トレンディトイレ
「つづけて実感!」
トイレ空間に入ると、ある俳優さんの顔があった。
一時期、「トレンディ」という文字を変換すると、この人が出てくるほどトレンディ俳優として活躍しておられたI氏。演技派、名脇役などではなく、部類としては「トレンディ」。
装備としては肩にセーターをまとい、素足にローファーが基本だ。
そんなI氏、「ぷっつん」「ファジー」なんて言葉同様に時代の1コマとして消えてしまわれるかと思いきや、21世紀となった今でも何かと話題に事欠かない。
なんなら髪型も変わらない。
もう「俳優」というよりも、「何かしらのイベントに呼ばれている人」という面の方が強くなってはいるけども、飽きられることもなく定期的にワイドショーにネタを提供し続けている。
同じく「何かしらのイベントに何の因果か、どういう関連があるのか分からないけど呼ばれている人」としては、叶姉妹というユニットがいる。ほしのあき嬢なども。
最近だと、岡本夏生嬢がそうだろう。
どちらにしても、華々しいイベントに呼ばれるというからには、その人自身にも”華”があるという証拠だ。
マイナスのイメージになる人をわざわざ招待するイベント会社はいない。
「普段から愛用しています」「前からファンでしたのよ」「これほどの映画は観たことありません」「感動しました!」といった、普通の人ならば「嘘をついて地獄に落ちたくありません!」と、平気で言えそうにもないことを、たくさんのフラッシュを浴びつつ微笑で応えられる人物はそうそういない。
"華”に"華"の相乗効果でプラスの効果を生むからこそ、宣伝に起用されるのだ。
選ばれた人間だ。
決して、どんな商品やイベントごとにも無難に合うといった意味ではない。
そんなI氏。
目線は肖像権に配慮して、こちらで入れさせてもらった。
まるで、ちょっと庶民受けを狙った立候補者のポスターのようだが、そのポージングには未だ色あせないトレンディという名の十字架を背負ったタレントの宿命が滲み出ている。
普通のおじさまがこのようなポーズをしたところで、「その指臭いんか?」と問われるのが落ち。
華のあるMr.トレンディだからこそ許されるのだ。
指先も光り輝くというもの。
そして、忘れてはいけない。ここはトイレなのだ。
なぜゆえに、トレンディの代名詞のI氏のお顔がここにあるかと言えば、
「尿トラブル
頻尿
排尿困難
夜間尿
軽い尿漏れ
残尿感 」
「尿」という文字を六回打った。
宣伝になってしまうので商品名は伏せさせてもらったが、あなたの尿のトラブルを解決致しますといったお薬の宣伝ポスターである。
決して笑いごとではないし、トイレに貼られていてこそ適材適所といったものだ。
ここに「出前迅速!カード使えます!」と、ラーメンのメニューが貼られていても謎が謎を呼ぶばかりだ。
きっと人ごみの中で小声で「尿が・・・」とつぶやいたとしても、即座に聴き分け忍び寄り、「今、尿って言いました?尿でお困りですか?尿にご興味がありますか?ちょっと尿でトラブってる感じ?そこの喫茶店で相談聴くよ」といった具合に、この薬は作用するのだろう。
並べられた項目を見ていると、「赤上げて!白下げて!赤下げないで白上げて!ここでおもむろに取りい出したるわ、トリコロールの旗!」といった風に、尿をせき止めたいのか、はたまた出しっぱなしにしたいのか分からないようになってくるが、きっとどちらにでも効くはずだ。
整腸剤が下痢止めにも、下剤としても利くように。
問題はそこじゃない。
あの、あの、あのトレンディ氏がトイレにいたと思えば、尿のトラブルを解決するお薬の宣伝に起用されていたようだ。
バブル景気の頃に、氏が「尿」という言葉をドラマの中で口にしただろうか?
愛だ、恋だ、ワンレンボディコンの君がいないと暮らしていけないんだ、でも不倫もするんだ、このセーターは実は羽根なんだよといったドラマには似つかわないキーワード、それが「尿」。
100円ショップのダイソーのコーナー分け風に言えば、「ザ・尿」。
これも時代の流れか、かつてのトレンディ氏も年をとったいうことか?
