声優、ナレーター、女優の藤沢実穂さんの朗読を聴きに行って来ました。

彼女との出会いは、昨年の4月にお伺いした歌手、声優、ナレーターの中川奈美さんのライブに事務所の後輩として共演された時です。

ちなみに、そのライブには、大ファンのミュージカル女優、歌手の中村萌子さんが、友情出演されていました。

その中の朗読劇のコーナーに出演された時の、彼女の魂のこもった迫真の演技が素晴らしくて、特に彼女のキラキラ眩しく煌めいていた瞳が印象的でまた彼女の朗読劇を見て(聴いて)みたいとずっと機会を窺っていたのですが、中々タイミングが合わなくて、約1年半の月日が流れ、今日に至りました滝汗




朗読カフェとは、青空文庫名作文学を全部朗読するのを夢に掲げ、朗読するのが好き、誰かに聴いて欲しい、朗読に向いた才能をもてあましている、そんな人達が集り、作品を発表する場があれば・・との想いで喜多川拓郎さんが主宰されてスタートしたサークルみたいな感じなのかなニコニコ


会場のあるビルの入口に案内が出されていましたウインク



会場の入口にも




この朗読会に出演されている方で知っているのは、実穂さんだけで、他の方々は全く存じ上げませんした。

よって、皆さんの繋がりとか、この朗読の内容がどのようなものなのかも全くわからないで伺った次第ですニヤニヤ

朗読会(劇)に参加させていただくのは、2度目になりますが、言葉で表現する演技力の素晴らしさをまざまざと見せつけられました。

言葉に全ての感情を注入して、表現するこの朗読という魅力は、歌や演技では補えない人の意思疎通の原点である言葉の底力が感じられます。

50人以上は入られていたと思いますが、朗読ファンの方の層は、まさに老若男女、バランスよくいらっしゃって、前回伺った会場でも感じましたが、20代と思われる若い方々が多いことですびっくり

若い方々が朗読に惹かれる理由はなんなのでしょう?今人気のある声優に繋がる何かがあるのかなあ?うーん


開演時間を迎えると、主宰の喜多川さんが、ステージに上がって挨拶をされましたが、今日の朗読のテーマは歴史的仮名遣いということで、今日紹介する作品を現代かなづかいではなく、歴史的仮名遣いで語ってくれるようです。(あまり、自信ありませんが、おそらくそうだと思います)

受付でいただいた、リーフレットに、喜多川さんのコメントがありましたが、同じ作品で歴史的仮名遣いと現代かなづかいの両方あるのを探し、読み比べてみると、歴史的仮名遣いの方が読みやすく、録音して聞き比べるとその違いに驚嘆されたそうです。
その違いとは「まろやか」さだったようで、まるで魔法だと喜多川さんは、おっしゃっています。
そして、その魔法使いである田中亮一さんのもと、言葉の音韻の奥深さを味わっていただければ、幸いですと綴られています。
その想いを胸にこれから展開される皆さんの朗読を楽しみたいと思います。


まず最初に、平成世代の青山優子さんが紹介され、菊池寛の「マスク」という小説を朗読されました。

100年前に生まれた作品だそうですが、このマスクに纏わる話はコロナ禍に生きる私たちにも当てはまる所が大いにある作品でしたが、マスクをしていた私のことを言われているようでドキドキして耳を傾けていました。


続いて、藤沢実穂さんが登場され、いしいしんじさん作の「玩具作りのノルデ爺さん」というお話を朗読されました。

この作品を彼女が選んだ理由ですが、彼女が所属していた劇団は東日本大震災のすぐ後に旗揚げし、東京と仙台で必ず公演されていたようで、最初に訪れたときに見た海岸線の景色が今も残っていて、その景色とこの作品が繋がったからだそうです。

一年前に初めて彼女の朗読劇で見た姿、聴いた声が甦り、懐かしい気持ちで彼女の朗読に耳を傾けていると、文字だけでは伝わらない、臨場感が犇々と伝わって来ました。

やはり、実穂さんの朗読好きだなあウインク


その後、昭和世代の方にバトンタッチし、山田栄子さんという方が、斎藤隆介さんの「トキ」という作品を朗読されましたが、トキとは、あの天然記念物のトキのようですね。

決して、北斗の拳の優しいあの方のことではありませんよニヤニヤ

続けて、喜多川拓郎さんと、彼が必死に口説いてやっと出演していただけたと感謝された岡富枝さんのお二人が、いしいしんじさんの作品「似顔絵描きのローばあさん」を息もぴったりで届けてくれました。

お二人の熟練した掛け合いは、どこにも無理がなく自然に演じられて、安心して聴かせていただきました。

ここで一旦休憩を挟まれましたが、休憩中に、実穂さんが入口に立たれていたので、声をお掛けしましたニコニコ

これまで、SNS でしか繋がっていなかったものですから、彼女の私に対するイメージは、おとなしい感じの方なのかなと思われていたようで、こんなに明るい方とは思いませんでしたとおっしゃられましたが、実穂さんもめっちゃ明るくて気さくな方でしたので、初対面とは思えないくらい話が弾みました飛び出すハート

ラストは田中亮一さんお一人で、森鴎外の「高瀬舟」という問題作(知足と安楽死)を30分もの時間、全て暗記されて語られましたが、これが、本当に素晴らしくて、声の抑揚、鬼気迫る表情、絶妙な間の取り方、まさに本物を見せて聴かせていただき、最後は不謹慎かも知れませんが、思わずブラボーと叫びたくなりましたデレデレ

これで、チケット代が2000円なんて、申し訳ない気持ちです。

心を余りあるほど刺激していただきありがとうございました。

この物語で、鴎外が私たちに投げ掛けた問い掛けを、田中亮一さんの語りが具現化してわかりやすく伝えて下さった、そんな感覚で聞かせていただきました。

終演後出口に実穂さんがいらっしゃったので、ブログ用と記念に写真を撮らせていただこうと待っていると、私を見つけてわざわざ人垣を縫うように近づいて来てくださり、しばらく他愛もないお話をした後に、お菓子の詰め合わせまでいただきましたウインク
とにかく、明るく元気な実穂さんと話していたら、楽しくて、帰宅時には、ぎっくり腰の痛みもかなり和らいでいましたデレデレ
病気になったら、実穂さんに会いにくれば早く治るかもねてへぺろ


せっかくですから、もう1枚ニコニコ


実穂さんとのツーショット
自撮りとしては、自分的にはこれまでで一番上手く撮れた気がしますウインク


せっかくですから、もう1枚てへぺろ
マスク取れば良かったですね滝汗
実穂さんのあの笑い声が今でも頭の中を駆け巡っています飛び出すハート


実穂さんから、いただいたお菓子の詰め合わせデレデレ
帰宅するなり、美味しくいただきましたラブ


私がチョコレートが大好きだと知っていて下さったのかなあ?てへぺろって、都合のいい解釈ですね滝汗


これからも、色んなジャンルの芸術に触れてみたいと思っています。
私には一生無縁だと思っていたミュージカルやクラシックにも、頻繁に伺うようになり、人生何が起きるかわかりませんねニヤニヤ

今年の夏は異常な暑さでしたから、人生初の夏バテを経験している私ですが(更にぎっくり腰になってます)、皆様も季節の変わり目、お身体を大切になさってくださいねウインク 

いつも最後まで読んでいただき、ありがとうございますニコニコ