とても分かりやすく、そして役立ちそうなHPを発見したので是非、参考にしてみてください。多分、これって基本なんですよね(笑)(^O^)
http://www.1kampo.com/saihatsu-yobou/saihatsu_yobou_book1-1.html
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【がん再発の予防のために自分でやるべき事がたくさんある】
がんの手術をしたあとは、患者さんのみならず主治医も再発が心配です。そこで、他の臓器への転移や手術後の取り残しが予想される場合には、残っている可能性のあるがん細胞を抗がん剤や放射線によって殺す治療法(術後補助治療という)を行ないます。目に見えなくても、残っている可能性があるがん細胞を抗がん剤や放射線照射によって叩いておくほうが再発予防には効果があるからです。しかし、強力な抗がん剤投与は免疫力や抵抗力を低下させることによって再発を促進する可能性も指摘されており、その手加減に関しては議論の余地があります。
がんが小さくて転移の可能性がないと考えられる場合には、がん細胞を完全に切り取れば治療は終了となりますが、このような早期のがんでも再発することがあります。がんが目で見えるほど成長した段階では既に数億個以上のがん細胞が増えていて、その一部がリンパ液や血液の流れに乗って遠くへ転移している場合があるからです。手術後に再発(転移や局所再発)が見つかれば、がん細胞を取り除く治療(手術、抗がん剤、放射線)が再開されます。
このように、がんの治療後に転移や再発を見越した補助治療が行われていますが、医者が行えるのは薬や放射線などを使ってがん細胞の増殖を抑えることが中心となります。がん細胞を直接攻撃する治療法以外にも、がんに対する抵抗力を高めるための健康食品や自然療法や伝統医学などの活用、再発のリスクを減らすための食生活やライフスタイルの改善、心の働きで体の自然治癒力を高めるイメージ療法や精神療法など、患者自身で行える再発予防の方法がたくさんあります。このような治療法は先進国で一般的に行われている通常療法(=西洋医学)とは区別されて代替療法と呼ばれています。代替療法の多くは医学部で教えていないこと、健康保険を使って行えないこと、臨床効果の証明がまだ十分でないこと、などの理由により医者が行うことはほとんどありません。
代替療法の中にはがんの再発予防や治療に有効なものもたくさんあり、これらを適切に使用すれば、がんの再発を遅らせることも防ぐことも可能なのですが、医者が指導してくれない以上、自分で勉強して実行するしかありません。がんの種類や進行度、体力や体質や性格、食生活や生活習慣などによって、がん再発予防のために必要な方法は患者さんそれぞれで違ってきます。がん死から逃れるためには、患者さん自身が自分のがんの再発を予防するために何をすべきかを判断できるように勉強することも必要なのです。
【がんの再発は防げる】
野菜や大豆製品の摂取量が多いとがん治療後の予後(生存期間)が良好であることが報告されています。例えば、877症例の胃がんの手術後の生存率と食生活の関連を検討した愛知がんセンターからの報告によると、豆腐を週に3回以上食べていると、再発などによるがん死の危険率が0.65に減り、生野菜を週3回以上摂取している場合の危険率は0.74になることが報告されています。
食事の内容だけでがんの予後(生存期間)を良くすることができるということは、その延長上の事を行えばさらにがん再発を予防できることになります。野菜や大豆というのは、抗酸化力や肝臓の解毒機能を高めたり、種々の抗腫瘍作用が報告されているのですが、漢方薬に使われる生薬も同様の作用でさらに強い効果を持っています。がん予防効果を持ったものをたくさん利用すればがんの再発や転移もさらに予防できることになります。
【役に立たないがん予防情報も流布している】
がんの第1次予防のための食生活やライフスタイルに関する方法論はほとんど完成しています。肉や動物性脂肪を減らして野菜や果物を多く摂取するとか、禁煙や適度な運動ががん予防に良いこと、環境中の発がん物質を減らす努力の必要性など、がんの第1次予防のために必要な情報の多くはほとんど常識的な事柄になっています。
がんの第一次予防のためにいわれている食生活やライフスタイルの改善は、再発予防の戦略においても基本といえます。しかし、いったんがんにかかって治療した後に、がんの再発を予防しようとすると、がんの増殖や転移を抑えるような方法をもっと積極的に行うことが必要です。がん予防効果のある健康食品や薬剤を用いてがんを積極的に予防する方法を化学予防(chmoprevention)といい、がんの発生や転移や予防を防ぐような薬を化学予防剤といいます。
