私たちの太陽もガスの星です
太陽の中心部分では、水素(すいそ)という物質(ぶっしつ)がもえて、ヘリウムという物質に変わる核融合反応(かくゆうごうはんのう)がおこっていて、とてつもないエネルギーを出しています
そのエネルギーのおかげで、地球には生物が生まれ、今私たちも生きていることができているのです
さて、地球のような地面があるかたい星が生まれるためには、かたい星のもとになる物質が必要です。
生まれたころの宇宙には、その物質はありませんでした。
では、どのようにしてその物質はできたのでしょうか?
その物質は、ガスの星の中で作られたのです。
星の中心部分の核融合反応(かくゆうごうはんのう)がどんどん進むと、やがてねんりょうの水素がなくなります。
私たちの太陽くらいの星は、ねんりょうの水素がなくなると大きくふくらんで、まわりのガスやちりは宇宙に広がり、死の星になってしまいます
私たちの太陽よりもずっと大きくて重たい星は、水素がなくなっても、次はヘリウムがもえはじめて、別の物質に変わるのです
ヘリウムがなくなると、ヘリウムから変わった物質がさらにもえて、またまた別の物質に変わるのです
こうして、酸素(さんそ)や炭素(たんそ)、鉄(てつ)などの物質が作られます。
やがて、ねんりょうとなる物質がなくなると、その星は大爆発(だいばくはつ)をおこします。この爆発(ばくはつ)のことを、超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)といいます
星が爆発すると、星の中で作られた色々な物資が、ガスやチリといっしょに宇宙にとびちります
宇宙にとびちったこれらの物質が、次の星や地球のようなかたい星のもとになるのです
下の3つの写真は、私たちの太陽くらい大きさと重さの星がさいごをむかえガスやチリが宇宙に広がっているようすです
この白色矮星は、やがて温度が下がってくらくなり、黒色矮星(こくしょくわいせい)という星になって、宇宙のやみにかくれます。
ところで、みなさんはブラックホールという言葉を知っていますか
ブラックホールとは、近づいたものを全部引き込んでしまう宇宙の底なし穴(そこなしあな)です
ブラックホールは、私たちの太陽の何十倍も大きくて重たい星が、超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)を起こしたあとにできるのですが、この話はあとでくわしく書きます。
では次は、私たちの太陽や地球が、いつごろ、どのようにしてできたのかという話を書きたいと思います。