ラダビノッド司令「先のBETA襲撃により、我が横浜基地は致命的とも言える大損害を被ってしまった」

ラダビノッド司令「奮戦虚しく、多くの命と貴重な装備が失われ、正に精も根も尽き果てんばかりであった」


ラダビノッド司令「だが……見渡してみるがいい」


ラダビノッド司令「この死せる大地に在っても尚、逞しく花咲かせし正門の桜のごとく、甦りつつある我等が寄る辺を」


ラダビノッド司令「傍らに立つ戦友を見るがいい。
この危島に際して尚、その眼に激しく燃え立つ気焔を」


ラダビノッド司令「我等を突き動かすものは何か。
満身創痍の我等が何故再び立つのか―」


ラダビノッド司令「それは、全身全霊を捧げ絶望に立ち向かう事こそが、生ある者に課せられた責務であり、人類の勝利に殉じた輩への礼儀であると心得ているからに他ならない」


ラダビノッド司令「大地に眠る者達の声を聞け」


ラダビノッド司令「海に果てた者達の声を聞け」


ラダビノッド司令「空に散った者達の声を聞け」


ラダビノッド司令「……彼らの悲願に報いる刻が来た」


ラダビノッド司令「そして今、若者達が旅立つ」


ラダビノッド司令「鬼籍に入った輩と、我等の悲願を一身に背負い、孤立無援の敵地に赴こうとしているのだ」


ラダビノッド司令「歴史が彼等に脚光を浴びせる事が無くとも……我等は刻みつけよう」


ラダビノッド司令「名を明かす事すら許されぬ彼等の高潔を、我等の魂に刻み付けるのだ」


ラダビノッド司令「……旅立つ若者達よ」


ラダビノッド司令「諸君に戦う術しか教えなかった我等を許すな」


ラダビノッド司令「諸君を戦場に送り出す我等の無能を許すな」


ラダビノッド司令「……願わくば、諸君の挺身が、若者を戦場に送る事無き世の礎とならん事を」


挿入歌「Carry on」