台湾のレシート(統一発票)の面白い仕組みを紹介します。
台湾のコンビニや書店で買い物をすると必ず所定の形式のレシート(統一発票=トンイーファーピャオ)がもらえます。発票には通し番号が付されており、一枚一枚政府によって管理されています。

発票は営業税(消費税に相当)の申告の必須証憑であり、帳簿作成、監査における最重要証憑として、台湾ビジネスでは必要不可欠のものです。

この発票の上部には8ケタの番号が記載されています。台湾に来たことがある方ならきっと目にしたことがあるでしょう。実はその番号は宝くじになっており、隔月で政府から当選番号が発表されます。

この度1月25日公表された当選番号の一等(賞金200万元=約700万円)は、コンビニで買った1個26元(=約100円)のレシートでした。
当選者は朝ごはんのパンを買っただけで、1か月後に700万円もの大金を手に入れることができたのです。大変夢のあるお話です。

台湾政府がこの施策を始めたのは今から約20年ほど前。当時台湾には、領収書を適切を発行する習慣が普及していませんでした。したがって営業税(消費税)の脱税が頻発していました。脱税防止のために政府はこの施策をスタート。レシートを宝くじにして消費者自ら企業、商店にレシートの発行を強請すれば、企業、商店が適切にレシートを発行することになり、脱税が少なくなる。この画策は見事にはまり、開始後脱税件数は大きく減少しました。

但し、近年は、「どうせあたらないから」「レシートなんて邪魔だから」という理由で、消費者が発票を受け取らなくなりました。
そこで政府が新たに考え出した施策が「電子発票」。
プリペイド式電子マネーの悠悠卡(ヨウヨウカー)や会員カードにて購入したものについては、カード自体に購入記録とその発票番号を記録。消費者はコンビニ等に設置してある端末でこれをいつでも閲覧できる、というシステムです。これにより消費者にとっては邪魔くさいレシートを受け取って保管する手間が省ける上に、発票を喪失する心配もなくなり、結果として当選機会の向上につながる。政府にとっては販売者の脱税を防止できるとともに、紙資源の節約も図れるという非常に画期的なシステムとして機能しています。

遊び心もあって非常に機能的なシステムですし、ぜひ日本でも実施してほしいものです。