間も無く3月を迎えようという時期にしてはあまりにも寒い2月最後の日曜日に初めてピアニストの日高志野さんに会いに行って来ました。
演奏会でよくご一緒させていただき、いつもお世話になっているつぼにしさんに、私の推しにピアニストの方があまりいないのですが、お奨めの方がいらっしゃいましたら教えていただけますか?とお尋ねした所、素晴らしいピアニストがいるから、是非、生の演奏を聴いて欲しいと薦められましたので、ユーチューブで聴かせて頂いた所、演奏の素晴らしさは勿論のこと、演奏される姿が何とも魅力的でお美しく、更に私が女性に惹かれる一番のポイントの笑顔がめっちゃチャーミングで、まさに私の好みの全てを兼ね備えられたと言ってもいいピアニストの女性でした
えっ?惚れっぽいタッキーのことだから、わかるよですって
私のブログの読者の皆さんなら、お見通しでしたよね
とは言っても、人は実際にお会いして話してみないと判断してはいけないという持論がありますので、お会いするのを楽しみにしていました
会場は、私の自宅から、自転車でも行ける距離にある練馬区の田柄にある「Pianarium SAKAMOTO」という所で、インターネットでアクセスを調べてもわかりませんでしたが、個人住宅ということで一般公表はされていないようですね
ということで、直前に志野さんから送られて来た地図を見て、こんな近くに会場があったとはびっくりです
会場まで距離にして5キロもありませんでしたが、生憎雨が降っていましたので、バスと電車を乗り継ぎ、一時間近く掛けて伺いました
会場に到着して、ここのオーナーさんとお話をさせていただいたのですが、姓がさかもとさんに代わられていたものですから、気づきませんでしたが、今はお亡くなりになられたオーナーさんのお父様には、以前お仕事で大変お世話になっていましたので、びっくりしました
世間て、いつも思いますが、本当に狭いですよね
会場で入場時にいただいた、志野さんのプロフィール
私には国内、海外含めてそれぞれのコンクールのレベルや格式はよくわかりませんが、インターネットで調べましたら、エリザベート王妃国際音楽コンクール(ベルギー)、チャイコフスキー国際コンクール(ロシア)、フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール(ポーランド)が世界三大音楽コンクールらしく、その3つの中で1位を受賞されたのは、チャイコフスキー国際コンクー
ルでの、ヴァイオリニストの諏訪内晶子さんとピアニストの上原彩子さんのお二人しかいらっしゃらないようですが、ピアノだけに限ると、一番の難関はショパン国際ピアノコンクールみたいで、日本人での優勝者はまだどなたもいらっしゃらないみたいです、どんだけ世界のレベルは高いのでしょう
ちなみに、志野さんは、2015年のチャイコフスキー国際コンクールに、超豪華なメンバーで厳しい予備予選の中、日本人唯一の出場となられているそうです
何だか、そんなレベルの世界がめちゃくちゃ見てみたい衝動に駆られます
プログラム
ホールにはグランドピアノが1台だけ置かれていました🎹
ピアノは、GROTRIANというメーカーで、クララ・シューマンが愛したピアノメーカーとして人気を博しているドイツの銘器のようですが、個人的には、初めてお目にかかるメーカーかも知れません
きっと音楽通の皆様でしたら、そんなことも知らないで、一流ピアニストの方の演奏を聴きに行くなんて考えられないよって、呆れ返られるでしょうね
オーナーの方にお尋ねすると、あるピアノの専門家の方に、このホールには、このピアノが一番フィットするとの提案を受けて購入されたようです。
プログラム
ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調KV.310
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番イ長調op.101
ショパン:バラード第3番変イ長調op.4
読者の皆様もご存知のように、クラシックも楽器もこれまでに、ほとんど触れてこなかった私ですので、ラモーとか、ドゥーブルとか、イ短調とか、イ長調とか、説明をしろと言われましても、お答えする言葉を持ち合わせておりませんが、音楽は心で、身体で感じるものであって、決して頭で考えるものではないという都合のいい自論を持っていますので、おおらかなお気持ちで読んでいただければ幸いでございます
