、着信番号にかけなおします。)
070-2219-1232 修善寺Cotori~ことり~ 坪内ゆみ
お会いできるのを楽しみにしています。
Facebookイベントページはこちらです。
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