京都を舞台にした小説(京都本)を好んで
読んでいます。
岐阜が舞台なのは少ないし京都なら土地勘が
あるので想像しやすくて読みやすいのですよね。
そんな京都本の新刊三冊を一気読みしました。
まず本屋大賞にノミネートもされた「スピノザの
診察室/夏川草介」は、「神様のカルテ」のように
京都市で地域医療に携わる医師のお話です。
大学病院から地域の小さな病院に移った医師は
中学生の甥と暮らしながら患者の死や自分の
人生と向き合い同僚や大学病院の元同僚たちと
医療に関わっている日常を描いています。
京都市内を移動しつつ実在の寺社や有名和菓子
が登場するから親近感もわくし、悩んだりしながら
一生懸命な医師たちの優しくてあったかい物語です。
「シャーロックホームズの凱旋/森見登美彦」
はヴィクトリア朝京都という架空の舞台ですが
スランプ状態のホームズやワトソンが京都市内
を縦横無尽に移動し竹林で憩い詭弁を弄して
怠惰をむさぼるというというモリミーらしいお話です。
ヴィクトリア朝京都では、寺町通の下宿屋に住み
辻馬車で移動し霧が漂う鴨川沿いにはビックベン
があって嵐山の竹林に庵をむすんでいても
違和感がなく、本家のホームズを良く知らなくても
カンタンに世界に入り込めますよ。
最後に「京都東山邸の小鳥遊先生/望月麻衣」
で、うん、脳内願望小説みたいなお話ですね。
東山にある古くて大きなお屋敷に住む三十代
半ばの女性脚本家の小鳥遊先生が新人俳優に
売り出し方を伝授して有名にしてゆくという
ラノベっぽいストーリーですね。
京都らしさはあまりないけれど望月麻衣先生の
小説だから主人公は京都に住んでいないとね。
スピード感があるからいつのまにか最後まで
スルっと読めてしまいますよ。
三冊も読んだらやはり京都へ行きたくなりました。
いつも
ありがとうございます
みなさまも没頭する日もありますように