[絵を描く原点は「光」]
このことを文章に残しておきたかったのでちょっと長いですが、祖父や支えてくださっている方への感謝を込めて記しておきます。
幼少期に出逢ったプリズムがつくりだす光の世界に魅せられたのが私のアートワークの原点。
光学メーカーのエンジニアだった祖父の机にあったプリズムから映し出された光、そして美しい虹。
その時から美しい世界を表現することに夢中になったのです。
祖父は父が生まれて間もない頃に他界していました。
祖父の話もあまり聞いたことも無かったけれど、
私の絵の原点が祖父に関係があると気づいてから、
「おじいちゃんはどんな人だったのだろう」
「日々どんなことを考えてたのだろう」
祖父のことをもっと知りたくなったのです。
ある日のこと、何か当時のものが残っているかも知れないと思い、倉庫を探していると沢山の書物の中で一冊のノートが
「ここだよ」
と言っているように目にとまりました。
中を開くと細かな字で数式や図、レンズの絵が書かれていました。
望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡や潜水艦の潜望鏡など、、
表紙には無地のカバーがかけてありました。
それをめくると、
手書きで「光」と書いてあったのです。
「光」
私の絵の原点と同じ、、
祖父にとってはこの数式が書かれた内容も「光」という一言で表現できるのだ。
90年ほど昔、この表紙にこの文字を書いた時、祖父は私がこの手記を見つけることをまるで知っていたのでは?
と思うほどのシンクロ二シティーを感じました。
31歳で他界した、会った事もないおじいちゃん。
まだまだ夢の途中だったのでは?
と感じます。
日記も一緒に見つけました。
元気な時のユーモアたっぷりの文章。
しかし、最後の方は身体の衰弱しているのが感じられ、文字も乱れています。
読みながら涙が溢れて来ました。
そして、この手記を必要な人たちとシェアしたいという想いと、
1人で考えていた「世界をアートワークを通して鮮やかに彩りたい」という想いをおじいちゃんと一緒に叶えている様な感覚になったのです。
色々と思案する中で、サクラカメラスリングの考案者で友人の杉山さくらさんがNikonの方をご紹介して下さり、Nikonの方々が当時の様子などを文献から話してくださいました。
益々おじいちゃんを身近に感じられました。
姿は見えないけれど、いつも側で一緒に夢を叶えている感覚があるのです。
手記をNikonの方々へ寄贈して、レプリカを作って頂きました。
丁度、伊勢丹新宿店にて私のジュエリーブランドMaison de Nijiro by Akiko Iyori 出店の初日に制作にあたった方々が手記のレプリカを持って来てくださったのです。
なんと、不思議なことにご紹介してくださった杉山さくらさんもその日から同じ一階でサクラカメラスリングの出店でした!
不思議ですが、シンクロニシティーとはこういうものなのかも知れないです。
きっとおじいちゃんがさくらさんを選んで繋げてくれたのです。
私が生かされていて、偶然の様に出逢って支えてくださっている方々に心より感謝して、そして「世界を鮮やかに彩る夢」を叶えていきたいと想いを新たにしました。
今日も全てに心より感謝いたします
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