バラの花のラッシュが一段落したこの頃、どくだみの花が咲いていることに気が付きました。
6月の梅雨入り前、というイメージだったのですが、少々早いような?
このどくだみは私が植えたものではなく、一時畑を借りていた頃、斑入りのシランを畑から自宅へと植え付けた時にどうやらどくだみの地下茎も植え付けてしまったようなのです。
どくだみはとても強くて。
抜いても、抜いても、ほんのわずかに残っている地下茎で生き延びて、そして増殖してゆく。
独特の匂いもちょっと苦手で。蔓延るころには蚊にも刺されるしで、少々忌々しく思っていたのです。
けれどもドクダミチンキの事を知り、作ってみたのが数年前。
薄めて化粧水にすると肌がツルツルに。
そのまま首筋に吹きかけると蚊よけになることにも気づいた。
そういえば。
昔漢方薬局で十薬を買い求めて化粧水を作っていたっけ。
十薬とはどくだみのこと。
わざわざお金を出して買い求めていたものを、せっせと抜いて捨てている場合ではないよね。
どくだみはお茶にもなることは知っていた。
けれどもこの匂いがどうしても美味しいお茶になるとは思えなかったけれども、
まずはやってみましょうと抜いた茎を綺麗にあらって干してから、煮出してお茶をつくってみた。
味よりも、何よりも。
この匂いはなんともはや...
けれども。
なんだか身体がすっきりとする。
なにかすっきりするのだろう。
ハーブティーを飲んだ時とは違う。もっと根本的な感じ。
多分、血液を綺麗にするのではないかしら。
もう少し美味しく、飲めるといいな。
その時に採取したドクダミはやはり匂いがどうしてもダメで、フライパンで軽く炒ってからお茶にした。
採る時期にもよるのかも?と翌年からは花が咲いたころに採取している。
多分、一番薬効が強い時期だし、葉も茎も硬くなっていない。
そしてやはりこの時期のドクダミは、そこまでは匂いが気にならなかった。
家には他にレモングラスと、宮古島から持ち帰った月桃もある。
どちらもやかんで煮出しているくらい、寒い時期以外に常飲しているお茶だ。
どくだみとブレンドするととても飲みやすくなることに気づいてからは、ずっとそうしている。
家の中に生える草は、その家に住む人にとって良いものだと聞いたことがあるけれど、本当にそうね、って。
ドクダミの茎を抜きながら、しみじみと感じています。
今日はこれだけ。
花が開いているもの、つぼみが膨らんでいるものだけ抜きました。