いんや、先ほども言ったが、宣伝として使われる人物にはそれなりのスーパースターのオーラがあるというもの。”華”があるからこそ、看板として使われるのだ。
東電のお世話にならなくても、自家発電で光り輝くことが出来る人物こそ芸能人である。
「絶対領域」と聞くと、何やらにんまりとする人は多々いると思う。なんなら聞いてもいないことを語り始める人も。
しかし「残尿感」、この言葉を耳にしてウキウキし始める人は滅多にいないだろう。
まだ「残念賞」ならば、まだティッシュの一つでも貰える可能性もあるかもしれないが、「残尿感」は必要とする人もいなければ、そのイメージときたらものすごく暗い。
残って欲しいのは月末における先月の給料くらいのものだろう。
駅から徒歩30分、最寄りに交通機関なし、北東向き、四畳半、窓を開ければ10階建ての廃墟がそびえ建っています!その建物間の距離30cm!なんて物件よりも、受けるイメージは暗い。
そんなダークなイメージを払拭できる人間なんて、そうそういない。
だがしかし、ダイソー風に言えば「ザ・トレンディ」ならば、オセロの如し暗いイメージを一転して華やかなものに変えることが出来るのだ。
決して、氏が尿トラブルを抱えているわけではないだろうが(確証なし)、そういったトラブルに見舞われる年代の代表として、希望を与えるかのように氏がここで微笑んでいる。
失礼な例えで申し訳ないが、これが仮に温水洋一氏が立っていたならば、「俺の尿トラブルって・・・。そっか・・・」といった風に症状を抱えた方と、なんならその息子も頭を垂れるというもの。
こういった方々はイメージといった背後霊のようなものと一緒にメディアに出ているのだ。例え本当に頻尿だとしても、性格がどうのこうのだったとしても、世間のイメージが先行する。髪型だってそうそう変えない。
例えるならば、
お寿司屋さんの子供は寿司食べ放題。
ペットショップの子供は犬・猫撫で放題。
自転車屋さんの子供はサドル乗り放題。
"優子さん"は優しい人に違いない。
"香織さん"はいい匂いがするに違いない。
"満子さん"は何かが満ちているはずだ。
蟹江敬三はカニとなんか関係があるに違いない。
恥ずかしい症状かもしれないといったイメージを、それを凌駕する明るいイメージでカバーすることが出来るのはトレンディ氏ならではか。
まるで「尿」が「ティラミス」と同等の扱いにまで引き上げられたようではないか。
それは言い過ぎだ。
これも氏ならではの成せる技か。
普通のおじさんが素足にローファーを履いたところで、臭そうと思われるのが落ちだが、氏ならばアリなのだ。
彼のおかげで、トイレすらトレンディなデートスポットに。
また、この人がワイドショーで取り上げられているときは、世の中が平和なときだ。
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「厠イヤミ百景の一景」
贈り物のデパートです
「●●●からの贈り物
このたび株式会社●●●は、お客様にトイレ空間を
快適にご利用して頂けるように、便座殺菌クリーナー
「クリーンエンジェル」を採用致しました。
いやな雑菌も退治!
安心してご使用頂けます 」
贈り物というものは難しい。
いくら相手のことを想ってプレゼントしても、後々センスが問われてしまうなんてことはよくある話だ。
自分がもらったら嬉しいものを送りさえすれば、相手が喜ぶと思ったらそうでもない。
披露宴の引き出物として、新郎新婦二人の写真を印刷した食器セットなんてもらった日には、帰りのタクシーの窓から「二人の愛がアツアツで持って帰れないや!てへ!」なんて放り投げたくなる。もしくは、「おっと、急カーブの遠心力で勝手に飛んで行っちゃった!でも俺は過去を振り返らないタチだから仕方ない」とかなんとか。
そんな「タクシーの窓から謎の人物が印刷された皿が無残に舞い散る」事件が頻繁に起きないように、近年はカタログで引き出物が選べるようになったのだろう。
リサイクルショップに行く手間が省けるというものだ。
贈り物を送る際には出来たら相手には喜んでもらいたい。
「ちょうど欲しかったのよ、これ!」と言ってもらいたい。
相手の引きつった笑顔は見たくない。
喜んでもらえるかどうかをシュミレーションし過ぎるあまりに、円形脱毛症寸前になることもあるだろう。きっとある。
そんなときに日本では便利な言葉があるではないか。
遅刻した際に「道が込んでまして・・・」と付けるように、言い訳のような言い回し。
慎ましくて奥ゆかしい、すなわち謙虚であることが美であるとされるお国では、贈答品を差し出す際に、「つまらぬものですが」なんてセリフがオプションでつきがちである。
「期待しちゃだめよ」、「思ったほどのもんじゃないよ」、「生まれてきたことを後悔するよ」と、先にワンクッション的に断わりを入れておけば、例えどんなに上げ底仕掛けのお菓子でも相手にガッカリされることはない。
「クマ出没注意」と看板のあるところで、熊が出たようなものだ。
それくらい贈り物というものは慎ましく渡したい。なんなら、「その日、ちょっと熱があって・・・」くらい言いたい。
なのに上のトイレの貼り紙ときたら、やたら堂々。誰が待ち望んでいたのだ?
