アニメグッズ、ホビー、ゲームなど幅広い商品の買取・販売をしている株式会社駿河屋のECサイト「駿河屋.JP」に今年8月、不正アクセス被害があり、3万件以上のクレジットカード情報が漏洩した可能性があると、昨日12/4に公表されました。
最近ではアサヒグループホールディングスやアスクルが、サイバー攻撃によるシステム障害で、業務復旧に時間がかかっています。
近年、生成AIの急速な進歩によって、仕事の利便性が上がる一方、悪用手口が巧妙化するという皮肉な事態となっており、AIを巧みに利用したサイバー攻撃はこれから急増すると推測しています。
デジタル依存社会と言われてもおかしくないそんな時代ですが、何においてもそうですが、依存し過ぎは良くないですよね。特にデジタル依存によるリスクは計り知れないなと思っていて、例えば個人が攻撃にあったとすると、その個人から関連する企業へ、その企業から国家にまで被害が連鎖する危険性があると思います。
そんな今こそというか、来るべき時がきた、といいますか…アナログへの注目が高まっているようです。
これはBCP(事業継続計画)を目的としたリスク対策の一つで、システム障害が長期化することを想定しています。重要な記録や情報は紙媒体やオフラインメディア化して適正に保存する、特にデジタル耐久年数5年に対して、紙媒体は適正保存すれば耐久年数200年以上と桁違いであり、最後の砦と位置付けられます。
またローカルエリア環境を構築・整備しておき、いざとなった時ローカルエリアに切り替えることで、運用継続を可能にします。
ただデジタルを止めるわけではなく、デジタルはやはりメインにしておくことは重要で、アナログはバックアップという位置付けで考えていただければ思います。
これをレコードマネジメントのハイブリッド化(デジタル+アナログ)と言います。
紙媒体は耐久力だけではなく証拠能力なども高いことから、特に重要度の高い記録・情報は紙媒体化して適正保存しておくことが望ましく、非常に安全な対策といえます。
国や民間企業だけではなく、個人もレコードマネジメントのハイブリッド化はしておいたほうが良いと思っています。自然災害ばかりがフィーチャーされがちですが、デジタル災害においても備えは必要だということです。
っと、サイバー攻撃によるシステム障害が多発する昨今のニュースを見て、深く考えさせられました。