人それぞれに、向き合い方って違っていてもいいですよね
これまでに、ピンでピアニストとして活動されている方のコンサートには、昨年伺った、日置ひと美さんが初めてで、それ以来になりますが、ひと美さんも、本当に素晴らしかったのですが、志野さんの何て言いますか、研ぎ澄まされた指先から奏でられる命を宿った音の粒たちのパワーが半端なく降り注いでくるので、心を震わすとはこのことなんだと身を持って感じさせられたような気がしました。
確かに世界にはまだまだ素晴らしいピアニストの方々がたくさんいらっしゃると思いますが、このお二人の素晴らしいピアニストに出会うことができて本当に良かったです
推薦して下さったつぼにしさん、本当にありがとうございます
演奏というものが、難しいとか、簡単とかさえも理解していない私に感想だなんて、おこがましいことは重々わかっているつもりですが、志野さんが演奏されている姿をすぐ目の前で、聴かせていただいていて、素人目にもその指の運びの、尋常ではない複雑な早さ、しなやかさと的確さ、そして、一番胸を打たれたのは、志野さんが演奏される姿の美しさでした。
えっ?演奏じゃないの?って、思いますよね
私は、何でもそうですが、心の綺麗でない人から生まれるものは全て魅力を感じない人間なんです。
と言いつつも、正直、心の綺麗な人を見極めるってかなり難しいですけどね
でも、私が一番好まない、自分中心的で(自分を一番大切にしていることとは全く違います)、感謝の気持ちを蔑ろにし、他人の価値観を尊重せず、人を見下す偉そうな人だけは、すぐにわかります
そんな偉そうなことを言っている私ですが、そのような1面を自分自身が持ち合わせているからこそ、自分を戒め、正すように意識しています。
ですから、歌にしろ、演奏にしろ、演技にしろ、全て例に洩れず、心の綺麗な方が発するものにしか惹かれることはありません。
少なくとも、私が愛したアーティストの皆さんは、皆さん心の綺麗な方だと信じています
またまた、話が逸れてしまいましたね、どうも、落ち着きがなくていけませんね
終演後、そんな私の理想の美しさを兼ね備えられた志野さんが、ホールへ戻って来てくれましたので、少しお話をさせていただき、写真まで撮らせていただきました
流石に肩を出されたままだと、身体が冷えますから、ショールを掛けられていましたが、それでもきっと、まだ寒かったと思います
何人かお客さんが残られていましたが、一人一人のアングルでポーズをとってくださいました
想像していた通り、全てが魅力に溢れた方でした
なんて、爽やかな笑顔なのでしょう
できれば、ツーショットも撮らせていただきたかったのですが、どなたも撮られていなかったものですから、声掛けできませんでした
素敵な笑顔をありがとうございます
若い頃から、一人海外で武者修行をされてきた志野さんだと思いますが、そのご苦労は想像を絶するものだったことでしょう。
この、笑顔にはそんな志野さんの深い想いが詰まっているような気がします。
この笑顔キュートすぎます
まるで少女のようなピースポーズがまた可愛い
できれば、私にも
同会場の今後の公演予定
5月26日の志野さんと、8月4日のひと美さんだけは、是非とも参加させていただきたいです
その他の演奏家の皆さんも素晴らしい方ばかりのようですから、参加させていただきたいのは山々ですが、時間と経済的な面が許されるならになります
真冬のように寒い1日でしたが、参加できて本当に良かったです
3月16日に都立大学駅から、歩いて7分程の所にあるパーシモンホールでコンサートがありますが、その日は、ずっと前から予定が入っており、お伺いできなくて残念です
もし、お時間がございましたら、志野さんの素晴らしいピアノの音色に触れていただけると嬉しいです。
あれ?ピアノとチェロの調べって、前日お伺いした、はるちゃんそよちゃん姉妹と一緒じゃないですか?
3月を迎えて、春を身近に感じられるようになり、気持ちも高揚して来ましたが、別れと出会いの季節でもありますので、そんな心彷徨う季節を音楽と共に過ごされてみてはいかがでしょう
素晴らしいピアノとチェロの余韻に包まれて、ちょっと冷たい夜風に漂う桜の香りを感じながら駅まで歩くなんて素敵ですよね
最後まで読んで下さりありがとうございます