銀河(ぎんが)のタマゴの誕生(たんじょう)
とにかく、生まれてすぐの宇宙に、星などのもとになる物質(ぶっしつ)ができました。 そのころの宇宙は、それらの物質でうすい霧(きり)がかかっていたようなじょうたいだったと思います。
しかし、物質は宇宙中に同じようにあったのではなく、多いところや少ないところがあったようです。
下の図の左上の青とか黄色のしまもうようの写真は、宇宙が生まれて38万年目くらいの宇宙の温度をしめしています。
これは、アメリカの人工衛星(じこうえいせい)を使って、しらべたものです。
色がちがうところは、温度もちがいます。温度がちがうと言うことは、物質のこさもちがうのだそうです。
宇宙が生まれて38万年と言うと、ものすごく時間がたっているように思えますが、宇宙は137おく年も前に生まれたので、38万年くらいなら生まれてすぐと言ってもいいのです。
宇宙が生まれて38万年と言うのは、100さいの人が生まれてたったの1日目くらいなのですから…。
宇宙が生まれて38万年と言うのは、100さいの人が生まれてたったの1日目くらいなのですから…。
さて、物質が多いところでは、物質どうしが引きつけあって、集まり始めます。
小さな小さな物質どうしも、太陽(たいよう)が地球(ちきゅう)や火星(かせい)などを引きつけているのと同じ力がはたらいて、お互いが引きつけあうのです。
空に雲ができるのと同じように、宇宙のあちらこちらに物質があつまった雲ができます。これが、銀河(ぎんが)のタマゴです。
こうした物質の雲の中には、うずをまくものもあったそうです。
このかたまりが大きくなると、たかまりの中心部では、物質がぎゅうぎゅうづめになって、温度が上がります。
どんどん温度が上がると物質がもえ始めて、かたまりの中心部は原子炉(げんしろ)と同じになるのです。
やがて、そのかたまりは熱と光を出してかがやき始めます。これが、星の誕生です。
じつは、私たちの太陽も、これと同じなのです。
太陽のことは、そのうちにくわしく書きますが、太陽の中心部では水素(すいそ)と言う物質がもえて、ヘリウムと言う物質に変わっているのです。このことを、核融合反応(かくゆうごうはんのう)と言います。
この時に、とてつもないエネルギーが生まれ、ものすごい熱や光を出すのです。