抗がん剤はがん細胞を殺すことが目的で、作用が強いため副作用も起こります。一方、化学予防剤は日常的に摂取しても副作用がなく、がんの発生や進展を予防することができるものです。一種類でがん再発を完全に防げる魔法の薬はありませんが、がん予防に効果のあるものを組み合わせれば、がんの進展を遅らせて、再発を防ぐことも可能になります。
がん予防の研究は、このような化学予防剤の開発が中心になっていて、多くの研究成果が報告されています。しかし、培養したがん細胞や動物実験でがん予防効果が見つかっても、それが人間に有効かどうかわかりません。培養細胞を用いたり、試験管内で行うような実験をイン・ヴィトロ(in vitro)研究といい、動物や人に直接薬剤を投与して効果をみるような実験をイン・ヴィボ(in vivo)研究といいます。イン・ヴィトロの研究でがんを殺す作用があっても、それが胃腸から吸収されなければいくら食べてもがんには効きません。つまりイン・ヴィボ研究で効果が証明されていないとヒトのがんの予防に効果は期待できません。
たとえば、ビールの中にがん予防効果のある成分が見つかった場合、その研究者はビールはがん予防に有効と発表します。それならビールを飲めば飲むほどがん予防に良いことになるのですが、アルコールの量が多くなるとかえって発がんを促進することになります。疫学的研究で日本酒で2合以上の飲酒はがんになるリスクが上がることが示されています。したがって、例えビールの中の成分にがん予防効果が認められていても、がん再発の予防のためにビールを飲んだ方が良いとは勧められません。
食物繊維は大腸がんなどの予防に効果がありますが、食物繊維を補うために開発されたある種の機能性食品を摂取すると却って大腸の発がんを促進するという研究結果も報告されています。ベータカロチンのがん予防効果は良く知られていますが、喫煙者がベータカロチンをサプリメントとして1日20mgを摂取すると肺がんの発生を増やすという報告があります。
食物繊維もベータカロチンも野菜から摂取している分には何ら問題なくがん予防効果が期待できるのですが、精製してしまうと良くない効果もあるようです。イン・ヴィトロ研究でがん細胞を殺す健康食品や漢方薬はたくさん見つかっていますが、その成分が胃腸から吸収されなかったり、血中の濃度ががん細胞を殺す濃度からかけ離れて低くてとても効果が期待できないものがたくさんあります。
イン・ヴィトロ研究でがん予防効果が示唆されたものが、イン・ヴィボ研究での効果が検討されていないのに、いつのまにかがんに効くと宣伝されて健康食品として売られているものもたくさんあります。このような役に立たないがん予防法をやっていても自分のがんの再発を予防することはできません。このサイトでは、イン・ヴィボ研究や疫学的研究でがん再発予防に効果が期待できるものを中心に解説しています。
日頃から、肉や動物性脂肪が多く野菜の量が少ない食生活を送っている人は、まず肉を減らして、新鮮な野菜や果物や豆類など植物性食品の豊富な食事内容に切り替えます。
牛肉、羊肉、豚肉などの赤身の肉は極力避けて、蛋白源は大豆製品と魚にし、四季を通じて旬の野菜や果物が豊富な食事をします。がんの1次予防の段階では、赤身の肉は「控えめ」、「1日80g以下に抑える(米国がん研究財団からの勧告)」、などの表現になっています。しかし、一旦がんになってその再発予防を目的とする場合には、がんの増殖を促進する可能性のあるものは極力減らす努力が必要です。牛肉などの赤身の肉はがん細胞の増殖を促進する働きがあり、野菜や果物はがんの増殖や悪性化の進行を抑える働きがあります。
【野菜はがん再発を予防する】
野菜の摂取とがんの予後を調べた報告があります。ハワイ大学のグッドマン博士たちが675人の肺がん患者の食事と生存期間の関係を6年以上にわたって調べた結果、より野菜を食べているものは平均33ヶ月生きたのに、野菜嫌いの患者は18ヶ月の生存期間であったと報告しています。また、ブリティッシュコロンビア大学のフォスター博士ががんの自然退縮(消えて無くなること)した200人を調べたところ87 %は根本的に食事を大きく変えていて、その食事はほとんど菜食主義的な食事をしていたと報告しています。昔から、野菜は血液をきれいに保ち、動物性食品(肉)は血を汚くすると信じられてきました。実際、野菜の中には抗酸化物質や血小板凝集抑制作用を有する成分が多く含まれているため、野菜の摂取は血液の循環を改善し、新陳代謝や免疫力を向上し、治癒力を増強されることも期待でき、結果としてがんの再発予防や治療の効果を高めることができます。
【がん再発はがん細胞増殖の促進因子と抑制因子のバランスで決まる】
