明月幾時有 把酒問青天。
不知天上宮闕 今夕是何年。
我欲乘風歸去 又恐瓊樓玉宇 高處不勝寒。
起舞弄清影 何似在人間。
明るい月よ、いつからそこにあるのだろう。
酒を手に取り、青い空に問いかける。
天上の宮殿では、今夜はいったい何年なのだろう。
風に乗って天上へ帰りたいと思う。
けれど、美しい宮殿の高いところは、きっと寒くて耐えられないだろう。
ならば月の光の中で舞い、自分の影と戯れる。
人の世にいるほうが、やはりいい。
轉朱閣 低綺戶 照無眠。
不應有恨 何事長向別時圓。
人有悲歡離合 月有陰晴圓缺 此事古難全。
但願人長久 千里共嬋娟。
月は朱色の楼閣をめぐり、
美しい窓辺を低く照らし、眠れぬ人を照らしている。
月に恨みがあるわけではないけれど、
なぜ人が別れるときに限って、月はいつも満ちているのだろう。
人には喜びも悲しみも、出会いも別れもある。
月にも晴れの日と曇りの日、満ち欠けがある。
昔から、すべてが完璧であることなど難しい。
ただ願うのは、遠く離れていても、
大切な人がいつまでも健やかで、
千里の彼方から同じ美しい月を眺められますように。
蘇軾の「水調歌頭」、中秋の月をめぐって詠まれた詞だそうです。

今年の9月25日は(旧暦8月15日)中秋節(十五夜)でした ![]()
マレーシアでは、中秋節は祝日ではないので、
中国や台湾のように、家族みんなで集まるという感じではないですが、
それでもよく知られている行事のひとつです。
同じ中秋節でも、中国、台湾、そしてマレーシアでは、
それぞれ少しずつ過ごし方が違うんですよね。
個人的な印象では、
中国は、家族で食卓を囲んで、
食事をしたり、お酒を飲んだり、
団らんを楽しむイメージ。
台湾は、家族や友人と集まって、
外でバーベキューをしたりしながら、
にぎやかに過ごすイメージ。
そしてマレーシアでは、月餅を食べたり、
地域でも中秋節の集まりなどがあったりします。
この時期になると、スーパーやデパートなど、
いろんなところで月餅を見かけます。
昔ながらの蓮の実餡やあずき餡だけではなく、
マレーシアらしい食材やトレンドを取り入れた、
チェンドルやドリアン、コーヒーやチョコミントなど、
非常にユニークで変わった月餅が毎年登場します(笑)
月餅も時代とともに、ずいぶんいろんな味が増えてきましたが、
中秋節に月を眺めるのは、昔から続いているんですよね。
昔の人は、月を見上げて、
遠くにいる人のことを考えたり、
自分のこれからを考えたりしていたように、
何百年、何千年と時間が流れて、
今を生きるわたしたちも、こうして月を眺めながら、何かを思う。
そういうところは、変わらないのかもしれません。
今年の中秋節も、特別なことはしなかったです。
月餅を食べて、お茶を飲んで、そして、お父さんのことを思う![]()
こういう季節ごとの小さな習慣って、なんだかいいなぁって。
毎年同じように中秋節がやってきて、
月餅を見かけて、「ああ、もうそんな時期だなぁー」と思う。
それだけでも、ちゃんと季節を感じられる気がします![]()
そんなことを思いながら、
今日もいつものペースで過ごしたいと、思います!