まるで、「長年ディズニーランドで働いていた●●さんが、当園こと、"ふるさと村"で働いてくれることになりました!これで近年は客足が遠のいていた当園も革新的に変われるのです!電飾パレードとかもやっちゃおうか?」的な、そんな優秀な人材を採用したかのように指すブツはこちら。
「 CLEAN GEL
レバーの下にペーパーを近づけ
1回押す 」
己でトイレットペーパーに液状のジェルを出して、便座をご自由に、思う存分に、心ゆくままにお拭き下さいというやつだ。
これはリアクションに困る。
「全米興行収入No.1!」なんて謳い文句の果てに公開された映画を見てみれば、「この映画の公開時期にライバルとなる映画が他になかったんじゃないの・・・?」という映画がたまにあるが、まさにそれ。
もしくは女の子が「すっごくかわいい娘なの!」と紹介してくれた娘が、「あ・・・あ・・・ああ」としか言いようがないような面構えだったりするのにも似てる。
悪気がないものだから、どこにも持って行きようのないやるせなさだけが残る。
「CLEAN GEL」もよかれと思い、わざわざ「贈り物」とまで書いて貼り紙にしたのだと思う。
「ミスユニバースに日本人が選ばれました!」と言われて見てみれば、日本人男性には全くウケそうにないフェイスなのと同じで、本当は喜ばしいことなんだけど「あ・・あ・・・ああ、いいんじゃない・・・」としか返しようがない。
せっかく頂いたプレゼント、でもリアクションに困る。
「欲しかったのよ!」と言いづらいどころか、想像にもなかった。
あれほど、前フリをしておくことが良いとされている国なのに。
学生さんですら、試験当日の朝には周りに「勉強してないわー、全然勉強してこなかったわー!」と言っておくというのに。
ここのコンビニと来たら、、、。
そう、ここは某コンビニエンスストア。
「お客様へ
このお手洗いは
お客様のご協力で
きれいに保たれています。
衛生管理と安全管理のため、
従業員も利用する場合がございます。
みなさまのご理解、
ご協力ありがとうございます。 」
先程の貼り紙もそうだが、何かしら先に言っておくということは大事かもしれない。
「ここの砂浜は、ここ30年間ほどゴミを捨てられたりしたことがないんですよ。ここを訪れる皆さんは心が綺麗な方ばかりなので、誰もゴミなどを捨てません。あなたもそうですよね、ドンチュー?」
とまで言われたら、とてもじゃないが普通のハートでは余計なことは出来そうもない。むしろ砂浜に足も踏み入れたくもなくなる。
右上には、ここのコンビニの制服を着た店員らしき人物が頭をぺこり。こういった謙虚な姿勢が一番最初の貼り紙に欲しかったところだが、全てはお客様のことを思ってのことだ。
「贈り物」だなんて、ちょっと表現が過剰だったかもしれないね。
過剰だったかもしれないね。
過剰だったかもしれないね。
過剰だったかもしれないね。
過剰なのだ!
「かもしれないね」ではなく、過剰なのだ!
個室内には、これでもかと高く積まれたトイレットペーパーの束が壁と化していた。
まだ開封したロールが予備として積まれているぐらいならわかるが、未開封の束がお代官様に年貢でも納めるかのように山盛りに積まれている。
けっして掃除道具入れの中などではなく、建物の構造上たった一つしかない個室内がトイレットペーパー祭りと化していた。むしろ繁殖の過程のようにも見える。
用を足している間に横揺れの地震でもきた日には、米俵よろしく次々と落ちてくるトイレットペーパーの束と束。
バレーのレシーブの練習をするにはもってこいかもしれない。
買占めにより店頭からトイレットペーパーが消えたところもある中、この過剰供給。
あり余るお尻!
巨人でもここのコンビニには来るのか!?
そんな過剰サービスはこれだけではない。
よく見てもらいたい。
!!
