今日の札幌はとっても寒い
冬だから寒い。というのは当たり前なのだが、
普段より寒い、ということだ。
そして雪が降っているわけではないので、
降り積もった雪が凍り、ツルッツルになって、
とてつもなく滑るわけだ
街を歩いている爺ちゃん、婆ちゃんもあちこちで
滑っている。
スベっているというのは、漫才で面白いことを
言えずにスベっている訳ではなく、
氷の上でスベッている、ということだ。
オヤジ、いつもの様に車に乗ってお買物をしていた、
車も例には漏れず、ツルッツルの道路の上ではスベル。
こういう日は、いつもにもまして慎重に運転を
しなければならない。
だが不幸というのは突然、自分の上に降りかかってくる
大きい通りから1本入った中小路、正月に大量に降った
雪の影響で道路幅が異常なほどに狭い
その上、道路はツルツル
行きかう車、そして歩行者。
嫌な雰囲気が漂ったその時
ドスーン
ぶっ倒れた人
走っているオヤジ、
大股を開いて倒れている人、
段々と近づいていくオヤジ
中々起き上がれない人、
徐々に見えてきた股間
それはまるで純白の雪と同じようなオパンツ
これはラッキーとしか言えない
恥ずかしそうに立ち上がった姉ちゃん
苦笑いしながらその場を去る姉ちゃん
オヤジの場合もそうだろうな・・
こんな時には笑うしかないだろうな・・・
ある意味ではスベってはいない
こんな日ってのは、まだ何か起こりそうな予感。
市場近くの、これまた中小路。
恐る恐る、ゆっくりと走るオヤジ。
前を歩く通行人
またまた見つけたぶっ倒れている人、
急いで転んだ人に近づくオヤジ
『なんだよ・・・今度はオッサンかよ
』
ちょっとガッカリなオヤジ、
起き上がろうとしているハゲのオッサン、
オッサンは転んだ時の衝撃で帽子が吹っ飛んだ様子
立ち上がって、その黒い帽子を拾い上げるオッサン、
横を通り抜けようとするオヤジ、
帽子をかぶったオッサン。
あれっ?
帽子?
いやいや、カツラ?
一瞬の出来事に翻弄するオヤジ、
何事も無かったように『髪型』をなおすオッサン。
そのカスタマイズされたオッサンの頭を見る
勇気の無いオヤジ。
冬道ってのは何が起こるかわからない。
よくよく思い出し、笑いが込み上げてきたオヤジ・・・
『ちょーウケたんですけどーッ!!!』