フリーの演技の終わった後
悔しそうに涙を堪える彼女を見て
高橋の笑顔が印象に残っていたせいか
僕は違和感を覚えた。
なぜ喜ばない、
多少のミスはあったものの素晴らしい演技だったではないかと。
落ち着いて考えてみると
彼女の流した涙はキム・ヨナに負けた悔し涙ではなく
自分自身の演技に納得のいかなかった悔し涙であった。
終わった瞬間に
喜びや達成感ではなく、悔しさという感情が先に来るということに
まだまだ自分はこんなものこんなものじゃないんだという
彼女の強い意志と向上心を見た気がした。
次の日
TVの画面に映っていた彼女は涙顔ではなく笑顔だった。
銀メダルは素直に嬉しいと
そして次のオリンピックを目指すと彼女は言った。
普段の立ち振る舞いからしてリップサービスではなく
本心であろう。
僕はその気持ちの切り替えの速さに驚いた。
この素直な気持ちで
周囲の雑音も気にしなければ
どこまでも伸びていきそうな
ワクワクを彼女に感じずに入られなかった。
フィギアスケート自体は
どちらかといえば
あんまり興味はないほうだけど、
今回の演技を見て
「浅田真央」のファンになった。
4年後は
演技の終わったとき
きっと笑顔でいれるといいな。