トイレットペーパーとトイレットペーパーの隙間にエロス臭漂うコミックが2冊。
神も創造しなかったであろう、この空間の有効活用法。
しいて言うならば、ぱふぱふの原理。
過剰サービス且、過激サービス!
↓こちらのようです。
ワケあり (ヤングコミックコミックス)
ラブフール (アクションコミックス)
トイレットペーパー同士の隙間を棚代わりに使うだなんて、とてもお客が考え付くとは思えない。どこかしら常習性も匂うことから、きっと店員によるものだろう。
さては、先程の貼り紙にあった。
「従業員も利用する場合がございます。」
というのは、これのことか!
この隙間を棚が割代わりにしておいて、トイレを利用する度に続きを読んでいるに違いない。
・・・・・・商品ではないことを願うぞ。
それとも過剰なサービスの一環なのだろうか?
ご自由にお読みくださいと?
そんなサービスはまだ終わらない。
もっと目線を高くしてみよう。
燦然と輝くリポビタンD!(開封済みのようだ)。
個室が店員の私物化されている感もするが、借りる身の方のお客がどうこう言えたものではない。
楽しませてくれるという点ではサービス過剰気味だ。
簡単に言うと、「ゆるい」。
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「厠イヤミ百景の一景」
・本当にあった怖い尻 (更新予定)
・女子マネージャー列伝 (更新済み)
・歩こうの会 おざな (更新予定)
三倍速の渡邉美樹 (後編)
だーれだ?
明らかに日常風景の中では"異物"として扱われそうなお姿。
小さな子連れが遭遇した場合には「見ちゃダメ!」と、お母さんが子供の目をふさぐこと間違いなしである。
この時期は、「春なのに」「春だから」「春じゃなくても」と多少エキセントリック振る舞いをしても大目に見てもらえる季節ではあるが、あまり周りにいて欲しくない。
むしろ明らか過ぎるので、おまわりさんの職質もスルーされるかもしれない。
そんな仮面舞踏会を思わせる目隠し、その角の使い道が問われるヘルメット、思わず宝塚と重ねてしまう衣装、その人こそはシャア・アズナブル (以下:シャアさん)。
軍人さんだ。
それなりに昔から国内で認知されているため、まるで実在したような、はたまた太平洋戦争で活躍したなど薄らぼんやりした記憶があるが、それは勘違いだ。
橋爪功(はしづめ いさお)氏を橋爪功(はしづめ こう)氏と記憶してるくらい違う。
橋爪功(はしづめ つめ)氏でもない。
ガンダムというアニメの中での話のことだ。
ガンダムについても、すでに開発済みくらいに思えてしまうが完成はしていない。一時期、それこそ「ガンダム、大地に立つ!」とばかりに、お台場に立っていたこともあるが(現在は静岡)、未だ可動はしていない。
今、ガンダムがあれば復興のことも含め、どれだけ日本が助かることだろう。
そんなガンダムの中のキャラクターのシャアさんが、トイレの貼り紙と何の関係があるかと言えば下の通りである。
ちょっと情報量が多いので分けて説明して行きたいと思う。
はたして、ひと時の尿タイムで読めるものだろうか。
「3倍楽しく学べるガンダムファン必見の2冊!2階専門書売場までGO!」
「GO!」と来たもんだ。
これも説明が必要だと思うのだが、ここで出てくる「3倍」とは、シャアさんの登場するロボット(モビルスーツとか言わない)の性能の話だ。
くだけたこと言うと、同じタイプのロボットが存在して、その中でシャアさんの乗るロボットだけ3倍速いんじゃね?なんか、あれ赤くね?といった設定の話である。
もっと簡単に言うと、投げ飛ばしてもあまり飛ばない餅の中で、ただ一つだけよく飛ぶ餅がある。しかも、赤色102号配合。
おしゃれカフェの照明の下で見る彼女の顔と、コンビニの蛍光灯の下で見る彼女の顔ぐらい性能もパイロットの腕も違うということだろう。
シャアの「通常の3倍」ってナニ?
