すっかり暖かくなってますますパチンコ屋なんか行きたくないいい季節になりました。

春~初夏にかけて紫外線て強いらしいですね。開店並びで首の後ろから真っ黒に日焼けした開店プロが昔はたくさんいました。「並ぶのが仕事でパチンコ打つのは集金」てよく言っていました。今ならグランドオープンとかリニューアルぐらいしか並ぶこともないでしょうけど。



昔はとにかく並びも大変でした。現在のように洗練された「整理券」システムは希で、とにかく早い者勝ちなだれ込んだ者勝ちみたいな場面が少なくありませんでした。

客も、また当然店も大したコンプライアンスなど持ち合わせてませんから、当然トラブルも多くなります。店としても客がごったがえして少々揉めるぐらいが活気のある証拠ぐらいに思っていた風潮もありました。

行き慣れた店以外に並べば、最初は誰もが新参者です。まあ普通の人は無難に入場して無難な台をおさえるんでしょうけど、こっちは肩に力が入りまくったニワカなパチンコ生活者です。とりあえずT君は扶養家族みたいなもんです。T君には少し、そして自分にはちょっと多めにお金を稼ぐ為に、より良さげな猟場に足を運んだのでした。
無理やり皆さんの隙間に文字通りカラダをねじ込んで稼ごうとする訳ですから、とにかく古くからの常連達や、年期の入ったパチプロ(今の「専業」とはニュアンスがちょっと異なります)達と毎日のように摩擦が生じます。

話し合いみたいな恫喝も、こっちが跳ね返そうとすれば結局朝から掴み合いになります。今と違って店側も無関心ですし、揉めてる当人たちもみんな叩けば埃が出るのはお互い様ですから誰も110番するような野暮はしません。
低血圧な自分もキャラメル舐めて血糖値上げて毎日並んでいた記憶があります。パチンコの勝ち負け以前にここで負けたら話になりませんし、今の人達には信じられないかもしれませんが、当時パチンコで生活する人はたいてい特殊なカテゴリーの人でした。例えば当時から有名だった安田プロや和泉プロみたいな全国区の綺麗な人はまさしく別格で、リアルなパチ生活者の中には結構グレーな人も少なくなかった気がします。
結局狭い世間の話はすぐに伝わります。たかが並びでもイモ引いちゃったら次からさらに苦労しなければならなくなります。


その内、朝揉めた相手と和解したり詫びを入れたり設定⑥を譲ったり等して徐々に角が取れてきたら、そこで今まで遠巻きに傍観していた常連さん達もぼちぼち話し掛けてくるようになりました。



すると店員達も徐々に対応が変わってきます。
主任もたまにはカットインではなく、後ろに立ち止まって一言二言話したりするようになります。



ちょっと長くなりましたが、次は店との関係や最近ちょっとみなさんの間で話題に上がった出禁について、思うことを書いてみようかと。





続きます。