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今日は愛犬のトリミングの日でした。
愛犬はしつけ教室でしっかり学んでいるので、動物病院やトリミングが大好きです。
朝、起きて私が台所にいると、居間でえづく声が聞こえ、急いでいくと、昨晩食べた物を吐き出していました。
夜中も、夕食後全く未消化の物を吐き出したので、朝食は抜きにしました。
その後、愛犬はきちんと便をして、浅い早めの息で横たわっていました。
愛犬は決して私に辛いとか痛いとか見せません。
子犬の頃からそうでした。
レバーアレルギーで嘔吐と血便を繰り返していたまだ六ヶ月にも満たない子犬だったのに、かわいそうだからと子犬のスペースに毛布を持ち込んで一緒に寝てあげたら、トイレで嘔吐をした後、私が声をかけると、尻尾を振って走って私の元へきてものでした。
もし、人間で嘔吐と血便を繰り返して断食状態だったなら、例え愛する人が横に居たとしても、笑顔でジャンプして愛する人の元になどいかないでしょう。
人間は欲があります。
自分がきつい、苦しい状態なら、それを他人に分かって欲しいという欲です。
だから、愛する人や家族がいると、それを隠そうとせず苦しげに痛い痛いと訴えるのです。
動物には人間のような欲はありません。
本能に忠実に生きている魂のきれいな生き物です。
愛犬は、子犬だけど、大好きなママが自分の横で眠ってくれる事の方が嘔吐や血便よりも嬉しかったからそうしたのでしょう。
お昼に、来客があり、雨が土砂降りになりました。
普段は来客があるときは、愛犬をハウスにしまうのですが、これだけ吐かれてしまったので、お客様には悪かったけれど出しっ放しにしておきました。
愛犬は人が大好き。
お客様に甘えて大喜びです。
来客が帰った後、散々身体を動かしたのでトリミングは無理だろうと思ってましたが、この子は私の言葉が分かります。
「今日は3時からトリミングだけど、いけるの?」
愛犬は 「今日」「3時」「トリミング」という言葉を理解しています。
さぞ疲れたであろうけれど、愛犬は横になること無く、私の側でお座りして「早く行こうよ」と催促しました。
獣医に電話して状況を話しました。
「もう、好きな物だけ食べさせて、好きな事だけさせてあげてください」
獣医からの言葉でした。
もう長くないのでしょう。先天性の脳の奇形児で余命宣告を受けている愛犬は治療が出来ないのです。
ドックフードを食べなくなったので、急いで返品してウエットフードを購入しました。
ウエットフードは喜んで食べるのですが、便が軟らかくなってしまうので、
トッピングのスープ状の馬肉ポトフも購入し、
朝はウエットフード。夜はドライフードにスープ状の馬肉ポトフを入れしばらくスープがドライフードに染み渡ってふやけるまで待って与えています。
獣医の言葉で私は決めました。
この子は命を尽きようとしている。
私は両親の命をつなぎ止めたいと無理に入院させて治療をさせました。生きて欲しかったから。
でも、父も母も「家に帰りたい」と言った言葉を私は忘れません。
最後の最後まで、私は愛犬の好きなようにさせてあげたいと決めました。
それは私が両親の介護を33才の若さでたった一人で同時に9年間もしてきたことからの経験です。
誰でも死は必ず訪れます。
人で有ろうと、動物であろうと、植物であろうと、虫であろうと、
それらには全て魂があり、その尊さは全て等しいのです。
私は愛犬をトリミングに連れでいくことに決めました。
雨が降っていたので散歩はオシッコとウンチをさせただけで、すぐにトリミングに連れて行きました。
愛犬はドアの前に来ると「早く開けて」とせがみ、中に入ると自分の家のように勝手にトリマー室に入っていきます。
トリマーさんに「この子は二度吐いています。状況が悪かったら知らせて下さい」と伝え、帰宅。
迎えに行くと、愛犬は飛び跳ねて「嬉しい嬉しい」と訴えます。
トリマーさんに「来月の予約は取っておきますが、これで最後だと思って下さい」と伝えました。
トリマーさんは愛犬の脳の奇形を知っています。
トリミングでも大変元気にしていたのでびっくりなさってました。
愛犬が亡くなったら、愛犬が使っていたバリケンネルやトイレトレーやトイレシーツを使って頂けるよう約束して貰えました。
もう、愛犬は私が外出するのを嫌がり、出かけようとすると玄関の土間寝そべって行かせないようにします。
愛犬の望みは「ママと一緒に居たい」ただそれだけなのです。
私もその望みを叶えてあげたいけれど、今、愛犬のご飯は更に高価になってしまい、この子のご飯をあげるためにはもっともっと働かなければいけません。働けばその分、愛犬との時間は無くなってしまいます。
こんな良い子はいません。
朝食を抜いても不満を言いません。吠えたりもしません。イタズラもしません。
私のにいるところ必ず居て、側にいて寝ています。
人間は死を前にすると、心が綺麗になる人と、悔いを思い出し他人を恨みながらこの世を去る人がいます。
この世を終わるのであれば、恨み言や憎しみの心で旅立って欲しくない。
最後位は、気持ちが穏やかな状態で身体から離れて欲しいと思います。
今日、梅雨の発表がありました。
愛犬は雨の日は散歩は無いというしつけをしているので、私が休みであっても催促はしません。
それに今日の来客とトリミングでその後ずっと寝ている状態です。
残り少ない命だけど、私はこの子を選んで家に迎えたこと、そして脳の奇形であってもとても良い子だった私の愛犬を心から愛し、例え、この世を去ろうと私の心から消えることはないでしょう。
「こんな何の取り柄もない普通のママの事を愛してくれてありがとう」と言うと愛犬は犬の愛情信頼の証寝ている主人の上に乗っかって顔中舐める行為を何度も繰り返して「ママこそ、病気の僕を捨てないで愛してくれてありがとう」と私に伝えます。
家族に迎えた今までのペット全て病気になりましたが、私は病院に連れて行かず、一生懸命看病し、その都度回復してくれました。
私にとって、家族に迎えたことは家族の一員であり、その子が例え目が見えなくても、耳が聞こえなくても私は手放すことはしません。
それは、人間として当たり前の事であり、今の人間に足らない物です。
家族が精神病にかかってしまった。
家族が引きこもりになってしまった。
親がどういう対応をしていますか?
周りに知られないようと、病気の家族を家に隔離して誰とも合わせないし外にも出さない。
精神病にかかってしまったならば、ストレスは一番良くない事であり、益々悪化します。
世間体がどうなんだと言うのでしょう?
本当に家族を愛しているのなら、周りに話し、周りの協力が必要です。
そんなちんけなプライドなど捨ててしまいなさい。
あなたのそのプライドのせいで家族が苦しんでいる罪を知りなさい。
「癒しの小部屋」~ネットカウンセリングルーム~
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