「ただいま!」


「おかえりエアリアル!すごいバトルだったよ!」

「お前、あんなすごい能力持ってたのか、大したもんだ」

「えへへ、ホントはもうちょっと秘密にするつもりだったんですけど、あの状況じゃ隠していられないって思って」


「いやぁ、凄いものを見させてもらった、まさかファンネル系の装備持ちとは、これは僕も戦うとなったら一筋縄ではいかなそうだな···」

「ありがとうございます、でもこれは僕だけの力じゃありません」


「皆が僕を信じてくれたから、見えないところでも僕を支えてくれたから、僕は勝てたんです。それにこの決闘のおかげで、自分の夢を見つけるためのきっかけも掴めた気がするし」

「そうか、君にとっても、これはいい経験だったみたいだね」


ーピピピピピピピッ「僕だ、どうしたんだいジュリア、」

「あぁファーストさん、ダリルバルデが···」

「彼がどうしたんだ?」


「アイツ、書き置きを置いていつの間にかいなくなってたんだ!カタパルトも空だし」

「何!?で、書き置きには何が書いてるんだ?」


「"少し考える時間をくれ"だってさ···」

「そうか」

「ダリルバルデさん···」


・数日後···

「結局、あれ以来向こうの方は音沙汰無しか」

「ダリルバルデさん、今どうしてるんだろう···」


「やぁ二人共、まだ彼のこと考えているのかい?」

「あぁ、ファーストさん」

「あれ以来全然連絡も無いし···ところでファーストさんは今日何を?」


「実は今日、君達の仲間に加わりたいっていう新人がいてね、その子の道案内をしてたんだ」

「ホントですか!?」

「まさかまだフォースも結成してない俺達に加わりたいって変わってますね」

「まぁまぁ、別に悪い奴じゃないし」


「じゃあ紹介しよう!」


「君達の新しい仲間、ダリルバルデだ!」


「お前···!」

「はぁっ···!」


「はじめまして、今日からここで世話になる···」
「ダリルバルデさ〜ん!」ーバッ!


「もう、ずっと心配してたんですよ!?連絡もしないで!」


「悪い悪い、ちょっと手続きとかに時間がかかってな」


「あの後、色々考えてわかったんだ、やっぱり俺は寂しかったんだって···」


「それでも一人で頑張らなきゃって意地張って···本来の夢も忘れて···俺、どうかしてたみたいだ」

「ダリルバルデさん···」


「でも、エアリアルのおかげですっかり目が覚めた!」


「俺をここまで熱くさせた責任、しっかり取れよな!」


「はい!これからよろしくお願いします!」


「どうやらあまり心配する必要はなかったみたいだね、」

「はい、あの感じならすぐにも打ち解けそうです」


「よし、早速ダリルバルデの歓迎会を開こう!」

「あぁ、いいですねそれ!」


「さぁ行こう行こう!」

「ジェミナスにも連絡しとかないと、」


「ほら、ダリルバルデさんも行きましょう!主役が遅れる訳にはいきませんし」

「そうだな、」


「あっ、そうだ」

「ダリルバルデさんの本来の夢って何ですか?」


「俺の本来の夢?それは···」


「···いや、今はまだ内緒だな!」


「え〜!教えてくださいよ〜!」

「機会があったらそのうちな〜」

「それ、絶対言わないやつじゃないですか〜!」



~see you next story~