ある晩、電話をしたら通話中だった。
そのことを彼に言ったら、
「あー、電話くれてたよね…。あのね、彼女といるときは、(私の番号を)着信拒否にしてるの、スミマセン」
と謝られた。
私は、
「着信通知も解除してよ、私が恥ずかしいから!」と
自分のプライドを楯にするのが精一杯でした。


週末にデートに連れてってもらいました。
高速を降りてから、彼の車のボンネットから煙が出てきて
原因は冷却水を通す管が裂けてしまってその水蒸気だったのですが、
二人とも相当焦りました。すぐに最寄りのガソリンスタンドで直してもらいました。

そんなハプニングもあってか、動物園に着いたのは
閉演時間の30分前。
それでも、ツキノワグマの食事タイムや、アムールトラや、キリンの子どものその名も「キリリン」や、
レッサーパンダ、白い孔雀などを観ることができて楽しかったです。
はつかねずみと一緒に写真撮ってもらいました。

しろ

そのあとは中華街のとあるお店へ。彼曰くそこの排骨麺が絶品なんだそうで。
「スープ飲んだら、ドーパミンが出る」と聞かされて食べたのですが
確かに、あっさりしてるのにコクがあって美味しかったです。

ぱいこー

食事のあとはしばらく中華街をうろうろして
雑貨屋さんに入って民族楽器を演奏したり
指人形で遊んだり。

車に戻って帰路へ。まだ時間は19時にもなってなかったので
これで帰ってしまうのか、と幾分寂しく思ってたら
「Star Dustに行ってみる?」と。
基地の手前にある昔ながらのバーで、夏に彼と横浜の夜景デートした時には
すでに営業が終わってて入れなかった、あこがれのお店なのです。

Star Dust

オレンジのライトで、ジュークボックスがあって、
なんとも落ち着ける居心地のよいお店。
ダイキリと、私はマルガリータをオーダーして、
一杯だけですがとても良い時間を過ごしました。


こうして書いてると普通の恋人同士のようですよね。

でも私は、彼に、笑いながら「俺のseminal discharge 係」だと言われてますから。
seminal discharge--どういう意味か調べてみて下さい。
テリエ
さびしい。

セバスチャン・テリエのLa Ritournelleという曲が大好きで
二股の彼にその曲のビデオがみられるアドレス送ったら
彼もそのビデオが大好きでもう一度みたいと思ってたのだそうだ。

会うようになってから
丸々1週間会えなかったことは
初めてで、
大丈夫だと思ってても
さびしい。

このまま会うことがなければ
それはそれでいいかもとも思う。
すこしのあいだ寂しいのを我慢すればいいんだ。

会えないのも会えるのも
紙一重かもしんない。
このブログのタイトルはあるミュージシャンのある曲からに勝手に使わせてもらってるのですが、
その方のライヴが近々あるらしいのです。
今の私の一番の楽しみです。

生で歌う姿が観られる、聴けると、考えただけで幸せです。
頭の中がいっぱいいっぱいになってしまいます。

その人の唯一のミニアルバム、世界で一番聴いたのは私だと思います。
作った本人よりも聴いているだろうと、根拠はないけど絶対の自信があります。

この人の出す音、全部好き。
メロディもアレンジもギターも声も、全部、大好き。

それ以外が、仮にどんなにひどかったとしても(知らないけど)、
この人の音楽だけは6年前から今でも変わらずずっと好き。
去年の今日のこんな時間。

ある打ち上げの場で近くにいるのに話しかけられなくて
ほとんど無視されてて
日本酒飲んだら一気に酔いがまわり
変にはしゃいで
醜態さらしてて
気付いたらいつの間にか、その人は帰ってしまってた。
急いで追いかけていって
いつもその彼がタクシーを捕まえるところを探しまわって
でも、いなくて
電話してもつながらなかった。

やっと電話がつながったけど
その結果は何度も話している通りです。

今日はフツーに遅くまで仕事して
自転車こいで帰ってきた。
1年前はどこのお店のシャッターにもたれて泣き叫んでたんだろう、
転んでつくった傷から出た血をみてわめいてたんだろう。
場所は当時から覚えてないけどそのときの感情は覚えてるもんだよね、鮮明に。

振られて、でも家に着くまで電話切らないで、とお願いして
自宅の駐輪場に自転車をとめてたとき
携帯電話を落として、電池がはずれてしまった。ジ・エンドです。
そのあと何度かけても電話はつながらなかった。

ほんとにもうすみませんでした…。
恋人(年上の不倫相手)に誕生日にふられた女性。
彼女はさびしくて自分のことを思っている男性を電話で呼び出す。
その彼女の恋の話をほとんど知ってるその男性は、
彼女に「電話くれてありがとう、僕でいいならここにいるよ」と伝える。

そんな歌があるのですが。

ここから私の話。
その歌を二股の彼は知っていて、そして私がその歌を死ぬほど、世界で一番聴いたといえるくらい好きなことを知っていて、
「ほんとにあの歌みたいになっちゃったね」と、言いました。

違う。
あんたが、その、「恋人(年上の不倫相手)」にこれから成り得るの、私は今度の誕生日までに電話で呼び出せる「自分のことを思っている男性」を探すの! 
と、一生懸命説明しました。
二股の彼から電話がかかってきた。
土曜と日曜と。

