ひとりきりの聖夜です。
寒いです。
芯まで冷えます。
もちろん気温の話です。
他意はありません。

今、火薬庫なんて呼ばれる香ばしい地域で、ここ何日か長時間パチンコと向き合ってます。
地元クロート達の暖かい気遣いを賜り、アウェイ感は微塵もありませんが、こんな夜に突然ヒマを持て余しますと、何となくミジメな気持ちになります。
でもよく考えたらミジメなのは今日に限った話じゃありませんでした。
良かったです。

連泊してるビジネスホテルのフロント野郎に心配されるほどマイナスのオーラが出てたせいか、男優kくんは仲間内の飲みを中座して、東条の遅い晩メシに付き合ってくれました。
イブのせいなのかバイブなのか、とりあえず「奥様想いの」肉さんは半笑いで早々に帰宅してけつかりました。
よって今日も男優kと2人です。
先日の芸バーの地獄絵図といい今日といい、人懐っこくて彼女なんかいなくてゲイにやたらモテる彼と最近よく酒を飲みます。
軽い肉離れです。

さて寝不足のまま、いつも通り不快な朝を迎えます。
急いで身支度を整え、ゲスラー総統の稼動に帯同させてもらいます。
車内での下品な会話が尽きぬまま目当てのホールに到着し、下品な目つきのまま台を吟味します。
そこはニワカの総帥ですから、はしたないほどパックリ開いた、良調整の台を選びます。
自分のようなアキメクラが口にするのも僭越ですが、ここは頭領の捻りについても触れるべきです。
まず、左から見たぐらいでは手元の動きが見えませんでした。
コッソ捻りです。
スリの手付きに置き引きの目です。
今さらですがこれ見よがしのパチプのそれとは、スタンスがまるで違う事に気付きました。
精度もさることながら、彼は周囲の目をまず念頭に置いてます。
玉を取る事しか頭にないガチャ捻りや、他人に迷惑かけて平気な人とか、上手いだの下手だのばっかり言ってる人なんかとは対極にあります。

流儀や価値観は様々だとしても、マナーや品格までは、それほど自由で幅のある物ではないと思います。
色んな事を辛抱して「目立たず他を刺激しない」のを最優先にしています。
別にチョウチン記事にするつもりは毛頭ありませんが、己の損得の為になりふり構わない人とでは、人としての厚みが違ってて当然のように思います。
自分で書いていて、とても耳の痛い話です。

でも真面目なクズとか、気遣いのデキる無職って、何かちょっといい感じです。


続きます。