どうして、当時の私はヨーガインストラクターを目指してしまったのでしょうか。
そのような状況で、幸か不幸か、ヨーガ教室に出会ってしまったのです。
このヨーガ教室には、浮世離れした「カリスマ」が居座っています。
「浮世離れ」は、そのカリスマと対面で話したときに初めて感じることが出来ます。
何か吸い込まれるような(眩暈のような)独特の感覚に襲われます。
話し方からなのでしょうか、表情からなのでしょうか、独特の呼吸からなのでしょうか、
カリスマと対面するとそういう独特の感覚に襲われます。そしてカリスマは
「宇宙のエネルギー、波動、宇宙の法則」
といったスピリチュアル語を多用して何か『悟っている』風に見せかけます。
当時の私は、こともあろうか
「この(浮世離れした)カリスマだったら、私が抱いている生き苦しさを分かってくれる!」
と希望を抱いてしまったのです。
「いい雰囲気で居心地の良いヨーガ教室だ。とりあえずは一般会員としてヨーガを楽しみたい!」
と思い至って、そのヨーガ教室に通い続けました。
しかし、そこに所属するヨーガインストラクターと親しくなり始めた丁度その時
「指導者養成コースの募集があるけど、どう?あなたなら大丈夫よ!」
と勧誘を受けてしまいました。
当時の私も
「ヨーガにずっと携わっていきたい!」
という思いが芽生えていたので、その勧誘を受け入れ、高額でしたが、その指導者養成コースに入門しました。
しかし、一度入門してしまうと、もうそのヨーガ教室から抜け出すのは困難ですね。身に染みて実感しています。
何故なら、高額なお金を支払ってしまった以上、
その額に見合ったユートピア(生きづらさのない世界、皆が優しく暖かい世界)が広がっているに違いない!
と信じ切ってしまうからです。
幸か不幸か、私は目が覚めてしまい、今では入門してしまったことを心底後悔しています。かといって辞める勇気もないです。情けない。。
ヨーガ教室内では、今でも、このカリスマに心酔し
「カリスマは歩くパワースポットです!」
「カリスマと話が出来るだけでも涙が出てきます!」
と、一般人が見るヨガ口コミサイトに平気で書き込む方(SGSKさん)がいらっしゃいます。
目が覚めた今となっては、こういったコメントに対して「気持ちが悪い」としか感じません。
KWHRさんのレッスンに至っては、シークエンスだけではなく、しゃべり口調やテンポ、表情に至るすべてがカリスマのモノマネに陥ってしまっています。カリスマに陶酔していることがミエミエです。それなのに
「なぜここでヨーガをしているのかが分からなくなる。自分を見失う」
といった旨のことを時々おっしゃります。講師会では副院長に対して頑張って反論する方です。
すべては副院長(自己愛モンスター)に対するストレスが原因なのでしょう。
いずれにしても、辞めるとなると、今まで積み上げてきた自分自身を否定することになるので、ズルズルと辞められなくなるのです。
恐ろしいことです。