「おい窮奇、もう年明けから大分経ったぞ!さっさと出撃させろ!」

「う〜ん、そうだねぇ、そろそろ準備しないとなぁ〜」

「そのセリフ聞いたのもう10回目だぞ!口ではそう言ってるのにいっつも全然準備しねぇじゃねぇか!」


「まったく···何なんだ、あの野郎は」

「彼はずっと自由に生きてたから、仕事初めのような物は存在しないんだろうな」

「だとしても遅すぎる!もう正月から大分経ってるぞよ!」


「天ミナも年明け早々ブーステッドマンズと特訓に行ってから全然帰ってこねぇし、このままジッとしてるのも暇なんだよ···」


「こうなったら、独断で出撃して、戦果上げて戻ってくるか!」

「いいのか?勝手に行動したらなんと言われるか···」

「そんなの終わってから考えればいいさ、」


「フライルー、ダガーLとマグアナック借りるぜ!」

「ああ、持っていけ」



・一方その頃···

「いやぁ、ここでのレッスンも悪くないね!」

「はい、たまに違うところでやると、気分が変わって新鮮な気持ちになりますね」


「私や未央はもうすぐ合同ライブがあるし、もっとスキルを上げとかないと···ん?」

「どったのしぶりん?」

「いや、あそこ···」


「あんなMS、ここに居たっけ?」

「確かに、見たことありませんね···」

「とりあえず、話しかけてみよっか」


「あの〜···」

「お?」


「こんにちは···」

「ああ、もしかして、ここの住人か?」

「あ、いえ、今日は用事があってここに···」

「そうか」


「おぉ〜」

「ん?」

「大きい剣ですね···」

「バスターソード、ってやつ?中々すごい武器持ってるね」

「ああこれか、そんな大層なものでもないただのデカい剣さ、腐れ縁でずっと持ち歩いてるのさ」

「へぇ〜」
 
「俺はロードアストレイΩ、アンタらは?」


「私、島村卯月です」

「渋谷凛です」

「本田未央だよ、よろしくね!」

「私達は、東都プロダクションに所属するアイドルで"ニュージェネレーションズ"っていうユニットで活動しています!」

「ん〜···」


「何だそりゃ?」

「えっ···?」




「まさか知らないんですか!?アイドルですよ!ステージで歌ったり踊ったりして、テレビやラジオに出たりする!」

「有名なのか?」


「有名なんてもんじゃないですよ!一流のアイドルは世界規模でツアーをやるくらい超人気なんですよ!···って、私達はまだまだそこまではいってないですけど···」

「イマイチピンとこねぇなぁ···」

「じゃあ見てみます?」


ースッ「どうぞ」




「ほぉ〜」

「どうですか?」


「へぇ〜、中々様になってるな」

「えへへ、ありがとうございます」


「でもアンタ、そのリアクションを見た感じ、ホントにアイドルっていう存在そのものを知らなかったみたいね」

「ああ、俺、ずっとあちこちを旅してたから、そういう芸能界とかエンタメのこととかは疎いんだ」


「旅してたの?ねぇねぇ、よかったら聞かせて!」

「私も気になります!」

「私も、何か今後のパフォーマンスに役立つインスピレーションが湧くかもしれないから、一応聞こうかな」

「んもーしぶりんってば、真面目なこと言って、ホントは興味があるんでしょ?」

「べ、別に、私はそういうんじゃ···」

「う〜ん、そうだな、じゃあ何から話そうかな···」


~see you next phase~