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2096814.html
詳しくは上記のリンクを参考にして頂きたい。ガンダムファンの「語らせて!語らせて!」ムードがムンムンである。人の解説に重ねて重ねて知識を語れば語るほど、現実世界では女性が引く傾向にある。
各々語りつくした満足度に反して、「すごーい!」と言われることはない。
とにかくその設定に掛けて、よく「3倍」という言葉が使われる。
「ジャパネット」といえば、「金利手数料無料!」とセットで付いてくるのにも似ている。
「ガンダムが
教えてくれたこと
ホワイトベースはアムロの「職場」で、
ブライトさんは口うるさい「上司」です。
地球連邦軍は「官僚組織」で
ジオン軍は「同族社会」です。
ガンダムを例に、チームマネジメント
が学べる1冊 」
なんでもそうだが、あまり自分に馴染みのない単語の羅列や、難しい言い回しをされても情報は横モレしてしまう。吸収率はほとんど見られない。センターインどころの話ではない。
誰だっていくつになっても勉強したいのに、自分の身近にない世界のことというのは非常に高い壁が立ち塞がる。
近年、"分かりやすい"ということで池上彰氏が重宝されたのもその表れであろう。
最近だと、放射能のことを「うんち」で例えたものも好評を博した。
放射性物質は「うんち」、煙は「おなら」 原発アニメがネットで人気 事故を分かりやすく表現
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110326/scn11032609290000-n1.htm
それと同じで、小難しいことを一部の人には身近なガンダムの話に例えて学んで行こうという本なのであろう。
別の人にとっては、「ホワイトベースってなに?野球場にあるやつ?」「アムロって・・・、安室ちゃん?」ということになりかねないが、それはそれで誰かにとっての身近な単語で分かりやすく例えてもらわないと。
AKB48で例えるならば、
AKB48劇場は前田敦子(チームA)の職場で、
高橋みなみ(チームAキャプテン)は口うるさい「上司」です。
AKB48は「官僚組織(office48ことAKS、その他芸能事務所)」で
SKE48は「同族社会(ピタゴラス・プロモーション)」です。
といった感じか。AKB48とSKE48は姉妹関係となるが。
うーん、分かりやすくするはずが、何を言っているのか余計にわけが分からなくなってきた。
上記の本をもっと簡単に言えば、「歯車同士仲良くしようや!」といった感じであろう。
「ガンダムで英語
を見につける本
アムロの愚痴や、シャアの大見得。
セイラの強い姉さん発言がすべて
英語で甦ります。
また、なぜか海外旅行しているモビル
スーツや、現金の持ち合わせがない
黒い三連星、タクシーを拾ってホワイトベース
まで帰るガンダム・・・等多数シチュエーション有。
日常会話(!?)が新感覚で学べます。 」
「ねじ込んだな!?」といったのが一番の感想だ。
有名アニメのセリフ、有名なマンガを英語訳したものは今までいくつもあった。一部の人にとっては普段から馴染みのあるセリフを、語学勉強の入門書として持ってくるのはいい手だと思う。
ただ気になるのは、上の解説にも書かれているが「なぜか海外旅行している」という、「海外で使えるフレーズ100」みたいな本のネタも無理矢理ねじ込まれている点だ。
ページがもたなかったのか、企画として弱ったので実用書としての面も補強したのか。
ブライトさんのセリフで有名な、
「左舷、弾幕薄いよ 、なにやってんの?」など、
「Portside, a few Barrage fire, What are you doing?」といった感じに訳されているのあろうか?
さて、いつどんなシチュエーションで使えばいいのだろう?きっと宇宙戦艦に艦長として乗ったときだな。よくある。
こういうのを悪く言えば、「便乗商売」。よく言えば「キャラもの」と表現されるが、物を販売するに至ってターゲットを想定するということが重要視される中、ガンダムは支持層が広い。
ある程度のそこそこの販売部数が見込めるということで、企画も割と通しやすいし営業もしやすいだろう。版権料も高そうだけど。
「さすがに勉強にまでガンダムは・・・。なんかガンダムキャラ使うことに捕らわれて、中身が薄くなりそうじゃないですか?」など見込み違いでなければいいが。
ドラえもん好きの人が、"ドラえもん"と付けば募金すると思ったらノンノンノンである。
しかし、股間にぶら下げたビームライフルの大きさと出力には差はあれど、ここで尿をする男性のお客さんの心のほとんどを掴むのではないだろうか。
ちなみに、このシャアさんは別紙に手描きの上に切り抜かれ貼られている。
いわゆる3Dだ。飛び出して見えるどころか、実際に飛び出しているので3D以外何ものでもない。
3Dも3倍飛び出して見えるかというと、そうでもない。
続いて、個室に移りたいと思うのだが、ここのトイレは和式しかない。
和式の便器というのは洋式と比べて、座り込む角度というものが違ってくる。
洋式の方を「腰かける」という風に表すならば、和式の方は相撲取りよろしく「しこを踏む」といった体制をとる。
それは前者が便器に対して「お尻を添える」といった印象ならば、後者は「お尻をむき出す!」「お尻をさらけ出す!」「お尻と便器の一本勝負!」といった感じか。
その割と全てをさらけ出した感が強いポージングの他に、和式便器と洋式便器の差というのはまだまだある。それは座った体勢を取った際に、目の前の空間にも見られる。
洋式便器の場合、椅子のようにお尻を着地させて座った場合に、大抵はドアの方向を向いて座る形となる。場所にもよるが、そのドアとの距離は足を延ばすことが出来る程度で目の前が割とひらけている。
その半面、和式便器にホールドオンと座り込んだ場合に、目の前は水洗レバーと共に迫りくる壁ということがある。
洋式と和式とでは許された視界の範囲に結構な差が見られるのである。
どちらかと言えば、和式便器の方にて構えた際には視界がかなり固定されることだろう。
想像して欲しい。
あなたは今、和式便器にまたがりました。
下に穿いているものをおろして腰を落とした際に、顔を上げれば目の前にこれがあるということを。
「DOGDAYS
TVアニメ主題歌
水樹奈々 」
逃げ場なし!絶体絶命!臨界点到達!O・SHI・RI丸出し!
