*太陽と地球、月の大きさやきょりのかんけいは、この図の通りではありません。
地球(ちきゅう)は太陽(たいよう)のまわりを回っていましたし、月(つき)は地球のまわりを回っていました。
すると、太陽と地球と月がまっすぐに一れつにならぶ時だってあります。
その時には、みささんがよく知っていることがおこります。
まず、月が地球と太陽の間にある新月(しんげつ)の時には、月が太陽をかくしてしまう日食(にっしょく)がおこるのです。
次に、地球が月と太陽の間にある満月(まんげつ)の時には、月が地球のかげの中にかくれてしまう月食(げっしょく)がおこるのです。
日食の時は、とくに月のかげはこくなるまん中の部分では、太陽全体が月にかくされる皆既日食(かいきにっしょく)や、太陽が月のまわりから少しはみ出してわのように見える金環食(きんかんしょく)がおこります。
そのまわりのかげがうすい部分では、太陽の一部分がかけて見える部分日食(ぶぶんにっしょく)がおこります。
月食の時は、とくに地球のかげがこい部分に月が入ると、月全体がかげの中に入って、月がうすぐらくしか見えなくなる皆既月食(かいきげっしょく)がおこります。
そのまわりのかげがうすい部分に月が入ると、月の一部分がかけて見える部分月食(ぶぶんげっしょく)がおこります。
月は、地球をだいたい1ヶ月くらいで一回りしているので、1ヶ月に1回くらいは日食や月食が見られそうに思えますが、じつはそうではないのです。
日食や月食は、1年間に1回か2回くらいしかおこりません。
それは、地球が太陽のまわりを回るきどう(みちすじ)にたいして、月が地球のまわりを回るきどうが、かたむいているからなのです。
また、月食は地球上のどこからでも見ることができるのですが、とくに、かいき日食はほんの一部分でしか見ることができません。
ですから、去年の7月22日に、トカラれっとうと言うところで、かいき日食が見られましたが、日本の陸地(りくち)でかいき日食が見られたのは46年ぶりのことだったのです。
日食の話は、次回にもう少しくわしく書きます。