面倒で出なかったことも一度あった。
「『寂しいと思って電話かけてやったって言われた』ってブログに書け」と笑いながら言われたので
「『寂しいと思って電話かけてやったって言われたってブログに書けと言われた』って書くよ」と返した。

二股の彼はこのブログのアドレスを知りません。
一度探したそうですが見つからなかったそうです。
タイトルも知ってますがそう簡単には見つかるはずありません。
見つかってたまるか、です。

彼の帰り際、私はおそろしいほど「帰らないで」オーラや「寂しい」オーラを出しているみたいです。
それで彼が帰ったその日もよく電話をかけてきてくれます。
すると、帰る時寂しそうだったね、といわれそして決まって
「ずっと一緒にいたいの?」と聞かれます。
ですが、正直に「別に」と答えます。
すると「うん、って言えよ」と逆切れされます。

一緒にいられないのが寂しいのじゃなく
帰ってしまうことが寂しいんです。

電話だってかかってこなくても我慢できるけど
かかってきて、もうそろそろ切ろうかってなると寂しくなるんです。

そばや
写真は平日の深夜、彼の好きな蕎麦屋で食べた鴨とビール(彼のグラス)。
江ノ島

二股されてる彼との会話の中で
冗談まじりに「面倒」な女のふりをすることがある。
その振りをすると彼は
「めんどくせー」と笑いながら言って
私も笑う。

面倒な女にはなりたくない。

さっき彼と電話で話しながら
私は本当に面倒な女になった。

彼には彼女がいる、私は浮気相手。
そんなことを改めて思い知らされる発言が彼の口からごく普通に語られて
それを受け止めてしばらくしてから
「もう話していられない、ごめんなさい、おやすみなさい」と言いながら
電話の電源を切った。

そのあとひとりでベッドに伏せて少し泣いて
そのすぐあとにこれを書いている。

電話の電源は切ったまま。

明日は普通にしているよ。
自爆の彼との再会。

その朝のラジオの占い。寝ぼけながら聴いていたのだけど
「今日はどの星座にとってもいいことがありそうです。特に恋愛において」。

今日は、いい日なのか、そうか、ならきっといいことがあるんだ、と思ってゴミ捨てに出たら
近所の猫屋敷のおばちゃんが
「もうね、いつものゴミ捨て場の収集は終わっちゃったの、でもね、あっちの向かいの方はまだ来てないから大丈夫よ、
あっちは収集車がくるのが遅いから、間に合わなかったらあっちに捨てればいいわ」
と教えてくれた。

私にとっての今日のいいことってもしかして、これ?  なんかもうちっと期してたんだけどな…
と、思いながらもおばちゃんの良心に笑顔でありがとう。
朝からすがすがしい気持ちにさせられたのでした。

その日は自爆の彼がきっかけで再会したある方のライヴ・イベントがあった。
会社を抜け出し少し遅れて会場に到着。
ひとつめのバンドが終わったところで知り合いと話してると
自爆の彼が視界に入った。
「どうも」と声をかけ、目の前を通り過ぎていった。

あ、来てたんだ…。

そのあと、ドリンクカウンターで並んでいると肩をたたかれ、見ると自爆の彼。
嬉しい。

「お久しぶりです、おげんですか?」
元気でしたよ、お元気ですか。 最近も忙しいの?
「いや、それほどでも…」
アレレ、忙しくないのかよ、と、ずっこけながら
彼が向こうで話しましょうよ、といったふうに
空いてるスペースへ移動するよう促す。その後ろを人垣をかき分けついていく。
途中後ろを振り返りながら歩く彼に、昔にも見た彼の仕草や表情が思い出されてせつなくなった。

「こないだまで海外行ってたんですよ」
あ、ブログでみたよ。
「海外初めてで…」と話し出す彼に、
まだ自爆する前、彼が行くはずだったフィンランドの観光局のサイトを
彼の部屋で一緒に見ていたことや、おみやげにニョロニョロのぬいぐるみを買ってくるから、と言ってくれたことなんかを
思い出していた。
いろんな話をした。
今も私の仕事が変わらないことや、彼がVシネマ系のサントラを手掛けてそれがあんまりにもひどかったという話や
バンドの話や…。
時間にしたら10分くらいだったかもしれない。
彼は人の顔を覗き込む癖がある。
人の笑顔を確かめて、改めて自分も笑ったりもする。ずっと二人で笑ってた。
変わってない。当たり前か。

大好きだった人の大好きな顔が近くで笑って
前よりもっと自然に接することができて
至福だった。大げさじゃなくてね。

10か月前に酔っぱらってどこかで転んで流血で洋服真っ赤にしながら告白して
「今、血を流してるって聞いても心配にならないから、好きじゃないと思う」と
言われたことも一人勝手に思い出してた。
酷。
「今度もし会うことができたら、謝りたい」と思ってたことも思い出した。

それはすでに過去の話。

ここであのときの話をぶり返すのは違う、と思った。

それ以上に普通に話せたことで切り替われてるような気がした。良くも悪くも。

今朝のラジオが言ってた
「今日はどの星座にとってもいいことがありそうです。特に恋愛において」。
このことだ、って思った。

自爆の彼は髪を少し短くして色も戻っていました。

再会できて嬉しかった。

これ書きながらも、やっぱり素敵な人だなと思う。

今度はいつ会えるだろう。