中華風ファンタジー小説といえば

「彩雲国物語」と「十二国記シリーズ」

ぐらいしか思いつかなかったのですが

「後宮の烏(からす)/白川紺子」は

アニメにもなっていてラノベでも大人が

じゅうぶんに楽しめる小説でした。

 

夜伽をしない烏妃として不思議な術を使って

後宮の困りごとを解決しながら生きる主人公

と帝、それぞれに仕える人々のお話で

このお話はちゃんとより良い未来を選択して

どんどん人生を変えて先に進んでゆくお話

なんです。

 

閉じ込められた後宮内で起こる小さな謎を

探偵のように調べて解決するという話で

だらだら巻数を重ねるのではなくて

若く新米の王の国造りの苦悩とか主人公や

周囲の人の出自とか烏妃という職種の謎

などが少しづつあきらかになっていって

全7巻できちんと完結します。

 

後宮だからといって醜い女同士の争いとか

なくて善良な人が多く登場するし嫌な気分とか

後味が悪くならなくてイイのですよ。

 

完結編の最後の部分を読んだときはしばらく

放心しましたからね。

 

登場人物の心情や背景を丁寧に描いていて

物語世界の中にしっかり入り込めるだけの

描写や文章力が素晴らしくておススメです。

 

「薬屋のひとりごと」も後宮とか王族とかの

身分違いのキャラたちのお話ですがこちらは

もっと明るくはっちゃけていてストーリーは

既刊12巻でもあまり進んでいなくてその世界

での中でキャラのやり取りを楽しむタイプですね。

 

いつも

ありがとうございます

みなさまも放心する日もありますように