10月8日の日曜日、芸術の秋?を満喫すべく、チェンバロ奏者の髙野凜ちゃんと、リュート奏者のお母様、髙野美佐子さんとの演奏会へ行って来ましたって、すでに20日近く過ぎてしまいましたが滝汗

会場は、先日、ヴァイオリニストの窪田真佑子さんと凜ちゃんのお二人が演奏されたスタジオピオティータです。




プロフィールの中に、お二人が今後もブリゼ様式コンサートをシリーズ化されるようなことが、書かれていますが、ブリゼ様式って、なんなん?ということで、調べるとこんな風に紹介されている情報を見つけましたニコニコ

スティルリュテとバッハ
 リュート音楽の書き方はバロック時代のチェンバロ音楽にも大きな影響を与えている。
 そもそもチェンバロは、リュートの響きを残しつつ、その奏法上の制約を克服しようと鍵盤をつけたものとすらいわれているが、特に17世紀のフランスやバッハの頃のドイツでは、スティル・リュテと呼ばれるリュート音楽のスタイルを模した書法がチェンバロ音楽の代表的な書法のひとつとなっていた。
 このスティル・リュテの代表的な書法は、和音をたくみに分割して音を積み重ねていくものであることから、スティル・ブリゼ(分割様式)と呼ばれることもある。
たとえば、バッハのチェンバロのためのアルマンドの多くは、声部数が一定せず、またどの音がどの声部に属しているのかが曖昧なテクスチェアを持つ典型的なスティル・リュテ(ブリゼ)で書かれている。
と、このような説明がありましたが、カタカナに対して適応障害があるほどに苦手な私ですので、あまりにもカタカナが多用されていて正直、なにを言わんとしているのか、さっぱり真顔
MCで、美佐子さん、凜ちゃんに、色々な側面から丁寧に詳細なご説明をしていただきましたが、音楽音痴のわたくしには科学的分析のご教授のほとんどが、理解することはできませんでした、美佐子、凜両教授申し訳ございませんガーン

実は本日、私の推しの演奏家で、ヴァイオリニストの窪田真佑子さんがユニットを組まれているWuatuor Coconのコンサートが私の地元の光が丘で、また、私がファンクラブに入っているフルーティストの大塚茜さんが、クロマチックハーモニカ奏者の山下伶ちゃんと横浜でそれぞれにコンサートをやられたのですが、最初に決まっていた髙野凜ちゃんの演奏会へやってきました。
身体が3つ欲しいくらいでしたが笑い泣き
会場へ向かう途中、光が丘の光が丘美術館へ立ち寄ってきましたウインク



そこから、約1時間かけてやって来た、会場のスタジオピオティータですが、ほんの1ヶ月前に、窪田真佑子さんと髙野凜ちゃんのユニット、佑凛のコンサートに伺ったばかりなのに、またまた、道に迷ってしまいました汗うさぎ


前回の時は開演が夕方ということで、蚊がとにかく大量に飛び交っており、開場まで並んでいる間に、何ヵ所も刺されましたが、今日は少し涼しくなり、昼間なので蚊も飛んでいなかったようです、ところが?ニヤニヤ


ステージ


開演時間を迎え、凜ちゃんがステージに登場されると、進行の案内をされましたが、親孝行演奏会という意味合いがあるようで、というのも、お母様はアマチュアの中では頑張っている程度のレベルでかなり緊張されるタイプで演奏会慣れしたいから、このような機会を設けて欲しいという流れで組まれた企画のようですね。
続けて、本日の演奏会のタイトルのスティル・ブリゼの説明を詳しくされながら、温かく見守っていただけたら、嬉しいですとお願いされる凜ちゃんでしたニコニコ
チェンバロもですが、このリュートという楽器も調律にすごく時間がかかるそうで、美佐子さんが調律されている間に、プレゼンターとしてお見えになっていた美佐子さんの兄弟子の方が、楽器の構造や歴史の説明をかなり時間をかけてされましたニコニコ
ただ、専門的過ぎて、知識も理解力もない私にはいささか難しすぎましたが、大変勉強になりましたってほんとかなあ滝汗
このリュートは、一度歴史から消えていたようですが、新たに日の目をみるようになったなんて、なんとも不思議な楽器ですねびっくり
調律も無事に終わり、美佐子さんにマイクが渡されると、曲説明をされた後、神々の雄弁術という曲集の中から数曲抜粋してお届けしますと紹介されて、演奏へと移りましたにっこり
初めてリュートという楽器に触れましたが、その音色は、ギターの前身ということですから、クラシックギターのガット弦が奏でる懐かしい音色に近いものを感じましたが、弦が多いだけに深みのある温かさを伴った穏やかな響きとして心地よく伝わって来ましたおやすみ

プログラム
髙野美佐子(リュート)

