拉致家族 15日で帰国4年 それぞれの生活の近況

通訳をする地村さん夫妻

拉致被害者の帰国から15日でまる4年。それぞれが仕事を持ち、地元で暮らしている。北朝鮮での生活については多くを語らないが、残る被害者全員の早期救出を祈る思いは強い。

■地村さん

 福井県小浜市職員の地村保志さん(51)は、国際交流業務で韓国語通訳も担当している。韓国・慶州市の子どもたちが9月中旬、市の祭りの見学や食育事業を体験した際も、通訳の実績がある保志さんがボランティアを務めた。妻の富貴恵さん(51)と長女恵未(えみ)さん(25)も参加した。 恵未さんが大勢を前に通訳する場面では、緊張しながらも堂々とこなし、夫妻も頼もしく見守った。恵未さんは「日本語に訳すのが難しくて戸惑った」と感想を漏らしたという。親元を離れて暮らす長男保彦さん(23)は、飲食店でアルバイトし、学友と旅行するなど、大学生活を満喫している。来春高校を卒業する二男清志さん(18)は、朝鮮語を生かすために外国語大学への進学も視野に、受験準備を進めている。【川口裕之】

■曽我さん

 新潟県佐渡市の曽我ひとみさん(47)は、保健衛生指導員として保健師の助手を務め、地域の集団検診や予防接種の補助の仕事をしている。 市拉致被害者対策係によると、最近、曽我さんは実家の畑で、夫ジェンキンスさん(66)と大根などの野菜などを育てている。 ジェンキンスさんは6月から自宅近くの観光施設で週5日間、菓子を箱詰めにし、その箱に拉致被害者救済の「ブルーリボン」のシールを張って販売する仕事をしている。 長女美花さん(23)は新潟市内の保育士を養成する専門学校、二女ブリンダさん(21)は、同市のブライダル関連の専門学校に今春から通学。勉学のため、夏休みしか実家に帰らないという。【磯野保】

■蓮池さん

 新潟県柏崎市の蓮池薫さん(49)は新潟産業大で朝鮮語を教える一方、昨年5月に翻訳家デビューを果たした。韓国のベストセラーなど8冊を出版している。妻祐木子さん(50)は市内の保育園で給食の調理担当だ。 長女重代さん(24)は先月7日に上越教育大大学院の修士課程試験に合格。今月から研究生と科目等履修生となり、教職員免許取得を目指している。来春には学校教育研究科の大学院生として、社会教育学関係の勉強を始める予定。長男克也さん(21)は早大理工学部で学ぶ。【渡辺暢】(毎日新聞) - 10月14日17時12分更新


社会復帰されて、何よりです。
そして、他の残った拉致被害者の方も
早く帰国出来るよう、切に願います。


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