お正月から天災や大きな事故等が起こって

ココロが落ち着かないときに、テレビを

消してゆっくり読書でもしようと

「椿ノ恋文/小川糸」を読み始めました。

 

「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」の続編で

鎌倉の代書屋を舞台にした大好きな物語です。

でも前作の内容をほとんど忘れていて登場人物

の関係性がわからず字も細かくて疲れてしまい

間違いなく優しい癒しの物語だとわかっている

のに物語世界に入れず読み進めることが

出来ませんでした。

 

思いのほかメンタルが弱っていましたわ。

 

ならばもう一冊と読み始めたのは綿矢りささん

の「パッキパキ北京」で、コロナ禍の北京を

観察しつつ食べ尽くす人生エンジョイ勢の

セレブ駐在妻のお話で、主人公のキャラが

強烈ですぐに放り出してしまいました。

新年も2週間経ってもう一度この本を手に

したら物語から少し距離を置いて落ち着いて

読むことができるようになりました。

 

綿矢りささんの軽快でスピード感のある

イマドキ女子の語りが心地よくてコロナ禍の

閉塞感の中で縦横無尽に北京観光を楽しむ

たくましい主人公になんだかスッキリするのです。

 

北京でコロナに罹ってしまうと大変だということ

もよくわかりましたしね。

 

コロナが怖いからとじっとしているか、罹患覚悟

で動き回るのかも人生の生き方の選択ですからね。

 

意外とココロが弱っているときには、優しい人々

しか登場しないゆったりした物語が良いのかと

思いきや、真逆のぐいぐいスピード感のある

自分とかけ離れたお話の方が高みの見物気分で

さらっと読めてしまいました。

 

自分の心の癒し方はトライしてみないと

わからないものですね。

 

いつも

ありがとうございます

みなさまもトライする日々でありますように