ドニー・ゴーティエ/神々の雄弁術よりDメジャー
パヴァーヌ「献辞」
ジグ「打倒されたフェートン」
クーラント「ミネルヴァ」
サラバンド
ジグ「賛辞」

ド・ヴィゼー/組曲Dメジャーより
アルマンド
クーラント
ジグ

受付でいただいたプログラムをそのまま丸写しさせていただきましたが、曲名が、正直どこで切ればいいのかさえわかりませんガーン
1曲目の約15分というドニー・ゴーティエ/神々の雄弁術より抜粋された曲集を届けて下さった後、MCを挟まれ、ここでも、調律の時間に、兄弟子の方から、調弦の話をされましたが、あまりにも敷居が高くて、超凡人代表格のようなわたくしには理解することは不可能でしたガーン
調律が終わり、2曲目の、「ド・ヴィゼー/組曲Dメジャーより、7分ほどの組曲を届けてくれました(組曲か楽章かもよくわからないクラシック音痴のわたくしですえーん)
終演後に、リュートを持たせていただいたのですが、めちゃくちゃ軽くて、ボディの材質と板の薄さなのでしょうねびっくり

休憩時間に入りましたが、初対面の方々も多く、静かな会場内の空気を感じられた凜ちゃんから、皆さん、もっとリラックスして下さいと優しいお言葉を掛けられていましたニコニコ

その休憩時間に凜ちゃんは、チェンバロの調律をされましたが、なんと会場に忍び込んでいた蚊に凜ちゃんが刺されたようで、その蚊をあるお客さんが見事に仕留めてくれました、これで安心して演奏が聴かれますね、ありがとうございます照れ
この後、美佐子さんもステージに出てこられると、兄弟子、凜ちゃんも交えて、お客さんの質問に、実践を交えながら説明されていましたが、専門用語が炸裂していたので、聞き耳を立てていましたが、私には理解に苦しくてポカーンとしてました滝汗
そんなやり取りをしている間に、休憩時間も終わり、最初の曲を演奏する前に凜ちゃんから詳細な曲説明があり、ダングルベールの組曲Gメジャーより、組曲を届けてくれました。

アンコールで撮影させていただいた、写真を散りばめながら、進めますね。


髙野凜(チェンバロ)

ダングルベール/組曲Gメジャーより
プレリュード
アルマンド
クーラント
クーラントのドゥーブル
サラバンド
ジーグ
シャコンヌ・ロンドー
ガヴォット
メヌエット

ケッレリ/ガラント様式による6つのソナタより
ソナタ第3番

デュフリ
シャコンヌ

フランソワ・クープラン
シルヴァン(チェンバロ)

アンコール
フランソワ・クープラン
シルヴァン(リュート)


約17分間の長い組曲を、しなやかなタッチで川のせせらぎのように心地よい響きを奏でられながら、届けてくれました。



次に届けてくれた曲の「ケッレリ/ガラント様式による6つのソナタよりソナタ第3番」は、初挑戦される曲だそうで、この曲を選んだ理由を、ここでも、ブリゼ様式から展開されて説明されていましたが、音楽知識の薄い私にはまとめきれなくて真顔
この作曲家の正式な名前は、フォルトゥナート・ケッレーリというらしく、フォルトゥナートというのは、イタリア語で幸運という意味らしく、弾いていたら幸せになれるかなあと思いながら向き合って弾かれていたようですが、今日演奏されるまでに、色んな音楽家の方の力添えを受けながら作り上げてこられたようですねウインク


この曲は、かなりスピード感のある曲で彼女の努力の成果が見事に表現されていましたニコニコ
バロック時代に展開された、ガラント様式とかブリゼ様式などの音楽に触れて来なかった私には、これらの言葉を意味を理解はしていませんが、そこをこれから堀積めて探って行くだけの気力は残っていないかも知れませんが、凜ちゃんのチェンバロの温かな音色にはこれからも触れていけたらと思っていますニコニコ


次に届けてくれた曲はフランスの後期バロックの作曲家デュフリのシャコンヌという曲ですが、演奏前にこの曲にまつわるエピソードを紹介されました。
中学生の時のコンクールで演奏され、賞をいただいたこともあるそうです。
まだまだ、話は広がりましたが、うまくまとめきることができませんので割愛させていただきますね驚き
そんな中で、ひとつ、興味深く感じたのは、昔は先生に言われるままのテンポだったり、音の切り方だったりをしっかり実践していたそうですが、今はご自身の感性だったり、想いで演奏できるようになられたことを感慨深く話されていたことに、これからの彼女が目指す希望のように感じましたニコニコ
何でもそうですが、やはり自分を出せない人生なんてあまりにもつまらないですよね。
今生きているこの世界で、自分という存在が意味あるものにしたいじゃないですか、人の言われるままに生きたって退屈だし、正解なんかへはたどり着けませんから。


