「はぁ···はぁ···」


「皆!ゼータは?」

「ああ、ファースト···」

「残念だけど···」


「ああっ···」


「ゼータは治るの!?」

「頭部とコアは無事だから記憶は大丈夫だと思う、ただ···」


「体の各パーツが根本から破壊されてるから、完全な修復には数週間かかるな···」


「数週間···そんな···」

「ファースト···」


『ゼータには、射撃による弾痕の他に脚や腕の関節部分に斬撃武器によるものと思われる切断痕があった』

『彼は攻撃を仕掛けた瞬間に、この死角からジンクス以外の複数のMSから攻撃を受けたのかもな』


「おそらく、アイツの実力なら、ゼータを仕留めるのは簡単だったハズだ···」

「あえて生かしておいたってことですか?」

「だからって、ジンクスの脅威が減った訳では無い···」


「シャアは殺されかけ···」


「僕もダメージを受け···」


「そして、今はゼータが撃墜された···ハッキリ言って、もうエゥーゴの戦力はジリ貧だ···」

「俺が行きますよ、」


「えっ?」

「奴の相手は俺に任せて下さい」

「そんな···」

「駄目だ!」


「どうして?俺の火力なら、奴なんて一瞬で片付けらr···」
「わかってるよそんなことは!!」

「副隊長?」

「でも···」




「それでも、アイツを助けたいと思っちゃいけないのかよ···」

「ザク···」


「悪い、少し一人にさせてくれ」

「えっ、ちょっと」

「俺が様子を見てきます」

「サイコザク···」

「副隊長の事は俺に任せて」


「さて、ジンクスは勿論だが、こっちもどうにかしないとね···」

「ああ、もう俺もマンロディも手一杯だ、コイツも治すとなると相当先だぞ···」

「だが、ここには君達以外にメカニックはいない、一体どうすれば」

「なら彼女に頼んでみたらどうだ?」


「ゼロ!ダブルオー!」

「誰かあてがあるのか?」

「ああ、俺達も世話になった」


「お前らも話には聞いているだろう、俺達の改造や、デスティニーの開発に携わった若きアーティストを···」

「あっ、もしかして!」

「あの娘か!?」

〜ヘイズル通信中〜

「えっ?ロコがMSのリペアを?」


「ああ、こっちも手いっぱいで困ってて、ダブルオーやゼロの改造に携わった君にも手伝って欲しいんだ」

「気持ちはわかりますが、ロコはアイドル兼アーティストであってエンジニアではありません!」

「だよなぁ、やっぱダメか···」

「でも···」

 
「モビルスーツの皆さんにはロコ達も色々お世話になってますし、ロコからも何かしらリターンしたいと思ってたました」

「えっ、じゃあ···」

「ええ、協力します!」

「ありがとう!!」


「それで、リペアが必要なモビルスーツは何機ですか?」

「えっと、Zガンダムと、結構前から修理が後回しになってたデュナメスだな···」

「じゃあ、その2機をシアターにセンドして下さい!」

「えっ、でも···」


「困ってる皆さんのためなら、モビルスーツ2機の修理なんてなんのそのです!ゼータとデュナメスのリペア、このロコがアンダーテイクしました!」

「マジかよ!」


「サンキュー、プロフェッサー・ロコ!アンタに頼んで正解だったよ!」

「だからロコはー!!」
「じゃ、準備が整い次第そっちに送るから、よろしくな!」
「あっ、ちょっとー!」プツッ

「もう···」


「でも、"プロフェッサー"ですか···」


「それもちょっと悪くないかも、えへへ···」

(ロコちゃん、何を喜んでるだろう···)


「おい皆、オッケーだってさ!」

「ホント!?」

「これでメカニック不足の問題も、一応解決だな」


〜see you next story〜