がんは細胞の遺伝子の異常によって発生します。遺伝子の本体であるDNAにキズ(変異)をつける物質(発がん物質)をイニシエーターといい、細胞のがん化を促進する要因をプロモーターといいます。一個のがん細胞が発生しても目にみえませんし、体になんの害も及ぼしません。免疫力が十分働いておれば、がん細胞が増えて大きくなることはありませんが、老化やストレスなどによって免疫力が低下したり、がん細胞の増殖を促進するような要因が強く作用したりするとがんが発育していきます。タバコの煙りには発がん物質が多く含まれていて遺伝子の変異を助長します。炎症があると活性酸素などのフリーラジカルが発生して遺伝子の変異や細胞の増殖が促進されてがん細胞の発育が速められます。脂肪を多く取ると胆汁が多く出てそれが腸内細菌で変化してがん細胞の増殖を速める物質(プロモーター)になります。がん細胞は増殖していく過程で次第に多くの遺伝子変異を獲得し、増殖速度も早くなり、転移などを起こすような悪性度の高いがん細胞に変化していきます。これをがんのプログレッション(進展)といいます。このように、イニシエーション、プロモーション、プログレッションというがんの発育段階は遺伝子変異の蓄積の結果として起こり、これを「多段階発がん」といっています(図6)。
図6:多段階発がん。DNAの異常(変異)の蓄と、がん細胞の増殖を促進するプロモーターの作用によって、がんは徐々に悪性度を増していく
発がん過程の初期(イニシエーションとプロモーションの段階)では、がん細胞はまだ一人前ではなく、がん化を促進するプロモーターの作用を止めたり、発がん抑制物質を多く取ると自然と無くなったり正常な細胞に戻すことができます。これががんの第1次予防の原理です。ところが、がんの治療を行ったあと残っている可能性のあるがん細胞は既に転移する能力をもった一人前のがん細胞ですので、もはや正常な細胞に戻すことはできませんし、がんの1次予防の戦略では十分な効果を得ることはできません。
転移したがん細胞の再発を抑えるためには、残っているがん細胞を完全に取り除くか、増殖しないようにすることです。がん治療後に抗がん剤や放射線照射を行うのはがん細胞を完全に殺してしまうのが目的です。残存がん細胞の増殖は、増殖を促進する因子と抑制する因子のバランスで決まります(図7)。体の免疫力や抗酸化力を高めたり、炎症やフリーラジカルの害を抑えるような薬剤を用いれば、残存したがん細胞の増殖を抑えて再発を遅らせたり防ぐことができます。がん細胞が少数であれば、免疫力を高めてやれば免疫細胞が残っているがん細胞を殺してくれます。肉や動物性脂肪を減らすことはがん細胞の増殖を促進する原因を減らすことになり、野菜や果物はがん細胞の増殖を抑え、免疫力を高めることになるから、再発予防につながるのです。
図7:がんの再発は残存したがん細胞の増殖を抑制する因子と促進する因子のバランスで決まる【「がんが発生しにくい体づくり」ががん再発予防の基本】
食生活や生活習慣ががんの予防において重要であることは多くの研究により支持されています。
そこで、がんの種類に応じて、どのような食事や生活習慣が予防効果があるかを、人間を対象にした臨床試験や疫学的手法などで研究されています。
臨床試験では、試験に参加する人たちを無作為に2つのグループに分けて、ある食品を投与した場合と投与しなかった場合とでがんの発生率を比較します。疫学的研究ではそれぞれの人の状況(食生活や生活習慣など)を調査して、がんの発生と関係のある要因を統計的手法で探し出します。多くの研究結果が報告されていますが、それぞれの結果には矛盾するものや結論の得られないものも多くあります。
例えば、野菜や果物を多く食べることは乳がんの予防に効果があるという報告がある反面、全く関連性はないという報告もあります。お茶や食物繊維など過去の研究でがん予防効果が推測されていたものが、最近の研究でそれらのがん予防効果を疑問視する結果も報告されています。
臨床試験や疫学的研究の結果は動物実験や試験管レベルの結果より、より信憑性があると考えられます。しかし、がんの発生には多くの促進因子と抑制因子が複雑に関与しているため、たとえがん予防効果がある食品でも効果が弱ければ、人の疫学や臨床試験で関連性を証明することは困難と言わざるを得ません。特効薬のような効果の高いものを追求する西洋医学の考え方では、弱い効果の積み重ねが有効な場合を無視する傾向にあります。
分析的研究を行うため、食品ではなく精製した成分を使ってがん予防効果を検討することも間違った結果を導き出すことがあります。ある食品の効果を一つの成分で代表させるような方法はより「分析的」で「科学的」な研究と捉えられますが、がん予防の研究では必ずしも正しい方法ではないようです。
