おかげさまで無事に引越しが終わりました。パチパチパチ
まだやる事はたくさんあるんですが、とりあえず、とーりーあーえーずーは人もモノも犬も移動して暮らせております。
どんな引越しも大変ですが、今回のも相当キツかったです。
追い討ちをかけるように、荷造りの三日間がイギリスでは異常な猛暑に見舞われまして。。。汗だくでのパッキングとか苦行ですよ。クーラーなんて無いし。数日で1kgぐらい痩せました。
夏の引越しダイエット、キツいけど確実に結果にコミットしますよ。
途中トイレに座ったら、疲労感がドッと押し寄せて、しばらく立てずに明日のジョーのように放心してました。
ちょうどゴム手袋を両手にしてましたから、それがボクシングのグローブのように見えましたよ。
立つんだ、立つんだジョー!
引越し翌日、ネットが繋がったのでYouTube を開いてみると、
「教えて!イチロー先生!」
という動画があったんです。(しくじり先生ではありません)
いや〜素晴らしい!
引越しでやさぐれた心身にピシッとアイロンがかかったような感動をいただきましたよ。
私にとってイチロー選手は松井秀喜選手と並んで同世代なので、私も社会人としてスタートした頃、彼らの頑張っている姿が励みになりました。
私が海外に移住してからは情報も入りにくくなり、イチロー選手の海外での活躍もほとんど知らなかったのです。
久しぶりに見た先生というキャラでのイチロー先生、感動しましたね。勝負師らしい眼光の鋭さもすごいけど、選ぶ言葉がまた本当に真摯なんですよね。小学生から大人まで幅広い生徒からの質問に、ごまかす事なく自分の言葉で答える。
名言の数々は挙げたらキリが無いですが、私が一番うーん、と唸ったのはこれです。
「自信を無くしたことはありましたか?」
イチロー先生の回答
「海外でプレーしていた時、自分の野球に対する自信は常にあったが、野球はチーム競技なのでチーム内での摩擦があり。。。特に自分は外国人だし。。。取り巻く環境に向き合わないといけないことから自信を失い、(2006、2007年頃は)日本に戻る事を真剣に考えた。」
正直、イチローが外国人だという部分で悩んだというのが意外でしたが、彼は引退記者会見でも同様な事を言っているんですね。
もう完全にイチローファンになってる私
引退記者会見の最後の質問が、
「孤独感をずっと感じながらプレーし続けてきたのか?」
これに対して
「今は無い。海外で自分が外国人という立場になった時、人の心や痛みを想像するという、今まで無かった自分が現れた。
これだけは実際に体験しないと自分の中から生まれない。
孤独を感じて苦しんだ事は多々あったけど、その経験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。」
私は孤独という感覚がわりと好きです。クリエイティブでありたかったら、自分一人の時間は必要だと思う。
でも、望まない孤独感が行き過ぎると辛いですね。
私も海外に出て初めて実感しましたが、自分は強いから大丈夫と思っていても、人って案外弱いなと実感しました。言葉、食べもの、ちょっとした差別で簡単に凹みます。
同じユニフォーム着ててもほぼ全員敵。
自分に対する自信はあるけど、アウェイ感いっぱいの環境に嫌気が差して自信を失い始める。
わかる、わかるよイチロー!!
キミも同じように頑張っていたんだね!お互い人間として成長してまた再会できて嬉しいよ (何様?)
最初の質問者には、不安の中でも一度は頑張ってみて欲しい、と締めくくっていました。
私はもうかれこれ10年以上海外にいます。
イチローが現役を退いて、今までを振り返るような発言をしているのを見ると、私達の世代は今、年齢的にこういう時期に来ているんだなと思います。
若くて体力もあって、目の前の困難にも立ち向かうことで人間として成長してきた。
さて、これからはいかに?
イチローは草野球チームを結成したそうですね。
私のこれからの人生も原っぱで楽しくかけっこしているような、そんな時間を増やしていきたいです。
引越し翌日にこの動画を見たことも必然。
これからは、こう行くよ〜っていうお知らせだと思います。
引越し日以来、毎日雨が降っております。
イチロー先生の「結婚はギャンブル」という名回答も好きです