初めて、ピアニストの日置ひと美さんに会いに行って来ました。
魅力的な新しい演奏家の推しが増えたと喜ぶべきことなのでしょうが、現在20人以上の推しがいる私は、これ以上増えたら、正直、身体もお金も持たないとやむなく断捨離を覚悟していたタイミングでの、新たな推しの登場に少なからず、戸惑いもありましたが、結果として、まだまだ素晴らしい演奏家の方々がいることを改めて思い知らされた次第ですって、相変わらず懲りませんよね
ひと美さんを、どうして知ったのか、はっきりしないのですが、おそらくSNSだったと思います。
私の推しの中に(女性)ピアニストの方は数少なくて、林そよかさんと松尾優ちゃんくらいではないでしょうか。
ひと美さんは、名古屋のご出身らしく、主にそちらの方で活動されているようですが、東京方面で、演奏されることも少なくないようで、今日は板橋区の中板橋という東武東上線の駅から、歩いて3分くらいの所にある、マリーコンツェルトというお洒落な会場で行われました。
日曜日の夜が一番苦手な私ですので、夜7時からの開演に、いささか気が重くないと言えば嘘になりますが、初めてお会いすることができるワクワク感も後押しして、何とか辿り着くことができました
会場は、昔ながらの佇まいを醸し出している商店街の一角にありましたが、以前中板橋に一年以上、仕事で通勤していた私もこんな立派なホールがあるなんて知りませんでした
ゴルフ場みたいな、看板ですね
入り口の雰囲気
何だか、お忍びで訪れるようなお洒落な佇まいですね
彼女の地元の名古屋の方でも、先日、演奏されたようですね
受付に飾られていた花
ファンの方からのプレゼントなのかな?
アルバムを出されているようですね
受付で並んでいて、ふと前を見ると、これまで色んな演奏家の方のコンサート、イベントで、ご一緒させていただき、いつも楽しいお話を聴かせて下さる、つぼにしさんをお見かけしましたので、声をお掛けし、今日も隣の席でご一緒に聴かせていただきました。
いつも、ありがとうございます
ホールは2階にあり、階段を上がっていくと、天井の高い、コンクリートの打ち放し壁の中に、グランドピアノが一台置かれていました。
下の写真は、更に階段を上がり、3階から撮影したものです。
チケット
ブラームス生誕190周年記念ということは、生きていたら、190歳になられるのですね
ロベルト・シューマン&クララ・シューマン&ヨハネス・ブラームスの3人の偉大な音楽家の愛から生まれる世界と、サブタイトルがつけられているということは、彼らの絡み合った人生や愛情が表現されている音楽にスポットを当てられているのかな
パンフレットの表装にもチケットと同じくひと美さんの想いを感じる淡いパープル色で彩られていてお洒落ですよね
上手く撮れなくてすみません
プログラムを改めて書き写すのも、まめでない私には似合いませんので、写真に撮ってアップさせていただきますね
ちょっと紙が波打っていますが、お許しを
クララ・シューマンが、シューマンの奥さんだということを、今日初めて知りました
そんなクラシック音痴な私がひと美さんのようなクラシックをひたむきに愛して演奏してくださるコンサートに参加してもいいのでしょうかって、音楽は人を選びませんもんね、ご加護を
プログラムから、そのクララさんと、シューマンと、お二人とは切っても切れない関係にあるブラームスの3人の曲目を届けてくれました。
この3人の関係も、本日、ひと美さんの演奏を聴きに来なければ知ることもなかったでしょうね
曲目は、外国語音痴の私ですから、何語なのかわかりませんし、初めて聴く曲目ばかりで、演奏中も曲目と演奏が全く合致しなくて、ただ、ひたすら、ひと美さんの繊細かつ情熱的で優美なピアノの音色に見も心も委ねていました