西洋医学の研究者はある一つの食品で特定のがんを予防するという要素還元的な考えが強いようです。それは科学的な研究というのが分析的手法でなければならないと考えるからです。しかし、がんは全身病であって、体全体をがんが発生しないようにするのが、がん予防の基本です。乳がんの治療後に乳がんの発生を予防する効果のあるものだけを行って、大腸がんや肺がんの発生には全く気をつけないというのでは真の再発予防とは言えません。
「乳がんの発生と野菜・果物の摂取とは関連性がない」という疫学結果が出たから、乳がんの患者さんが「野菜を取ることは再発予防には貢献しないから食べない」と考えると、これはがん予防法の原則から反します。がん全体を予防するマクロな視点が、再発予防の戦略として大切です。そのためには、「がんが発生しにくい体を作る」ためには何をすれば良いかを考えるべきです。【メモ:完全な菜食主義には問題もある?】
がんの治療や予防では、動物性の食品を完全に断つような食事療法もあります。一般論としては肉や動物性脂肪を控えるのは、がんの予防において正しいのですが、完全な菜食主義にすると一部の栄養素の不足を招く危険もあります。
例えば、L-カルニチンは細胞内における脂質の代謝に不可欠で、不足するとミトコンドリアでの脂肪酸の燃焼が障害されて、細胞におけるエネルギー産生が障害されてしまいます。脂肪酸はL-カルニチンが結合しないとミトコンドリアの中に入ることができないからです。不足すると倦怠感や抑うつの症状がでてきます。
食事性カルニチンの主な供給源は肉類と乳製品であり、穀類、果物、野菜にはほとんど含まれていません。L-カルニチンはヒトの体内で合成されますが、カルニチンの合成には2つの必須アミノ酸(リジン、メチオニン)、3つのビタミン(ビタミンC、ナイアシン、ビタミンB6)、還元型鉄イオンが必要で、これらの栄養素の一つでも不足すればカルニチンは不足することになります。
抗がん剤治療中には、腸粘膜の障害で食事性カルニチンの吸収が低下し、肝臓や腎臓機能のダメージで体内での合成が低下し、尿中の排泄も増えることが指摘されています。抗がん剤治療中をはじめ、がん患者が訴える倦怠感や体力低下に、体内でのL-カルニチンの不足の関与が指摘されています。カルニチンの不足は脳でのエネルギーの枯渇を引き起こし、抑うつ気分や思考力の低下の原因にもなります。
L-カルニチンは抗がん剤治療の倦怠感や抑うつを改善し、組織や臓器の障害を軽減する効果が報告されています。がんの代替医療では菜食主義を徹底する治療法もありますが、抗がん剤の投与を受けている場合は、肉や乳製品を完全に排除する食事はカルニチンの不足を引き起こす可能性があります。
肉を断ってL-カルニチンをサプリメントで補うという方法もありますが、あまり極端な菜食主義は他の栄養素の不足も引き起こす可能性があります。栄養素の不足は治癒力や免疫力の低下の原因にもなります。バランスの良い食事が大切で、動物性の食品を完全に断つのは弊害もあると思います。【メモ:野菜の質と農薬汚染にも注意】
化学肥料や農薬の使用により、私たちが食べている野菜にはビタミンや必須ミネラルが非常に減少していることが明らかになってきました。残留農薬やダイオキシンによる野菜の汚染も問題になっています。中国産のホウレンソウやエリンギや枝豆など多くの野菜から基準値を超える残留農薬が検出されて問題になったことがあります。ゴミ焼却場などから排出されるダイオキシンに汚染された野菜がスーパーから閉め出される騒動も記憶に新しいところです。
さらに、環境汚染による重金属(有害ミネラル)が食物に蓄積し、食物連鎖の最後に位置する私たちの体に蓄積していることも明らかになっています。野菜が必要とする水、空気、土壌が汚染されていれば、やはり野菜も汚染されます。有害物質によって土壌が汚染されていることを土壌汚染と言っています。土壌汚染において鉛やヒ素などの重金属汚染はダイオキシンや農薬以上に深刻な問題となっています。
車の交通量の多い道路の近くの畑では、排気ガスによる鉛が土壌に堆積して、そこに育った野菜の鉛の含有量が増える可能性があります。砒素は土壌や地下水に含まれており、井戸水や産業廃棄物や残留農薬・除草剤などが汚染源となって土壌の砒素含有量が増えています。大気汚染が生み出す酸性雨によって土壌が酸性化され、必須ミネラルであるカルシウムやマグネシウムが流れ出して失われ、有害ミネラルのアルミニウムが溶け出しています。このように大気汚染や産業廃棄物の影響によって、土壌汚染が進むことによって、野菜は有害ミネラルが増加しているという指摘も深刻になっています。砒素や農薬やダイオキシンには発がん性も指摘されていますので、これからは、有害な物質に汚染されていない、品質の確かな野菜を選ぶことも、がん予防においては大切かもしれません。



