みなモンブログで、みくみちゃんがギターのセッティングを詰めるために、お父さんとスタジオにこもった記事が書かれていました。



「この前のライブで、ギターの音がさんざんだったので」、と書かれていたので、三月十二日のライブは音に納得がいってなかったんですね。



この日の音は、私には高域を絞って少しこもり気味にしているように聞こえました。


それはダイヤルなどのクリーントーンでのコードワークでは、ボディに空洞のあるセミアコやフルアコのギターを弾いているような、いわゆる「箱っぽい」音に聞こえて、なかなか渋い音作りをするなあ、と感心していたんです。



高域を出せばいいというものではなくて、これはこれで「あり」な音だったと思います。



高域のギラギラが耳を突き刺さないし、ボーカルともかぶりにくい。
なかなかよかったと思いました。


失敗だったのは、アンプ側のディストーションがかかってしまったことでしょうが、これは単なるミスですよね。


で、29日の魔女カーニバルⅢ。

「これで次のライブからギターの音は完璧です!ぜひ聴きにきてください」


とまで豪語した自慢のサウンド(笑)、楽しみにして聞きに行ったわけです。



一曲目は「マリ」。


この曲ではエフェクトなしのクリーントーンはないのですが、オーバードライブサウンドはさすがに迫力がありました。



私は最前列にいたので、PAよりアンプから直接に音が聞こえます。


エレキギターはギターアンプにつないで音を出しますが、このアンプの音をマイクで拾い、ステージ両側のスピーカーから流します。


これはベースも同じで、ドラムやボーカルもマイクで拾って、適正な音量にして左右のスピーカーから流しているわけです。



ただ、ギターやベースのアンプはかなり出力があって、前の方の席ならアンプからの直接の音が聞こえます。小規模のライブハウスのスピーカーはステージ前の左右においてあるので、最前列ならスピーカーよりアンプの音のほうがよく聞こえるケースが多いです。


で、この日もJC-120からの音を堪能できたわけですが、確かにこれまでより迫力がありました。



オーバードライブというのは、性能以上の過大な入力信号により、アンプを酷使して出した時の音です。



本来は真空管アンプのボリュームを上げ、歪んで割れてしまった音のことなのですが、現代ではJC-120のようなトランジスタアンプが中心なので、似たような音が出せる「エフェクター」がたくさん発売されているんですね。



昔は真空管アンプとは似ても似つかぬ音の「オーバードライブ」が多かったのですが、最近は優秀な製品が多いです。



みくみちゃんが使っているのはBOSSのOD-1Xです。


この日のオーバードライブサウンドは、中低域に、沸騰したような激しいドライブ音が聞けました。歪んではいるけど粒が揃っているというか、すごくエネルギーがあってまさに弾けそうな迫力のある音でした。


その生々しさは、確かにこれまでとは違っていたと思います。


マイクを通したPAの音はどうだったかわからないんですが……


三曲目の「ダイヤル」で、クリーントーンが聞けました。


前回とは違って、高域が輝いています。
「ジャラーン」というか「シャラーン」というか、美しい音です。


「いつもそのままで」のAメロでは、テンポがゆっくりなのとベースやドラムの音数が少ないので、さらによく聞こえました。


きれいな響きの、いい音でした!



意外だったのは、「ダイヤル」でボーカルやドラム、ベースが入ってくると、ギターの高域のきらびやかな部分が聞こえなくなり、中低域も歪んだようになっていい音で聞こえなくなったことです。



ベースの出す周波数と干渉しているのでしょうか? なかなか難しい問題だな、と思いました。これは私の聞いていた位置に限られた問題だったのかもしれないのですが。


バンドアンサンブルにおいては、単独ではいい音に聞こえた楽器の音が、他の楽器と混ざると埋もれてよく聞こえなかったり、飛び出しすぎて他の楽器やボーカルが埋もれたりなど、いろいろな問題が出てくるようです。


そういう点を考慮して聞いていると、他のバンドでは、せっかく一生懸命弾いているギターソロが、大きい音なのによく聞こえなかったり、音量は大きいはずなのにボーカルが埋もれてしまったり、といったバンドをよく見かけます。


その点、みなモンは音作りがうまく、ギターもベースもいい音でよく聞こえ、ボーカルも埋もれることなく、歌詞もよく聞き取れます。



これは当たり前のようで高校生バンドとしては画期的なことですよ。


ライブハウスによく行かれる方はお気づきでしょうが、歌を聞いても何を言ってるのかわからないバンドがほとんどです。ギターソロも埋もれてしまっていることが多いんですよ、残念なことに。



みならいモンスターの素晴らしい点はたくさんありますが、私が思うことをもう少しあげてみると……



スリーピースなのに、音が厚い。
三人なのに音に隙間がなくて、薄っぺらくないんですよね。



ステージで余計な音を出さない。
演奏前にやたらに音を出す人、多いんですよね~。
ちゃんと音が出るかどうか、ちゃんと弾けるかどうか、不安なんでしょうけど。


余計な音を出さない、という点ではB.B.キングに感心しましたけど、みなモンはそれに次ぐ潔さです。

B.B.キングのステージワーク、ステージマナーは本当に一流でした。
歌や演奏はもちろんですが……それはまたいつか書きましょう。






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