かなり視界が固定された先に見えた天竺はこれだった。
レストランに入って差し出されたメニュー本を開けば、「シェフのお勧め」一品しか載っていなかったようなものだ。
例えそれが「北海道産 生クリーム丼 練乳添え」であっても、選択の余地などハナからないのである。他のも見たいとか、甘えたことをぬかしてはダメなのだ。
ご存じないと思うので言っておくが、人間の首は180度曲がらない。
和式便器にまたがったまま真後ろを向くなんてことは不可能だ。視界の逃げ場なし、現実と向かい合わなければならない。
美少女アニメのCDの宣伝を見ながら、下半身ではまた別の用事を同時進行で済ますなんて、人間の身体というのはなんて高性能なんだろう。
美と糞とが個室という名の小宇宙で、一つの体を通してシンフォニーを奏でているかのようだ。
「4月12日発売
お問い合わせは、
■■■■ RECORDSまで。」
ここの書店はCDショップも併設しているので、そこで取り扱っているCDの宣伝なのだろう。
さすがにこのイラストを手描きにしてしまうには、それなりの画力も必要とされるし、下手に描いてしまうと痛さが出てしまう。そのためにこちらも遊戯王と同じく、チラシなどから切り取られたものが貼られている。
あまり手の込んだイラストは苦手とされているかもしれないが、春を思わせる色の台紙、桜の花びらの形に切り取られたピンク色の紙など、独自の見せる工夫が施されている。
先程から思うのだが、これは女性の気遣いのような気がする。
この書店のトイレの全ての貼り紙は、女性の書店員さんが頑張っているのが見えてくる。
それよりもだ。
なぜ、がっちり便器に座って真正面に来る壁にこれを持ってきた。
個室で見ないといけないのか?
かわいいと思うよ。思うけど、すごく狙った位置に貼られている。
お尻丸出しで視線も固定された客が見るしかないものが、このカードじゃなくてもよいだろう。
なにか宣伝とは別に、すごくウケを狙っている感じがここの店員さんからするのは私の気のせいであろうか?
話してみたら割と話が弾むタイプかもしれない。
「水樹奈々
(タイトル未定)
*ご注文・ご予約の際には
前金(全額)をお預かりして
おります。ご了承下さいませ。 」
「タイトル未定」ならば予約の際には、「水樹奈々ちゃんの、ほら、あれ、新しいの!」と言わねばならないな。
まあ、上記のアニメの主題歌と言えばいいか。
「男性トイレの個室の、ほら、あれ。個室にあったの!」でも通じるか?
「狙ってやったんでしょ、あれ。奈々ちゃんにあやまれ!あっ、でも二枚買います」でもいいかもしんない。
そして便器から立ち上がると、壁にちょこんと申し訳程度に書いてある一文が目に入った。
「水が流れにくくなっています。
お気を付け下さいませ。 」
どうしろと?
どう気をつけろと?
一度に大量に出すなということか?
やっぱりどこか狙っているでしょ?
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久しぶりに更新致しました。
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「厠イヤミ百景の一景」
・本当にあった怖い尻 (更新予定)
・女子マネージャー列伝 (更新済み)
・歩こうの会 おざな (更新予定)