バロック後期の曲のようですが、優雅できらびやかな演奏は、この時代背景から人々の華やかな生活を彷彿させてくれるようです。


最後に、バロック時代のフランスの作曲家フランソワ・クープランのチェンバロの為に書かれた曲「シルヴァン」を届けてくれましたが、リュート用に編曲した楽譜もあるそうで、まずは凜ちゃんが鍵盤で演奏された後に、美佐子さんのプチアンコールということで、リュートバージョンの「シルヴァン」をお届けしますので、音の違いを楽しんでいただけたらとの案内がありました。
お二人は、今日まで、お互いにこの曲を演奏されている音を聴いていなくて、今日この場で初めて聴かれるようです。
このシルヴァンという曲のタイトルは、シルヴァヌスという森を守る精霊?がいるそうなので、俺がこの町のシルヴァンだと言い張るクープランの友達がいたという説があるみたいですが、真相はわからないみたいです。
まだまだ、難しいお話がございましたが、知恵熱がこれ以上でるとやばいですからこの辺で驚き
凜ちゃん、劣等生のタッキーで申し訳ございません汗うさぎ



懐かしさが漂うメロディーが繰り返され、チェンバロが奏でる心地よい響きに、穏やかな気持ちで耳を傾けていましたにっこり



この後のMC で、美佐子さんが当時、チェンバロ奏者よりもリュート奏者の方が地位が上だったというような話から、この関係の話題がさらにヒートアップしていき、普段自宅でこのようなプチバトルが展開されるお話をされていましたが、仲の宜しい関係があるからなのでしょうねニコニコ
お互いに言いたいことが言い合える親子関係は大切ですよね、凜ちゃんウインク

このほのぼのした、親子の会話を終えると、美佐子さんが、リュートで同じ曲を演奏されましたが、その弾くような響きはチェンバロと似ているようにも感じましたが、甘くて切ない音色は、更にノスタルジックさが強調されているように心に伝わって来ましたウインク

演奏後に、美佐子さんのリュート愛に溢れるお話と、実践的な音を出されながらのご教授をいた後、さらに、話は広がり、凜ちゃんは、弦楽器が苦手で、美佐子さんは鍵盤楽器が苦手とおっしゃっていましたが、お互いに真逆の才能をお持ちなんて、面白いですよねニコニコ

最後に凜ちゃんが、感謝の気持ちを込めて、クープランの曲を演奏をされましたが、この時は撮影OKということで、動画も写真も大丈夫でした。
私はどうしても、シャッター音が迷惑になるかなあ?と気にしちゃいますので、動画を撮って、スクショしたものをブログに採用させていただきました。
この曲のタイトルは、皆さんに曲を聴いていただいて当てて欲しいとおっしゃられ、一番最後にタイトルを発表しますと伝えられた後、優しい凜ちゃんからのヒントが出されましたが、朝の救世主とのことで、おそらくあのけたたましい音を出すあれではないでしょうかって、演奏をお聴きしていたら、ジリリリリリと鳴り響き、確信に変わりましたてへぺろ

やはり、正解は「目覚まし時計」でしたが、この時代に目覚まし時計なんてあったのか、調べられた凜ちゃんから、目覚まし時計のうんちくを紹介されて、全てのプログラムは終了となりました。

終演後、親子仲良く、並んでいただいて、ツーショットを撮らせていただきましたニコニコ
ちょっと、美佐子さん、表情硬いかな泣き笑い


親子なんだから、もっとくっついてと、お客さんから声がかかっていましたが、親子だからこそ、照れくさいものかも知れませんよねウインク
凜ちゃん、笑顔にも、少しはにかみがニヤニヤ



この後、お二人に改めて撮影をお願いすると、素敵な笑顔でポーズをとってくださいましたニコニコ
そうそう、この笑顔が凜ちゃんだよ飛び出すハート


喧嘩をするほど?(そんなことはないと思いますが滝汗)、仲がいいって言いますから、この素敵なお二人の笑顔から、そんな日常のほのぼのとした、景色が目に浮かびますねウインク飛び出すハート


凜ちゃんが先程まで演奏されていたチェンバロをパシャリニコニコ


帰る前に、凜ちゃんと言葉を交わしていただき、ワンショットをお願いすると、わざわざチェンバロに座ってポーズをとってくれました、ありがとうございます飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート



ラブ飛び出すハート飛び出すハート


凜ちゃんがあんなにも真剣にまっすぐに熱く音楽のお話をして下さったのに、もし凜ちゃんが読まれたら、私の音楽の知識の薄さに愕然とされるかもしれませんねてへぺろ
ただ、音楽は心で感じるものであるというわたくしのポリシーをご理解いただき、お許しいただければと願います笑い泣き
最後まで、読んでいただきましてありがとうございますデレデレ