どんな楽器でも、人が変わると、私には違った響きで伝わって来ますが(そこまで音を見極める能力はありませんけどね)、ひと美さんの、演奏される姿勢、繊細でしなやかでありながらも情熱的で力強いタッチ、感性から奏でられる音色などから、彼女がクララ、シューマン、ブラームスのそれぞれの感情や想いを表現されていたように感じました。
また、彼女の演奏をお聴きしていて、クラシックと真摯に向き合って、これまで、勉強されて来たことが窺い知れたような気がしましたって、クラシック音痴のわたくしが、偉そうなことを言いまして、すみません
プログラムでは、彼らのそれぞれの人生から紐解いて曲目を説明して下さっていましたので、とてもわかりやすく、曲目への想いを寄せながら、耳を傾けていました。
あれ?いつもの、時間を追って、進めて行くいつものスタイルと違う展開になっていますよね
ここから、コンサートの簡単な流れに沿って進めさせていただきますね
拍手の中、やや緊張な面持ちで登場され、ピアノに座ると最初の曲の演奏を始められました。
初めましてのひと美さんの演奏される姿は、私がイメージしていたピアニストそのものに近く、演奏家としての情熱的で官能的なピアノの響きは、瞬時に私をクラシックの世界へと誘ってくれました。
演奏後の、MCでは、丁寧な言葉に彼女の誠実さが感じられる挨拶をされました。
日曜日の貴重な時間に、本日はご来場いただきまして心より感謝致しますと(メモ帳には単語が断片的に書きなぐられているだけですのでニュアンスは微妙に違うかもしれません)、お礼の言葉を掛けられて、今日のブラームス生誕190周年記念のコンサートのコンセプトを説明されました。
続けてプログラムの説明をされましたが、ここでも、ブラームスの長い説明をされていました。
3人の複雑に揺れ動く感情を感じながら最後まで楽しんでお聴きくださいと、伝えられて、次の曲目の演奏に入られました。
彼女は、演奏されながら、会話をしているのか、あるいは歌っているのか、口パクのように何か喋っているようでした。
この後の曲目でも、同じように何か歌っているように、唇が動いていました。
2曲目は、シューマンの曲目で、彼女の想いが乗り移ったような刺激的で力強い音色の響きが伝わって来ました。
続いて3曲目には、彼女の演奏があまりにも心地よくて、日頃の疲れと睡眠不足の影響もあり、ついうとうとしてしまいました
前半は、約45分間演奏をされて休憩に入りました。
2部でも、演奏中は、眉間に皺を寄せながら、遠くを眺めるような表情で、時に腕を高く上げての大胆な演奏スタイルが印象的でした。
まるで、音で表情、景色、光景、心情を演出しているような、ドラマチックな彼女の魂の演奏は素晴らしくて、ピアノソロでの、ザ・クラシックの世界を堪能させていただきました。
アンコールを受けて再登場されたひと美さんは、ここでもクララとブラームスの関係とブラームス愛を話されていましたが、本当にブラームスがお好きなんですね
アンコールは、シューマンの「献呈」という曲を届けてくれましたが、この曲は、シューマンの愛するひとのための愛の歌として作られたようで、献呈のささげるという意味からも、ひと美さんから私たちへ愛を捧げて下さったのでしょうね
ひと美さん、しっかりと受け止めさせていただきたしたよ
こうして、初めての日置ひと美さんのソロコンサートは、幕を下ろしました。
帰りにロビーで、ひと美さんが、送り迎えをされていましたので、少しだけお話することもできました。
芯のしっかりした、とてもお淑やかな感じの素敵な女性でしたよ
下の写真はひと美さんのSNSよりお借りしました。
下の写真は、私がお願いして、撮らせていただいた写真です
表情からも、音楽を一途に愛される真面目なひと美さんらしさが窺い知れますね
また一人、素敵な演奏家の方と出会うことができて幸せです。
まだまだ私が知らない、素晴らしい演奏家の方々が沢山いらっしゃると思いますので、楽しみは尽きませんね
最後まで読んで下さり、ありがとうございます