日本犬(甲斐犬)を学ぶ(7)日本犬標準2  | 甲斐犬と古墳の里 堺もず で暮らす

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標準の実際 (日本犬保存会)

 

日本犬標準は、昭和9年9月に制定された。

この当時の社会情勢等の為か、かなり難しい

言葉を使用し、威厳のある書き方である。

一般の人に、優しく解説するという標準には、

なっていないのではと思う。

今回は、標準の最初に書かれている「本質

の部分を、見て見たいと思います。

 

なぜ 最初に ”本質” ???

日本犬は、本質が、一番大事 ??? という

思いが、現れているのでは、

別の面から見ると

この時 初めて ”日本犬”という名前が、使用さ

れた。国家主義という社会情勢もあり、新たな

日本の誇りとするような日本犬のイメージが、必要

とされた。 

その当時 ”日本の犬”と言っても確かなイメージは、

なかった。????

また

純粋と思われる日本の犬が、ほとんどいなかった。

そんなことから

日本の誇り、日本国の宝としての位置づけから、

かなりの希望的な部分を入れ込んだ。 ????

新しい日本犬の像 を、創った。 ?????

それを、 ”本質” ??? に書き込んだ。

( これは、かなり私の私見です。 ??? )

 

 

標準の解説の初めの部分には、

我が国古来の日本犬の特徴・特質を基とし、将来

作出されるべき日本犬の進路を示すものとして

制定せられた。

日本犬標準なる語は、普通”標準体型”と称され

るものと同様の意義である。しかし単なる体型以

外に、”本質と其の表現”等の重要事項を含む

に、標準体型なる語は適正でないため、

日本犬標準”と題して発表された。・・・ とある。

そして

大型・中型・小型の区分は、

体格、主要使役目的体型によって、全国日本犬を、

一丸として区分 した。

日本犬の中心をなす中型犬を規定して ・・・ ・・・

大型・小型は、異なる所を、記した。 と

 

 

本質 についての本文(中型)

 

悍威ニ富ミ 良性ニシテ 素朴ノ感アリ

 

解説には、本質とは 中型日本犬本来の性質素質

のこと

悍威に富み 即ち”威厳あって,きりっとしてい

ること”は、日本犬の最も重要な本質である。

然も良性即ち”忠実従順”であって”狂暴”ならず、

素朴の感”が、なくてはならない。

即ち”華々しい、けばけばしい犬”では,なく

”素朴な、地味な中に品位のある”汲んでも尽きぬ”

味のあるもの”でなくてはならぬ。

(これが 中型日本犬の最も重要な本質 ・・・と) 

   

 

渡辺 著 「日本犬百科」によると

本質とは、日本犬が本来具有すべき特質をいう。

       ずっと以前から遺伝されてきたもので

       根本的な特質、生まれつきの素質をいう。

      この中に、悍威・良性・素朴から、品位、精神

      状態まで、有形無形の要素が含まれる。

 

悍威とは、気魄(気迫)であり、精神力、意思力、胆力、

       沈着などを言う。

       犬の意志の強弱により、種々の状態が表現

       される。

       

      悍威に富むとは、

      日本犬の最も重要な本質である。

      一般的には、気魄(気迫)なる言葉で言い表す。 

      勇敢で沈着、大胆の中にも鋭い感覚があり、

      しかも 忠実従順である。その中にも品位と

      威光が、おのずから伴なっている。 これは、

      犬の意思の強弱により種々の状態が表現さ

      れる。

      

悍威の良否の見方

顔面の表情、頭の保持、目、耳の使い方、動かい方、

に現れる。

 

目・表情

眼光は落ち着き、力があり、しかも明朗にして、ものに

臆せず相手を眺めることができる。その反対に、相手

から目をそらす、盗み目、白目、相手の視線を恐れる

等は、悍威の弱さを示すもの ?????

 

立ち方に力がある。耳の動きにも落ち着きがある。

ちょっとした刺激で、左右をを気にして、前後に落ち着かず

動かすものは、悍威の弱さを示す。 ?????

 

力強い表現を持ち、外からの刺激には軽く微動させても

より力感を増すのを良しとする。

したがって いかなる時も尾を下げたり、さらに 股間に

巻き込むような仕草は、悍威不足もはなはなしい。!!!

 

頭部等:

いかなる相手にも、頭を高く保持し、その容貌は平然と、し

たなかにも意志のたくましさを示す。

反対に

理由なく相手を攻撃したり、相手かまわず喧嘩を仕掛けたり

、また主人の抑制も聞かないものは、性不良で従順性のな

い狂躁な犬である。これを、悍威のある犬と見誤ってはなら

ない。

悍威は:勇敢、大胆、沈着、たくましい精神力を言うのである。

 

 

良性とは、良い気質、性質を言う。これに関連して、

      従順、忠実、忍耐力、警戒性に富む

      (私は、良性というのが、一番大事であると思う)

 

素朴とは、日本犬の風格を示す言葉である。素朴は、

      自然の美の単純化であり、飾り気のない美しさ。

      だから素直であり誠実な心情が示される。

      素直のなかの単純美、ここに日本犬の美しさが

      ある。

      自然に具わった風姿である。日本犬としての、独自

      な味がある。この味は、作意の無い自然の味を言う

      これを、”渋い”という。 これが、日本犬の素朴の

      真髄 ????

      (私は、此の”渋い”美しさ(?)が、大変好きである)

 

まとめ

    「悍威に富み、良性にして、素朴の感あり」 つまり

    日本犬が持つ 天性、天賦の特性・特質は、全ての

    日本犬が具備すべき、絶対的なものである。

 

最近の 日本犬保存会の標準の解説では、

 ”日本犬は、悍威、良性、素朴の本質をとても大切にしています。

  悍威とは、気迫と威厳

  良性とは、忠実で従順

  素朴とは、飾り気のない地味な気品と、風格をいい

  日本犬が、生まれながらに持つ基本的な性質を、言い表して

  います。 と  ・・・ ・・・ ・・・・

 

以上 素人の私が、書きました。今回は、大事なことなので、

日本犬保存会の資料、日本犬百科、日本の犬 等々を、抜粋して

引用、あるいは、そのまま引用しました。

そんなこと どうでもいいではないか ??? とも 考えられます

が、 日本犬保存会 を離れて 昭和34年に 柴犬保存会 が、

創立されました。 柴犬の祖犬は、石号、中号と言われていますが、

其の同じ祖犬から出発したのに、少しの考え方の違いから、現在で

は、かなり違った犬になっています。わずか50年位で、こんなに、

違ってくる。これは、考えなければならない事である。

参考 日本犬保存会の柴犬 今回のシリーズ(6)の写真

    柴犬保存会の柴犬    〃       (1)の写真 で

比較してみて下さあい。

 

 

今回の写真

我が家の甲斐犬

はな メス 9歳

 

”悍威に富み・良性にして・素朴の感あり”

そういうように 観えますか ? 感じられますか ?

おそらく 本質は、長い間 飼ってみなければ、

また 飼い主でなければ、本当の所は、わからない

???? と 思いますが ・・・ ・・・ ・・・

 

 

”渋い” ????

 

 

 

 

次回は その8 甲斐犬 その他 です。

 

                   

 

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