巷に溢れている
自己啓発めいた教えには、
・自分を大切しよう
・自分ファースト
・自分が世界の創造主
と、
自分、自分、自分、、、だらけ。
正直、辟易しています。
確かに今まで自分のことを
大切にすることなく、
心と身体に鞭打って
他人のために尽くしてきた人や
我慢してきた人にとっては
福音に聞こえるでしょう。
しかしながら、
今まで自分を卑下してきた人は
『自分を大切にする』を履き違えて
『自分だけを大切にする』になりがちです。
それまでため込んだ怒りや不満が
爆発するがために、
自分に向けていた攻撃の刃を
他人に向けはじめるんですね。
そう。
文字通り
『鬼と化す』
でも、、、
「私だけが幸せならいい」
「わが教えに従うのならば
お前も鬼になるがいい」というのは
まるで鬼舞辻無惨ですよね。
鬼舞辻無惨は
食欲や不老不死欲求を満たすために
人間を殺しますよね。
でも人間の意見なんて
一切聞くことは無い。
『自分教』の人は
自分の欲求を満たすためだけに
不倫したり散財したりするけど
他人にはそれを認めなかったりしますよね。
まして、
自分の行為で人を傷つけても
「傷つけてもいい」という旗を掲げて
「罪悪感はGOサイン」と大義名分を掲げて
謝罪すら出来なかったりします。
鬼と自分教の信者。
いったい
何が違うんでしょうか。
だからこそ
人間である我々は、
「自分がやりたいことをやっていいんだ」
「自分が思ったことを言っていいんだ」
「嫌なことは嫌だと言っていいんだ」
子どもの頃に愛着形成されていたら
自然に育まれているはずの
そういった感覚を
少しずつリハビリして取り戻した後に、
パートナーシップや
他人との関係性を築いていく、
お互いを思いやれるという
精神的な成長の段階に入るのです。
これは
『入るべきだ！』では
ありません。
自分の想い、本音、感情を
受け入れていく中で
自然と成長するということです。
これを見失って
鬼舞辻無惨と化している
自分教の鬼が、
自分の欲求に素直になって
周りの人間に
被害を及ぼしていくのでしょうね。
確かに、
今まで自分を抑圧してきた人が
その抑圧から解放されるために
いったん鬼になることもあります。
でも、
禰豆子(ねずこ)が鬼の支配から
大切な人がいることによって
人間としての自我を取り戻していったように、
鬼のような欲求や感情が
自分から湧き出たとしても、
そんな自分を受け入れたならば
その次の精神的に成熟した人間へと
成長していけるんです。
誤解のないようにお伝えしますが、
自分ファーストは
決して悪いことではありません。
あなたがあなたを大切にするのは
とてもとても大切なことです。
喜怒哀楽や欲求があることは
人間にとって当たり前のこと。
押さえ付けて生きていたのならば
解放する時に加減がわからないことだって
あるでしょう。
しかしながら、
その感覚を取り戻すための
わがまま期を終えたのならば、
大切な人を大切にできる
精神的に成熟した大人へと
成長していくことを
意識してみてくださいね。
5.6年前と比べて、
私自身も少しは成長したことで
こういう発信をできるようになりました。
でも、
鬼になった人たちを
責めるつもりは毛頭ありません。
わからないのですから、
仕方ない。
鬼舞辻無惨の教えしか
聴いていないのならば
鬼になる以外に道が無いのだと
思い込んでしまうのでしょう。
だからこそ、
何度だって伝えていきます。
長男だから頑張ります笑
過去にスーパー旦那をやり過ぎて
パートナーシップで尽くしすぎて
心と身体が限界になったからこそ、
そんな私が伝え直すからこそ
響くものがあると信じているからです。
私は炭治郎のように、
もともと人間であった鬼にも
優しさを持って接したいと思います。
鬼殺隊の一員になったつもりが
正義の刃を振りかざしているつもりが、
実は鬼と化している。
そんな人間にならないように。
※イラストはこちらのサイトよりお借りしました
◇
今回鬼滅の刃ネタで書いたので
今までの読者様以外にも
届いているかも知れません。
他のブログでも
パートナーシップや人間関係についての
記事を書いてありますので、
今回の記事に何かしら響くものがあった方は
他の記事もご覧になってみてくださいね。
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