京都市山科区の醍醐寺前でバスを待っていたら

少し時間があったので歩いて近くの随心院門跡を

訪れました。徒歩10分ぐらいの距離です。

門跡とは皇族公家が住職を務める特定の寺院で

寺格のひとつで、要するにお寺の中でも位が高く

皇室から優遇されてきたお寺ですね。

 

なので京都周辺に門跡寺院はいくつもあります。

 

このあたりは小野という地名で小野小町が晩年を

過ごした地としてゆかりの寺院だそうです。

 

梅園があるので寄ってみましたがこの時はまだ

開園前でほとんど咲いていませんでした。

拝観料は500円で建物の中を見せていただいた

のですが、廊下の天井に駕籠が吊るしてあったり

輿やら菊の御紋の長持が展示されており、

襖や戸板の絵も年代物でした。

建物内は撮影禁止ですが、まだ新しい障壁画は

撮影OKでインスタ映えしそうな華やかさです。

小野小町の一生を描いた画で梅のピンクが印象的ですね。

 

平安の女流歌人の小野小町といえば「花のいろは移りに

けりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」が

有名ですが、「我死なば焼くな埋むな野に晒せ痩せたる

犬の腹を肥やせよ」が小町の歌らしいと知って少し

親近感を持ちました。

 

動物好きのさっぱり潔い人だったのかなと思って。

 

玄関横の庭にはもうサンシュユが咲いていました。

随心院の普通の御朱印は「曼荼羅殿」と書いてあって

建物の中にはそんな名前の場所もなくて不思議でしたが

古い名称の牛皮山曼荼羅寺のことでした。

他にもキレイな春季限定切り絵朱印がありましたし、

御朱印帳や塗香など小野小町をイメージした女性らしい

華やかなものがいくつもありましたよ。

 

いつも

ありがとうございます

みなさまも華やかな日々でありますように